剱岳周回(馬場島起点・立山川-剣沢-大窓)
- GPS
- --:--
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 3,149m
- 下り
- 3,147m
コースタイム
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 11:56
1.50 1390m 東大谷出合
4.43 2350m 室堂乗越
6.06 2780m 剣御前小屋
6.57 1600m 近藤岩
8.46 2050m 池ノ平小屋
8.56 1525m 大窓出合
10.31 2255m 大窓
11.36 1000m 取水口
11.57 760m 馬場島
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
立山川は雪が多くて室堂乗越まで問題なし 剣沢も雪が多くて近藤岩まで雪割れなし 大窓は雪庇多数、今にも落ちそうなものあり 白萩川も雪多しタカノスワリの通過も問題なし馬場島まで雪は繋がっていた |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
今日はGW前半の目玉剣岳ワンディ周回(大窓)だ。三の窓、小窓、大窓どれも手強いが大窓は最も累積標高差があり3200mの試練となる。僕は今回で6回目である。毎回これが最後と言い聞かせている。今日は昨日新雪があり更に大幅に気温が上がる。雪崩に要注意だ。できれば午前中に終了したいと思っていた。メンバーは名人、大魔人、さぶの四人、皆体力バンバンの強者なのでかなりハイペースになるだろう。
昨夜22時に自宅を出て馬場島へ車を走らせる。23時半に着くとすでに皆スタンバイしていた。深夜0時にスタート、馬場島から雪は繋がっていてスキーで歩き出す。久しぶりに雪は多くて嬉しくなる。雪も多くて問題なく立山川を進んで行く。昨年は雪がなくて渡渉できなかったが今年は楽勝だ。暗闇の中デブリで凸凹の斜面をガシガシ進む。立山川はやはり雪崩の巣であり深夜の時間帯しか怖くて歩けない。
1800mを超えると新雪があった。10−20cmくらいはあっただろうか、日が当たると下駄に注意だ。昨日の新雪は至る所で雪崩ていた。白馬の大雪渓事故と同じ、気温が上がる時間帯はやはり危険すぎる。ただ新雪のおかげでシールはよく効いて室堂乗越までスキーで登り上げた。ようやく白んで来た。風は強いので防寒態勢とした。昨日明日と天気は悪いので雷鳥沢のテントはまばらだった。この時間登山者も少なく寂しい限りだ。
剣御前小屋が見えた。小屋まで雪は繋がっていて朝日が眩しかった。小屋前には誰もいなかった。ここまで標高差2000mを6時間かかった。新雪をまとった剣岳がスンバラシイ!やはり王者に相応しい。剣沢は貸切でテントもなかった。この時期剣沢で新雪を楽しめるのはいつ以来だろうか。皆交互に先頭を代わり剣を入れて写真を取り合う。やはりここに来ないとシーズンは終われない。快適な雪を思う存分楽しんだ。平蔵谷、長次郎谷には登山者が数名登っていた。デブリは小さかった。これからでかいのが一杯来そうな雰囲気。剣沢も雪は多くて近藤岩まで全く雪割れはなかった。あっという間に登り返し地点の近藤岩に着いた。まだ7時前だった。
気温は低いので池ノ平小屋までは雪崩の心配はなさそうだ。しかし気温が上がり今日も名人は下駄に泣いていた。ちゃんとワックス+アイロンと言ったでしょう。池ノ平小屋に着いて八峰を見てマンダムな気分になった。さあここから500m滑って700m登り返せばもう着いたも同然だが大窓の登りは気温も上がりやばそうだと思った。池ノ平小屋から小黒部谷に滑り込んであっという間に大窓出合に見上げる大窓はやはり雪庇がたくさん、登りで落ちて来たらアウトだろう。
さあラスト700mの登り気は抜けない。安全なルートを探り登ろう。右岸の岸壁から予想通り雪崩が頻発して落ちて来た。ゴゴー、すざまじい音を立てて雪崩が落ちてくるが距離を取っているから大丈夫、皆固まると危険なので僕は最後尾で距離をあけて進むことにする。相変わらず岸壁から雪崩は落ちまくっている。早く大窓にたどり着きたい。残り100mの地点で前を行くさぶが危険なルートどりをしているのが気になっていた。案の定、雪崩が起きて巻き込まれて流された。若さが出た。まあ僕は最後尾で何かあればすぐ駆けつけれたので安心して流されるのを見ていた。50mぽど流されて止まった。さぶビビりまくっていた。あのコースどりはマズイでしょう。さぶに説教した。
さあ先頭の名人は最後の雪庇の乗越に苦労していた。まあ大丈夫だろう。名人、大魔人と無事に乗越、僕が続いた。さぶも無事大窓に着いてこれでもう着いたも同然だった。大窓には今にも落ちそうな巨大な雪庇があった。次の雨で間違いなく落ちるだろう。下からは全く亀裂は見えなかったがこれが落ちたらと思うとビビりまくった。
さあ大窓雪渓を下ろう。新雪でデブリだらけだったが針の穴に糸を通すようにルートを探って行く。やればできる。あっという間に滑り降りて雪の多い白萩川を快適に滑って行く。ここも雪割れはあまりなくて快適だった。タカノスワリもブリッジが多くて問題なく取水口まで行けた。ここからも馬場島まで雪は繋がっていて一度も板を脱がずに滑り込んだ。試練と憧れの碑の前で記念写真を撮って無事終了。12時前にギリギリ滑り込み。過去最速記録だった。今日も完全燃焼。これで思い残すことなくチャリ旅に出れる。
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