五色ヶ原 〜立山連峰の空色は〜
- GPS
- 10:39
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,448m
- 下り
- 1,439m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:11
天候 | 8/26 晴れ(稜線は西風が強く、テント場は夜から明け方が寒かった) 8/27 晴れ(暑い!) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山黒部アルペンルート |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆室堂→浄土山 一ノ越経由でなく浄土山を登るとそれなりに急斜面。 観光客は前や上を見ていないことが多く、歩く危険物と想定しておくべき存在。 ◆浄土山〜鬼岳東面 竜王岳西側を巻いて岩稜を下る。 浮石が多いので落石や滑落に注意。 ◆鬼岳東面〜獅子岳 短い梯子あり。残雪はあるが踏まずに通過可能。 ◆獅子岳〜ザラ峠 鎖場が2ヶ所あるが、それほど危険ではない。 ◆ザラ峠〜五色ヶ原 木道についてホッとするのはまだ早い。五色ヶ原山荘までは一登り残っている。 |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
予備靴ひも
サンダル
ザックカバー
行動食
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
シェラフカバー
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ポール
テント
調理器具
三脚
|
感想
『空色』とは実に曖昧な言葉だ。一般的には晴天時の薄い青らしいが、夏休みの山行では灰色こそが空色だった。今回の天気予報は晴れ。立山連峰の空はどんな色を見せてくれるのだろう。
◆8月26日(土)
観光地の室堂は2400mとは思えないほど賑やかだ。喧騒から離れるように浄土山へ向かうが、こちらも室堂山展望台があるので人は多い。岩の重なる急斜面を登って立山や剱岳が見渡せる場所に着くが、山頂を示すものは見当たらない。一ノ越から雄山への道は、マッチ棒をたくさん立てたかのように登山者が並んでいる。ここから南下して向かう目的地は五色ヶ原。緑の大地だ。
まずは龍王岳の西側を巻いて南斜面のガレを下る。次の鬼岳も登頂することなく東面を巻く。そして五色ヶ原の前にそびえるのは獅子岳。この頂上は一級品で、雄山、五竜岳、鹿島槍ヶ岳南峰、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳、烏帽子岳、野口五郎岳、餓鬼岳、燕岳、大天井岳、槍ヶ岳、穂高連峰、赤牛岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳、白山などの山々が見渡せる。眼下には翡翠色の黒部湖。何と贅沢な。
落石を発生させないように注意しながら獅子岳のガレを下り、佐々成政のサラサラ越えで有名なザラ峠に至る。当時、黒部湖は存在しなかったわけで、成政がどんなルートで黒部川を渡ったのか本人に聞いてみたいものだ。
ザラ峠から少し登ると木道があり、そこが五色ヶ原の入口だ。花と緑の大地は、ここまで岩場続きだった立山連峰の別荘地のような存在。広いテント場からは槍ヶ岳の穂先も見える。とても素晴らしい場所なのに混雑しないというのが良い。ここは未来永劫静かな場所であってほしい。
何もかもが素晴らしい時ほど落とし穴があるもので、ビールと赤ワインを飲んだら気分が悪くなり、赤く染まる夕焼けを見逃した。起きたら深夜0時、夜空には星が輝いているのでカメラを持ち出して満天の星を撮った。天の川は撮れたが、まだまだ練習が必要だ。
◆8月27日(日)
日の出と共に室堂に向けて歩き始める。日差しが強く、風は弱い。早朝のため空気が澄んでいるのか、昨日は見えなかった八ヶ岳、富士山、南アルプスが見える。後立山連峰の信州側には雲海が広がっているようだ。北アルプスの山々は今日も雲隠れせずに日光浴をしている。五色ヶ原からスゴ乗越、太郎平まで繋げてみたいが帰らねばならない。その希望は次の機会にとっておこう。
鬼岳近くの岩場での休憩中に突然現れたのはオコジョ。岩の隙間を素早く動き回るオコジョに翻弄されてしまった。我々を見送ってくれたのだろうか。
浄土山に着くと人が増え、室堂に戻ってきたと実感する。青い空の下に輝く立山連峰は、混雑していても美しかった。
今回の『空色』は爽快な青。次の山行はどんな空色となるのか楽しみだ。
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