白山(大汝峰~釈迦新道・オオサクラソウ鑑賞)


- GPS
- 09:48
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,264m
- 下り
- 2,258m
コースタイム
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:49
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
金曜日の夜0時を過ぎるとマイカー規制が始まるため市ノ瀬までしか入ることができない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※今年は林道崩落のため市ノ瀬~釈迦新道へアプローチすることができないため、別当出合~大汝峰~七倉ノ辻を経て湯の谷乗越手前のオオサクラソウ群生地へ向かった。 ※今年は残雪多く全般的に雪渓が残るので念のため軽アイゼンは保持したほうが安心。 ■砂防新道 ・十二曲り手前のトラバースのみ雪渓のトラバースあり。 ■山頂部 ・紺屋ヶ池、翠ヶ池、千蛇ヶ池周辺に残雪あり。早朝は滑りやすいので注意。 ・水屋尻雪渓も残雪豊富。陽が昇れば緩んで歩きやすくなり靴スキーも楽しめる。 ■大汝峰~釈迦新道 ・御手水鉢~七倉ノ辻中間部に雪渓あり。斜度も急で早朝は硬くなっているのでアイゼンを利用した方が安全だが、自分はノーアイゼンで雪渓の縁を歩いた。 ・釈迦新道上部の雪渓2箇所は融けてなくなっていたが、登山道が崩落しており大変危険な状態。トラロープを伝ってなんとかトラバースできた。 ■観光新道 ・何箇所か残雪があるがトレースがはっきりしているため問題なし。 |
写真
感想
毎年6月の恒例行事となりかけていた釈迦新道に咲くオオサクラソウ鑑賞だったのだが、今年は林道崩落のため市ノ瀬から釈迦新道へのアプローチができなくなっていた。
しかしこの状況をうまく利用すればガラガラの釈迦新道を独り占めできる可能性がある・・・ということで別当出合~七倉ノ辻を経て上部から釈迦新道へ攻めてみることにした。
前日金曜日は会社の飲み会があったため、21時過ぎに金沢を出発。
今年は開山1300年ということでマイカー規制の期間が長いのだが金曜日の夜0時までなら別当出合までマイカーで入ることができる。
予定通り別当出合まで入ると3時間ほど車内で仮眠をとる。
眠い目をこすりながら2時半に起床して午前3時に出発。
空に浮かぶ月が周囲を明るく照らしていた。
さすがにこの時間に歩いている登山者は皆無で、まるで冬の白山のような静かな砂防新道を楽しむことができた。
あまり飛ばすと後が辛くなるのでのんびりペースで登っていく。
甚の助避難小屋の手前あたりでようやくヘッデンが要らなくなった。
久し振りの十二曲りでリュウキンカの群落や延命水を楽しむと室堂はスルーして一気に山頂へ。
既にお日の出の儀式も終わっていて無人の御前峰を堪能することができた。
だが今日の目的は(も?)御前峰ではないのでお池めぐりをしながら大汝峰経由で釈迦新道を目指す。
7月でも山頂部には多くの残雪が残っており、先シーズンの積雪量の多さを物語っていた。
山頂部はまだ前泊の登山者数人とすれ違ったが、大汝峰から先はさすがに誰とも会わなかった。
釈迦新道は下部が通行止めだし、北部ルートから登ってくる人がいたとしても時間的にまだ早かった。
釈迦新道へ入るとまったく整備されておらず笹などの植物がかなり成長していて登山道全体が荒れ始めていた。
核心部はやはりいつも最後まで雪が残る雪渓だった。
雪こそなかったものの登山道は崩落し登山靴でステップを作りながら慎重に通過する必要があった。
ピッケルが欲しいくらいだ。
それでも何とか通過して先へ進んでいくと・・・ご褒美が!
終わりかけながら数輪のオオサクラソウが朝陽を浴びて元気良く咲いていてくれたのだ。
(ちなみにあの花も終盤ながら咲いていた)
やっぱりこの時期は釈迦新道の花が一番!
ミヤマキンポウゲやシナノキンバイ、リュウキンカなどの色とりどりの花たちが出迎えてくれた。
帰りは往路で苦労した雪渓も緩んできたので靴スキーを楽しみつつ下山。
雪渓もただ滑り落ちれば滑落となるがコントロールされた滑落は「滑走」となり板はなくても我々スキーヤーを楽しませてくれる。
最後は混んでいる砂防を避けて観光新道経由で下山。
予想以上に天気も良く、オオサクラソウとも会えて大満足の一日となった。
コメント
この記録に関連する登山ルート

こんにちは、お久し振りです
この土曜日に誰かがやって下さると思ってました(候補は数人で、うち、お一方の結果は一週間後じゃないと分からないのですが)。
Sanchanさんはお酒を飲まなかったと思うので、私が好物のレモンビールでお祝いしときます。これはKALDIで一本300円もするので、ここぞという機会に飲もうと思ってたものです。三ノ峰行ったときも、南竜行ったときも、今じゃないなあと温存してました。単に貧乏性だっただけかもしれませんが、今日プシュッといかせて貰います
本当にお疲れさま&オオサクラソウの写真ありがとうございました。
ところで次の目的地は、お気に入りの水場でしょうか
lanchidさん、こんばんは。
お久し振りです&コメントありがとうございます。
そういえば先シーズンは御手水鉢のところで釈迦新道から登って来られたlanchidさんとすれ違いましたね。
あの時は何人かの方々とすれ違ったり、追い越したり・・・割と賑やかでしたが今回は誰とも会わず静かな白山を楽しむことができました。
今年は雪が多かったので7月に入ってもオオサクラソウが楽しめるだろうと期待を胸に出かけてみましたが大正解でした。
ご存知の通り、好き嫌いはないんですがアルコールだけは体が受け付けないのでKALDIのコーヒーをサイフォンでアイスコーヒーにして飲んでます
お気に入りの水場・・・行きたいんですけど上からのアプローチだと更に遠いし、行って枯れてたらガッカリだし、今シーズンはダメかもしれません。
また白山でお会いしましょう!
