オールナイト登山【石尾根・七ツ石山等】&緊急下山



- GPS
- 12:43
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 2,010m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 12:36
※ログ上,歩くペースが「速い」となっているが,これは,考えられず,実際は,極めて遅い。
天候 | 晴れ(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:鴨沢バス停 (10:16) → 【バス】 → JR奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はない。JR奥多摩駅前に登山ポストあり。 |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
着替え
熊鈴
|
---|---|
備考 | 同伴者の力量を事前によく確認し,登山計画を立てる必要をあらためて感じた。 |
感想
今回は,オールナイト登山(夜間登山)として,JR奥多摩駅を起点とし,石尾根を経由した雲取山登山を計画した。計画上,秩父の三峯神社に下山するものとしていた。このルートは,年末年始オールナイト登山を始めとして,私が何度も歩いたことのある馴染み深いルートであり,雲取山までのルート(石尾根等)については,全て,真夜中の状態を記憶している。
しかしながら,今回は,その計画を大幅に変更し,緊急下山せざるを得ない状態となった。その理由は,次のとおりである。
私は,今回の夜間登山を個人山行(プライベートで行う山行)として,日本山岳会の所属部署に対し,当該山行の同伴者を募集した。そこで,1名の同伴者を得た。当該同伴者は,日本山岳会の支部の者であるところ,私とは面識がなく,私は,その者の登山に対する力量(体力,実績,スキル・・・。)を全然把握していなかった。しかし,私は,当該山行の内容を登山計画書により詳細にし,これとともに必要な装備や力量を当該同伴者に示した。当該同伴者は,これを認識した上で,山行に臨んだ。
当日は,強風ながら天候に恵まれ,しばらくは,スムーズに歩行を進めることができた。しかし,登山開始3時間経過後くらいから,同伴者は,急激な息切れをもよおし,ペースが上がらなくなった。その上,下りの歩行も困難となったことから,私は,同伴者の意見を聴きながら,多くの休憩機会を設け,極めてスローペースで歩行を進めた。それでもなお,ほとんど歩行ができない状態となったことから,私は,同伴者の意見を聴いた上で,私の判断で,当初の計画を大幅に変更し,七ツ石山の登頂後,緊急下山をすることを決定した。
エスケープルートは,多くの登山者でにぎわう緩やかな鴨沢ルートである。なお,当日は,早朝の我々の下山者に対し,200名くらいの多くの登山者が登ってきており,狭い登山道におけるすれ違いに苦慮し,かつ,「こんにちは。」合戦があり,大変疲れた。
同伴者は,ひざの痛みを訴え,ストックを使いながら,痛々しく歩行をした。
何とかふもとに到達し,帰路につくことができた。
なお,道自体は,これまでの記録にあるとおり,フラットな土道であり,アップダウンも概ね緩やかであるので,歩行自体に難儀することはない。ただ,ふもとに近づくにつれて気温が上がり,この日は快晴でもあったことから,非常に暑かった。1700m台地点では残雪があるほどなので,こうして一気に下山する場合には,気温差による体調不良には気をつけたい。
今回の緊急下山等となった事態は,第一義的には,私が同伴者の力量を事前によく確認しておらず,その上で,ハードな石尾根夜間登山を決行したことが原因として考えられる。次に,同伴者の責任(過信,確認不足)である。
夜間登山は,多くの利点があり,多くの得難い経験が得られるものと考えており,今後も積極的にしたいと思っている。しかし,夜間登山には相応のリスクがあり,このように初級者を相手にした山行については,特に慎重かつ入念な計画を要するだろう。事故につながるヒヤリハットである。
そのような登山であったものの,下山した後は,JR奥多摩駅前の食堂において,軽くではあるが,今回の山行の感想を述べあいながら,美味しい食事とビールを楽しんで帰路についた。
このようにして,今回の山行は,反省するべき点を強く感じたものとなり,今後の安全で楽しい登山のための課題となった。
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