快晴の西穂高岳
- GPS
- 05:49
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,102m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 5:49
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・第1・第2ロープウェイ連絡(新穂高温泉〜西穂高口) 往復2,900円 ※6kgを超える荷物がある場合荷物券(往復600円)が必要 ※モンベルカード提示で300円割引 ※コンビニでJTBの割引チケット購入可能。往復2,300円! 冬季時刻表(12/1〜3/31) ・始発(第1ロープウェイ)9:00 ・終発(第2ロープウェイ)16:15 http://shinhotaka-ropeway.jp/price/#eigyou |
コース状況/ 危険箇所等 |
・まず第一に天候を十分チェックして登山の判断をする。晴れの日でも強風の場合、立っていられないぐらいの風が吹くので要注意。 ・日帰りするためにはタイムマネジメントが重要。引き返すリミットをしっかり決めておく。ただし、いざとなれば山荘泊するぐらいの気持ちを持って臨んだ方が良い。いずれにしても最悪の場合(下山時のロープウェイ運休など)も考えて予備日は設けておく。 ・ルートについては先行者がいる場合はそのルートを眺めて問題なさそうならついていけば良いが、必ず正しいルートとは限らないので自分でも確かめながら登らないといけない。 ・先行者がいない場合は自分でルートファインディング、場所によってはラッセルしなければならなくなるので、上級者以外は日帰りはかなり難しいと思われる。 |
その他周辺情報 | 温泉は新穂高温泉、平湯温泉など多数あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
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感想
夏休みに家族と福島旅行に行った際に登山をして以降、職場の異動があったり、地域の行事が立て込んで山にいけないまま、年を越してしまっていた。
年明けからも毎週、長男のジュニアスキーの引率などでなかなかチャンスがなかったが、ようやくスケジュールが開いて、かつ天気が良い日が巡ってきた。
毎年、登り始めは地元の200名山・大日ヶ岳が恒例だったが、絶好の天気!
こうなったら選択肢は西穂しかない!
相変わらずロープウェイは始発便から満員。どうやら台湾の方のツアーのようだ。
なんとか、第2ロープウェイの始発に乗車できたので、渋滞回避のため降りるなり、そのまま登山開始。(登山届はヤマレコのCOMPASS連携で提出済み)
空は快晴。テンションがあがるのをこらえて、西穂山荘までは張り切りすぎず、若干抑え気味に登ることにする。いつも張り切ってここで飛ばしてしまうので後半バテるのを防ぐため。
雪はさらさらふわふわだが、トレースがついてある部分は固く踏まれてあるので歩きやすい。
樹林帯で景色はないが、もう何度も通った道なのでアップダウンは感覚でわかる。
後ろから後続の方が来ても抜かされないように!などと思わず、先を譲る。
汗がじわっとにじむぐらいのペースで西穂山荘へ。
冬山としては大勢の人で賑わっている西穂山荘へは立ち寄らず、ヘルメット、アイゼンをつけて先へと進む。予定としては独標手前までは長い休憩を取らないようにと思っていたからだ。
いつものとおり、西穂山荘から稜線に出ると風が強い。耳や手がかじかむ。
しかし、歩けないほどでもなく、ダブルストックへ先へと進む。
稜線にあがれば、青空の下に丘のように立ちふさがる独標手前までの登りが見える。
延々と続く登り。一歩一歩いくしかない。いつもどおり。
数歩のぼって息を整える。その繰り返し。
きついのには変わりないが、まだまだ筋力的には余裕がある。
登山は半年ぶりであるが、毎週スキーの引率をすることで筋力が維持できているのかも。
独標手前の岩場でストックをしまってピッケルに変える。ついでにウィダーインゼリーを食べる。
さて、ここからが冬山本番。
5年前、初めて冬の独標に登った時を思い出す。
あの時、独標直下のツルツルの雪壁を緊張しながら登った。あれから冬山をいくつか登ったけれど、あれが一番厳しかったように思う。
今回は、トレースもしっかりしていて難なく独標登頂。
順調なペース、独標は素通りして先へと進む。
独標からの小ピークの連続は岩場に雪と氷が張り付いていて、少し嫌な感じ。
慎重に歩みを進める。
独標をすぎた稜線上はそれほど風も強くない。
スムーズに先へと進む。
ピラミッドピークで少し休憩して山頂アタック。
西穂山頂直下の雪壁も先行者のトレースですんなり登ることができ無事登頂!
