厳冬期・白山(降雪直後激ラッセル)
- GPS
- --:--
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 2,311m
- 下り
- 2,299m
コースタイム
- 山行
- 15:55
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 17:19
0.54 640m 百万貫岩
2.56 830m 市ノ瀬
6.56 1240m 別当出合
8.36 1500m 中飯場
10.35 1970m 甚ノ助ヒュッテ
11.50 2320m エコーライン稜線
12.17 2470m 室堂
13.12 2702m 白山山頂
13.36 2702m 白山山頂発
14.13 1240m 別当出合
15.06 830m 市ノ瀬
17.20 510m 白峰ゲート
天候 | 快晴 上部は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
白峰ー別当出合間の16kmの林道は気温が上がるとどこでも雪崩が起きそう 降雪直後の一本橋の通過はかなりヤバイ |
写真
感想
白山開山1300年の今年毎月白山の奥社にお参りに行こうと思っている。1月は終了、最難関の2月は今週水、日しかなかった。今日は降雪直後の激ラッセルになることはわかっていたが行くしかなかった。
昨夜も寝ている場合ではなかった。深夜10時過ぎ自宅を出て白峰へ向かう。雪は多かった。ゲート前で準備して深夜0時にスタート。激ラッセルが予想されるのでヘルベントを持って来た。ゲート前からユンボが通ったキャタピラーの跡があった。凸凹の上、硬い雪玉が多くて歩きにくかったがハイペースで歩いて行く。百万貫あたりでユンボのトレースは終了していた。
ここからラッセル開始、当然ペースは落ちた。闇夜の単独ラッセル、時間が長く感じられる。発電所からが長かった。ようやくスタートから3時間かけて市ノ瀬着、雪は先月よりさらに増えていて永井旅館が埋まりそう。ここで帰りの行動食をデポしておいた。
市ノ瀬から雪はさらに増えてラッセルはブーツとなった。ヘルベントでもきつい、頑張ってラッセルするがめちゃ眠い。半分眠りながらゾンビ歩行。トレースがフラフラして来た。ペース大幅ダウン。眠すぎて途中立ち止まりウトウトする。一向に進まない。幻覚や幻聴まで聞こえる。これはやばい、歩きながら眠りを深めよう。なんと別当出合手前で夜が明けた。有り得ない。市ノ瀬から別当出合まで4時間もかかってしまった。果たして今日ピークに届くのか?
別当出合の休憩舎も雪で埋まり、大鳥居も首だけしか出ていない。一本橋の上には雪が積もりツボ足は無理で板で渡った。もう明るくなっていて恐怖感が漂う。帰りは絶対渡りたくないので観光新道大斜面しかないな。
石畳の急登は膝下ラッセル、マジ辛い。休憩しながら高度を上げる。中飯場のトイレも埋まっていた。今年の雪はすごい。中飯場を過ぎるともう雪は多くて雪原歩行となる。ラッセルでペースは上がらない。帰りは暗くなるかもしれないのでカミさんに心配しないようにと連絡した。もう無制限一本勝負とした。何時になっても必ずピークを獲って帰る。天気は上々気温が上がって来て板に雪が衣の様に付いて来た。重い、ヘルベントに衣が付いて修行になった。これで下駄になったら完全にアウトだが新品のシールで来たので下駄は無かった。
甚之助小屋も完璧に埋まっていた。ここから上は氷斜面も多くて気が抜けない。滑落したら終わりだ。クトーでガンガン高度を上げようやくエコーラインに出た。正面に白山がドーン。もう行くしかない。ここから先ようやくラッセルはなくなりペースは上がる。室堂の大鳥居も埋まっていた。こんなん初めてだ。さあ山頂ロックオン。氷斜面も慎重にクトーを利かしてピークに到達。風は強くてすぐに奥社でお参りして裏に回り風を避けた。
さあシールを剥がしたら下るのみ、山頂からゴー、氷の斜面は気を使う。帰りは観光新道大斜面にエントリーここも氷化斜面が多くて慎重に滑走。ガンガン降って別当出合をパスして林道の先に出た。雪は腐り市ノ瀬まで半分自動運転にはならなかった。
市ノ瀬まで来てようやく暗くなる前に帰れる目処がついた。デポしたエネルギーを補給してあとはガンガン手漕ぎした。白峰まで約10km試練の手漕ぎでようやくゲートが見えた。しめて17時間半辛い辛い1日だった。
トレースは完全に無くなっていたようですね。
雪の結合は大丈夫でしたか?
日曜日は甚之助上の斜面に小さいですけれど、クラックらしきものが見られたので心配しておりました。
僕はツボ足下山で甚之助を過ぎたあたりで暗くなりモチも下がって眠くなりました。やはり単独のヘッデン歩行は辛いですね。
でも四ツ岳の時もそうでしたけど、この大変な思いをして自分に打ち勝ちピークを獲った経験は糧となって一生忘れないでしょう。って先生に教わりました(笑)
僕も20年後、先生のようなモチベーションを維持出来るように精進していきます!ありがとうございました!
なにわ君のトレースは山頂直下にのみクトー歩行の跡がありました。単独歩行は話し相手がいないので眠いですね。なにわ君も大変だったと思いますがあの神がかり的景色を見れたのならどんなに辛くても頑張れますね。
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