Sanchanさん、こんばんは。
お日の出後の大汝山頂部の雰囲気は本当に最高です!
さて、オオサクラソウのお写真拝見できて勝手に喜んでいます
釈迦新道のお花達はほとんど人の目に触れることもなく芽吹き、咲き誇り、静かに今年の命を終え、季節も入れ替わってゆくのかな・・・と思うとなんだか悲しくなってしまいます。釈迦周回の目標は今年もDNS^^;
花の白山本領発揮の季節なのに、ここ1ヵ月ほど近寄れないでいて悲しいです。
近々小桜平もしくは南竜テン泊行けたらいいなぁ。
また白山の素敵なお写真見せて下さい。
kozakuraさん、こんばんは。
kozakuraさんも大汝好きでしたよね~。
今年は北部デビューもなさったことだし、次はいよいよその名の元となった「小桜平」デビューですね
さすが開山1300年だけあって帰りに市ノ瀬の駐車場をチラ見したら連休並に車でびっしりでした。
あれを見るとしばらくは北部に逃げるしかないなーなんて思っちゃいましたよ。
釈迦新道は思ったより状態が悪くて、今後手が入るのか心配になりました。
白山の中でも一番早く花が咲いて、しかも異色の花たちが多いので貴重なルートだと思っています。
下山ルートとしても砂防や観光新道を外すとしたら釈迦新道が次の候補となるのでかなり辛いところです。
kozakuraさんほどの体力があれば小桜平も釈迦も余裕だと思うので自信をもって頑張ってきてください!
Sanchanさん、こんばんは。
お邪魔させていただきます。
ふっ、やはりいたわね。
私もオオサクラソウ狙い目としたら今シーズンでは今週末がいっぱいいっぱいかなと読んでいたわ。
その狙い目をアナタは上手く滑り込みセーフで切り抜けてみせたわね。
私もねとある作戦を駆使して今週末に標準を定めていたのだが「うち、御一方は結果は一週間後じゃないと発表できません(らしい)」っつう事なのでやはりこの企画は全てをアナタに託すことにいたしますたわ。
うわっはっはっはっは…、うち、御一方ってそんなズボラなヤツは誰やねん?
って言うか釈迦上部にある登山道崩落現場の通称「Sanchan落とし」に私が落ちたらシャレになんないジャン。
そんな危なっかしい事で愛しのマユミさんの悲しませたくはないわ。
でもまぁ、とある有力な情報筋によりますと釈迦新道は近々開店出来るらしいっすわよ。
とは言ってもその頃になると目玉商品のオオサクラソウは品切れとなっていると思うけどね…。
その代わりにアナタのご自宅用の水資源は確保できそうよ。
ミラーさん、おはようございます。
ふふふ、某momochannレコでミラー夫妻の行動を先取りできましたよ
ニアミスしてたんですねぇ~
お会いできなくて残念でした。
どこ行かれたのか気になりますが・・・まあ六地蔵でクロユリ、みたいな感じでしょうけど。
ところで釈迦新道復活するんですか!?それは朗報。
林道よりも「Sanchan落とし」を何とかしてもらわないと危なっかしくてやばいです。
スコップもって直してこようかな・・・
まあ水泥棒するだけならいらないけど(笑)
2週間後のレコ、楽しみにしておりますよ
Sanchanさんこんばんは!
花を求めて標高2000m近くまで下って登り返すSanchanさんと、雪渓の末端を求めて?標高2000mを割りこんで滑る変態、少し似てるような気がしますが気のせいでしょうか
オオサクラソウは花に疎い私が見てもビューチフルですね
最近老眼でお花のポケット図鑑がぼやけてしまって、ますます花の名前を覚えるのが難しくなっています(笑)
momochann、おはようございます。
こちらもニアミス、残念でした。
丁度大汝の巻き道を戻っている頃にmomochannはヒーヒーいいながらヒルバオ雪渓を登り返してた感じですね。
それにしてもGPSのルート図や高低差の波形がソックリ(笑)
自分はそこまで変態じゃないのでスキーは卒業しましたが、スキーレコの方が花レコより楽でいいですね。花レコは立ち止まってばかりになりますがスキーレコはガーっと滑って登り返し・・・写真もほぼ同じような絵になるので(笑)
お疲れ様でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する