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Yamareco

記録ID: 1044420
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

1月の三ノ沢岳

2017年01月06日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:50
距離
5.1km
登り
598m
下り
572m

コースタイム

日帰り
山行
6:40
休憩
0:10
合計
6:50
6:40
60
千畳敷ホテル
7:40
7:40
60
極楽平
8:40
8:40
70
2676m地点
9:50
9:50
30
ケルン
10:20
10:30
20
頂上
10:50
10:50
50
ケルン
11:40
11:40
90
2676m地点
13:10
13:10
20
極楽平
13:30
千畳敷ホテル
入山・下山時間以外は動画から判断したのでアバウトです。撮影機材はウェアラブルカメラのみ。モバイルバッテリーをつないで全行程撮影しました。画像は動画からの切り出しです。広角なので実際より斜度がきつく見えると思います。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
JRを使う場合、神奈川からだと11:30八王子のあずさがギリギリ間に合います。ある程度遅延しても飯田線乗り換えは待ってくれますが、限界はあるでしょう。もっと早い便に乗ったほうが良い。私は夜勤明けで時間がなく必死(笑
コース状況/
危険箇所等
トラバース多いので注意。
新雪・アイスバーン・モナカ・ややザラメと雪質は様々。
6:30ホテル前でアイゼン装着。
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6:30ホテル前でアイゼン装着。
神社の横から極楽平へ向かいます。
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神社の横から極楽平へ向かいます。
斜面を登ります。部分的に雪はガリガリ。最上部付近はしっかりとアイゼンの爪を使って。
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斜面を登ります。部分的に雪はガリガリ。最上部付近はしっかりとアイゼンの爪を使って。
三ノ沢岳が見えました。遠くに御岳。風は弱く、上着で十分しのげます。
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三ノ沢岳が見えました。遠くに御岳。風は弱く、上着で十分しのげます。
三ノ沢カールをショートカット。サラサラの雪の下にアイスバーン。4月の時よりさらにサギダルよりを歩く。
三ノ沢カールをショートカット。サラサラの雪の下にアイスバーン。4月の時よりさらにサギダルよりを歩く。
だんだん狭くなる足場。
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だんだん狭くなる足場。
ナイフリッジを撫でる。なんとかトレースをつけようとするが、クラスト〜硬雪が混在し足場が安定しない。
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ナイフリッジを撫でる。なんとかトレースをつけようとするが、クラスト〜硬雪が混在し足場が安定しない。
リッジにウンコが乗っかっている。まさか人ではないわな。鳥か?
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リッジにウンコが乗っかっている。まさか人ではないわな。鳥か?
ピッケルでウンコを払い落とす。ポイッ。上松側へあっという間に落ちていく。自分も落ちたらウンコと同じか。
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ピッケルでウンコを払い落とす。ポイッ。上松側へあっという間に落ちていく。自分も落ちたらウンコと同じか。
糞で遊んでる場合ではない。膝を使いラッセルしようとするが困難。
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糞で遊んでる場合ではない。膝を使いラッセルしようとするが困難。
4月はここにトレースがありリッジをそのまま通過しましたが・・・
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4月はここにトレースがありリッジをそのまま通過しましたが・・・
これは自分の技術では無理です。三ノ沢側に少し巻く。しかしリッジがまだ続いているので
これは自分の技術では無理です。三ノ沢側に少し巻く。しかしリッジがまだ続いているので
ブッシュが出ているところまでクライムダウン。岩の下をトラバース。
ブッシュが出ているところまでクライムダウン。岩の下をトラバース。
どんどん巻いていきます。
どんどん巻いていきます。
ちょうど2676m地点のあたりだと思われます。休憩します。自分の行動食はいつも塩入りようかんです。
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ちょうど2676m地点のあたりだと思われます。休憩します。自分の行動食はいつも塩入りようかんです。
2672m地点から先、このへんは快適に歩けます。
2672m地点から先、このへんは快適に歩けます。
少し下ったあと登り返す。ここは左を巻きます。
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少し下ったあと登り返す。ここは左を巻きます。
御岳を見ながら
ケルン到着。ザラザラのアイスバーンですがアイゼンは効きます。
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ケルン到着。ザラザラのアイスバーンですがアイゼンは効きます。
北斜面なので日があまり当たらないのでしょう。テカテカです。斜度的にはスキー場の上級者コースくらいでしょうか。滑落したら止められるか…?自信なし。
北斜面なので日があまり当たらないのでしょう。テカテカです。斜度的にはスキー場の上級者コースくらいでしょうか。滑落したら止められるか…?自信なし。
北斜面を登りきる。一番奥に見えるのはニセピーク。
北斜面を登りきる。一番奥に見えるのはニセピーク。
これは…どうしよう。4月はここをそのまま通過しましたが。
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これは…どうしよう。4月はここをそのまま通過しましたが。
とりあえず取り付いてみましたが、やはり不安定。怖いです。
とりあえず取り付いてみましたが、やはり不安定。怖いです。
左を巻き、トラバース。
左を巻き、トラバース。
偽ピークを巻いて、左上へ。頂上が見えました。
偽ピークを巻いて、左上へ。頂上が見えました。
頂上だ!
よっしゃあ。
三角点。独標尾根を使用したトレースがありました。ネット上の記録を拝見すると、そちらのほうがずっと難しいようです。
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三角点。独標尾根を使用したトレースがありました。ネット上の記録を拝見すると、そちらのほうがずっと難しいようです。
誰も聞いちゃいませんが、声に出して言いたい山岳同定。わかる範囲の山名を確認。白山、御岳、乗鞍、穂高。後立は微妙。木曽駒、八ツは隠れてる。南アルプス、富士山。檜尾空木。
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誰も聞いちゃいませんが、声に出して言いたい山岳同定。わかる範囲の山名を確認。白山、御岳、乗鞍、穂高。後立は微妙。木曽駒、八ツは隠れてる。南アルプス、富士山。檜尾空木。
自分のトレースを確認しながら下山開始。
自分のトレースを確認しながら下山開始。
裏側(どっちが表かはさておき)から見る宝剣とかもいいですね。
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裏側(どっちが表かはさておき)から見る宝剣とかもいいですね。
この辺りから左の斜面を降りる。
この辺りから左の斜面を降りる。
雪質がよければここは山スキーですね。4月の時はシュプールがありました。
雪質がよければここは山スキーですね。4月の時はシュプールがありました。
ビビリながらもアドレナリン全開。
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ビビリながらもアドレナリン全開。
ふぅ・・・うんこ現場(私ではない)はこのへんだったかな。
ふぅ・・・うんこ現場(私ではない)はこのへんだったかな。
ここまでくれば大丈夫かな?
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ここまでくれば大丈夫かな?
三ノ沢カールを歩く。往路よりも風が冷たい気がする。この風ならアイスバーンも納得。アイゼンの荷重が抜けないよう気を使います。
三ノ沢カールを歩く。往路よりも風が冷たい気がする。この風ならアイスバーンも納得。アイゼンの荷重が抜けないよう気を使います。
極楽平からの降り口。三ノ沢岳さようなら。遊んでくれてありがとう。
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極楽平からの降り口。三ノ沢岳さようなら。遊んでくれてありがとう。
千畳敷へ降ります。やはりガリガリなのは変わらず。最後まで気が抜けない。
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千畳敷へ降ります。やはりガリガリなのは変わらず。最後まで気が抜けない。
ホテル前に到着〜。生きて帰ることができました。充実感はんぱない。
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ホテル前に到着〜。生きて帰ることができました。充実感はんぱない。