ちょうど先行者は下山開始したのでしばらく山頂は独占状態となる。
さらに先へと続く奥穂への稜線にはうっすらとトレースがある。その先にはジャンダルムと穂高の峰々。西穂の標識の向こうには雪をまとった笠ヶ岳。
振り返れば焼岳と乗鞍。はるか遠くに白山。
名だたる高峰たちが青空の下で光り輝いている。やはり冬山はやめられない。
後続のソロの方が登っていらっしゃったので写真をとってもらう。
そのあと2人組の方が登ってきて「やったー」と感激の声。
登頂の握手を求められて、もちろん握手。その気持ちわかる!
しかし、狭い山頂なのでそうそうに退散することにする。
下山開始数分。
山頂直下の雪壁で先行者が滑落したとのこと。その場面は見ていなかったのですが、降りてみると150mぐらい下まで滑落して、そこから登ってくる登山者の姿。山頂手前ですれ違った人だ。
もうひとりの先行者の方が心配そうに見守っているので話をすると、「動いているので大丈夫かとは思うけど、登ってくるのを見届けてみます」とのことだったので、「私は念のため、山荘に報告します」と行って先に下山開始。
ただ、20分ぐらい進んで振り返ると、滑落された方は元のルートまで戻ってきているたのがわかった。無事に下山も開始している。ほっとする。
その後、独標付近まで下山するとヘリがやってきた。
どうも先ほどとは別の登山者が滑落したようであった。
事の詳細はわからないが、やはり山、特に雪山は厳しい。自己責任とはいえ、周りに迷惑をかけるリスクはいつも付きまとう。他人事とは思ってはいけない。
ともかくも無事を祈るだけ。
独標に到着し、しばし休憩。
すると、西穂山頂直下で滑落者を待っていた方が追い付いてきた。
「大丈夫だったみたいです」「よかったですね」「ヘルメットをしていたのが良かったみたい」といった会話を交わす。その方も、目の前で滑落していかれた姿をみてかなりびっくりしたようであった。
独標からの下りを降りてしまえば、それほど危険な箇所はない。
ただ、若干、足腰に疲労があって思うように足が進まない。
景色を清涼剤にして気持ちを奮い立たせて西穂山荘へ。
時間を見るとロープウェイの最終時刻には余裕がある。
西穂ラーメンみそを注文。久しぶりの西穂ラーメンを堪能。
そして下山。
再び、外国語の飛び交うロープウエイから西穂を眺めながら「今日もありがとう」と心の中でつぶやいた。
お疲れ様でした。
去年の夏以来、ずっと更新されていなかったので心配していました。
久しぶりの登山がいきなり冬の西穂とはnao somaさんらしいです。
スキーによる筋力維持もすごいですね。
滑落事故の話はニュースで見ました。2人とも救助されてよかったですね。
先月、身近な山で相次いで不幸な滑落事故があったばかりなので思い出してしまいました。
これからもレコ、楽しみにしています。
ウチの長男ももうすぐ中学生になり。友達と遊んでいる方が楽しいようでなかなか山に付き合ってくれません…(^_^;)
ikimasseさん、御無沙汰しておりました!
秋から冬にかけて仕事とプライベートの用事で山にいけずじまいで、ヤマレコも見ない日々が続いておりました・・・。溜まりに溜まったストレス発散には西穂は最高です(笑)
うちの長男には「中学になったら岩場だ!剱だ!槍ヶ岳だ!」と言い聞かせております。
今年は沢山レコがあげられるよう頑張りたいと思います!
ikimasseさんのレコも楽しみにしておりますよー。
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