水沢山〜二ツ岳〜榛名湖周回 M氏追悼登山
- GPS
- 07:52
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,276m
- 下り
- 1,261m
コースタイム
天候 | 曇り、ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
なし。 二ツ岳屏風岩周辺通行止めと表記があるが通行可能。 |
その他周辺情報 | 上毛かるた「い」伊香保温泉日本の名湯「の」登る榛名のキャンプ村。 明治43年創業、勝月堂の湯の花饅頭。神社下階段街最上部。 |
写真
感想
水沢山常連のM氏が8日に亡くなった。葬儀は11日だった。
その日、私は谷川主脈の吾策新道で泥まみれになって転げていた。
水沢山は、冬季の悪天候時に山間部へ行けない時の山としてよく行く。赤城山の鍋割山も同様だ。行くと必ずお休み石の所でお会いした。朝一で登るM氏達と異なり、私は天候の判断をしてからの出発なので9時頃と遅いのだ。
よく声を掛けてもらった。共通の知り合いがいるので何かと話題になる。
今年の2月に水沢観世音大駐車場の上の道でスリップ事故を起こし、それ以来登っていなかったと、風の便りで聞いた。闘病空しく享年76歳。最後に見たのは8月上旬。かなり痩せてしまい、日焼けしていた顔や手も白くなってしまっていた。
紅葉時期に訪れる前の今月中に追悼登山をと、思っていた。ちょうど天気が不安定な秋分の日。彼岸に此岸からの追悼を。
水沢山へ登る時は概ね大駐車場に停めている。今日は墓前ということも意識して仁王門から登る。冬季と同じように9時頃から登り始めた。
気温は21℃でやや蒸し暑い。彼岸花は枯れて茎を残す灯篭脇を歩んでいく。
林道から登山道へ。今朝まで降った割には水たまり、ぬかるみがない。
中間地点お休み石に着くと、声を掛けられたような錯覚を覚える。
会釈、合掌し先に進む。お休み石からは急登が続く。
十二仏の展望所からは眼下の水沢観世音しか見えず、ガスガス。
手前ピークの稜線を歩き山頂へ。三名先行者がいらっしゃった。
その後トレランの女性二名。来月は伊香保トレランがあるので練習だろう。
ガスガスの山頂はやはり標高が高いのでやや寒い。16℃。
山頂で記念撮影の後、M氏宅の方向へ黙祷し改めて合掌。
森林公園方向へ下っていく。この先からヤセオネ峠を出るまで、人と会うことはなかった。ひと気のないさみしい二ツ岳、オンマ谷。
森林公園入口の所に屏風岩辺りが通行止めと張り紙がしてあったが、工事終了で撤去忘れだと思う。既にトレランのコース案内が掲示してあり問題なし。滑る木階段を登り雌岳に。眺望ゼロで濃いガスが漂う。
ここで昼食。ソロだと手抜き調理のラ王みそ味。インスタント麺は全く食べない(多分年間1、2個)が、この前赤城山で食べたらおいしかった。そのままではやはり嫌なので、豪勢?な具を自宅から持ってきた。冷凍ブロッコリー、カボチャ、ゆで卵、豚の角煮はセブンイレブンの総菜。カップ麺と違い、冷めたら温められるのが良い。
再装備して雄岳、オンマ風穴へ下る。オンマ谷へ半分寄り道して戻りヤセオネ峠へ。県道を歩いてゆうすげの道、榛名湖畔へ向かう。天候の影響で車の往来が少ない。磨墨岩が見えるが相馬山はガスに不規則に覆われていた。
メロディーラインはうるさいので舗装路を削りたい。音の公害だ。静かな自然環境を求めてやってくるのに、磨墨岩、ゆうすげの道は嫌でも聞こえて迷惑甚だしい。北軽井沢に有ったものは確かうるさいということでやめたはず。
耳を塞ぎながらゆうすげの道でマツムシソウを眺め、昭和天皇御幸の道から湖畔へ向かう。24日は榛名湖マラソンがあり準備に忙しそうだった。
ロッジ前にはマラソン用のテントが並び、馬も相変わらずいた。
子供たちが喜んで馬に触れている。私も幼少の頃、乗せてもらった記憶がある。
湖畔に出て風景を眺める。掃部ヶ岳は見えないが硯岩は見えた。
湖畔にはボートが浮かびそれぞれの休日を楽しんでいる。
今日は前橋クリテリウム、明日は赤城山ヒルクライムだというのに、榛名山でローディーをかなり見かけた。明日は出ない方だろう。赤城も榛名も初心者にはちょうどいいコース。実力を脚試し。ヒルクライムは自転車の性能もあるが、基本的に練習すればするほどタイムが縮まる。練習はうそをつかないから結果が必ず出せる。登山も近いものがある。
三度県道に出てしばらく歩き、ヤセオネ峠から森林公園へ向かう。
ひと気のない森林公園から伊香保温泉街へ。河鹿橋は露天風呂の帰り客でにぎわっていた。まだ緑色に覆われているが、一か月後には朱塗りの橋が同化してしまうほど眩い紅葉になる。神社脇を抜けて石段街へ。石段街最上部の勝月堂で湯の花饅頭を贖う。shilokoさんへのお土産。日本で最初の湯の花饅頭。
混み合う石段街に、足元を泥水で汚した登山者。大きなザックを背負っている。まるでエイリアン。家族連れ、カップル、浴衣で歩いている人もいた。風貌が怪しいせいもあるが、誰も私と目を合わせようとしない。避けて通る。
四度県道にでて水沢観世音へ向かう。伊香保温泉へ向かう車で渋滞している。
階段街下の交番に立っていたお廻りだけは、私をじろじろ見ていた。日本人だぜ。
薄暗くなりつつある伊香保県道を歩いていく。左手には展望所、赤城山、子持山すら見えないガスガス。そして右手には水沢山が見える。ガスが山頂部に漂いベールを被っているようだ。
既に車がほとんど停まっていない水沢観世音大駐車場を抜けて下山の参拝。
M氏への追悼と、今日無事に登山が出来たお礼と、今後の安全登山を祈願した。
階段を下ると仁王門の提灯には灯がともり、私を送り出してくれるようだった。
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