感想

駒ヶ根ロープウェイを使って木曽駒に登ると、どうしても目に入ってくる、三ノ沢岳のかっこいい姿。いつか登ると決心し、夏、残雪期(4月)と登ってイメージをつかみました。冬期はロープウェイの下り最終が15:55となり時間との勝負です。自分の体力・技術では日帰りは難しいと思い、千畳敷ホテルの冬期プランを使って日の出とともにスタートすることにしました。
前日、上りの最終ロープウェイに乗る客は自分含めて3人だけです。なぜかダブルストックを持ってきたのですが、当日朝になって、使う場所無いじゃん、と気づいてホテルに置いてきた。
・極楽平まで
極楽平まではサギダルの頭よりにコースをとるのが良いようですが、身体が楽な方に流れてしまい、気が付くと夏道よりに登ってしまいます。修正しながら、雪庇をさけていきます。半分くらいはアイスバーン。ここ数日はまとまった積雪が無いとはいえ雪崩リスクはゼロではないので注意しながら。斜面上部はピッケルをしっかり刺し、アイゼンの前爪を使いました。
・三ノ沢カール〜2676m地点
三ノ沢カールは、春は山スキーで賑わっていましたが、今は雪が少ない上にガリガリです。できる限りショートカットで稼ぎたいところですが傾斜にビビり、意識的に迂回するよう歩きました。その先のナイフリッジは春のイメージでそのまま通過しようと思ったのですが早々に断念、岩場の下をトラバースしてきます。こちらはこちらで緊張感ありましたが、アイゼンへの荷重と3点支持を守ればなんとかいける。三ノ沢側に滑落するなら、上松側よりはいいか?と甘いことを考えながら。
・2676m地点〜ケルン
ナイフリッジ以降も連続してトラバースです。技術のある人なら雪稜を辿れるのかな?
・ケルン上部
アイスバーン気味のガチガチ雪面。アイゼンは効きます。転倒したら気持ちいいくらい滑っていきそう。
・頂上稜線
比較的歩きやすい雪面です。ニセピーク手前に急斜面がありますが、ここを辿るのは危険と判断し左へトラバースし直登気味にニセピークを巻く。
・頂上
さすがに春と比べて視界がよく、知っている限りの山が見えます。数日前だと思われる独標尾根側からのトレースがありました。そのまま独標尾根を降りられたのでしょう。頂上から見ると、恐ろしそうなリッジが並んでいます。とても無理だな・・あれは。
・下山〜ナイフリッジ
下りのトラバースは、怖い。何の保証にもなりませんが自分のトレースがある分だけ少し心強い。
・三ノ沢カール〜極楽平
午後になり日が当たってもアイスバーンは変わらず。アイゼンのすべての爪に体重をかけていきます。
・千畳敷へ下降
意外とここで苦戦。アイゼンの刺さる雪面を探してキョロキョロ。前向きで降りるのは恐ろしく、後ろ向きでなんとかクリア。

今年も例によって雪が少なく、厳冬期という感じがしなかったのですが1-2月に三ノ沢岳に登るという目標はクリア。とても充実した登山となりました。帰りは健康ランドで飲みまくり一人祝杯。

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技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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