伝付峠−蝙蝠尾根−仙塩尾根−小太郎尾根[田代in−広河原out]
- GPS
- 71:23
- 距離
- 50.3km
- 登り
- 5,446m
- 下り
- 4,458m
コースタイム
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 9:33
- 山行
- 15:43
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 16:01
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 11:12
天候 | 9/29 晴れ時々曇り 9/30 曇り時々晴れ 10/1 快晴のち曇り 10/2 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
往路:早川町乗合バス[06:35 奈良田温泉ー06:50 伝付峠入口 200円+リュック200円] 復路:南アルプス林道バス[広河原7:00ー奈良田7:45 1,030円] |
その他周辺情報 | 奈良田の里温泉 9:00-19:00(550円)まだ夏季時間で8:30から営業していました! |
写真
感想
降って湧いた四連休に天気もまずまずの様なので、二週連続のハードな山行となってしいますが、ずっと温めていた蝙蝠尾根の縦走に出掛けて来ました。
初日は平日スタートという事もあり、奈良田の第1駐車場に楽々停められて、田代行きの始発バスも私だけの貸切でした。バス停からヘリポートまでの林道は朝から工事車両が頻繁に通行しているので平日は特に注意が必要です。以前はヘリポートに駐車出来た様ですが、今は工事関係の資機材と車両置き場に使われていて使用不可でした。
その後更に林道を進み登山道に入り沢筋を時々渡渉しながら遡行して伝付峠まで登り上げて二軒小屋ロッジまで、東電の保利沢小屋までに抜かされた工事関係者以外とは誰とも会いませんでした。
初めての二軒小屋でしたが、テーブルとベンチの配置されたふかふかの芝生のテン場で、ここも私だけの貸し切りで快適に過ごす事が出来ました。何と言っても畑薙から道路が繋がっているので物資も豊富でとても山奥の山小屋とは思えない豪華さで、屋外の自販機で冷えたビールが売っているのには驚きました‼
2日目が今回の山行の一番ハードな工程で、コースタイムで14時間超とかつて無いロングなので、陽が暮れる前にはテン場に着きたいと思い、これまでで最も早い2時半出発としました。
やはり蝙蝠尾根の稜線に出るまでの道がヘッデンを頼りに進むには少々踏み跡の薄い所が有ったり、最近のの倒木が有って未だ迂回路の踏み跡が固まっていない箇所が有ったりで、かなり神経を使い中々ペースを上げる事は出来ませんでした。しかも以外と樹林帯の区間が長く眺望の得られる稜線に出るまで急登は少ないものの陽が昇っても見晴らしの効かない精神的に我慢の登りが続きます。
樹林帯を抜けるといきなり蝙蝠岳のピークが望め、その後は晴れて見通しが効く限り気持ちの良い稜線漫歩を楽しめます。多少はハイマツで踏み跡を見失わない様に気を付けるべき所も有りますが、見通しが効く限りは基本的に尾根通しに進めば良いので迷うことは少ないかと思います。この日の蝙蝠尾根で出会った登山者は蝙蝠岳を過ぎた所で塩見岳からのピストンの2人組パーティーが唯一でした。その後の仙塩尾根に入ってもお会いしたのは数名だけでした。
天気は申し分無い状態で遠望も効くので、北俣岳分岐で残りの熊ノ平までの稜線を目で辿り、何とか暗くなる前には辿り着けそうだろうと、大きく下って後半戦に突入しました。
実はここからが長くて、未だ午後になったばかりとは言えスタート時間が早いので既に10時間以上歩いており、結構な疲労も溜まってきて、未だ本日予定のピークハントが2座も残されている事を考えると、本当に歩き切れるのかと少々弱気になりながらも、周りの雄大な景色を糧にひたすら歩みを前に進め、何とか2座のピークハントは日没前に達成出来て、結果的には16時間強の行動時間で熊ノ平に辿り着きました。二軒小屋で熊ノ平小屋は既に小屋締めで冬季解放部分が有る旨は伺っていたので、既にテントを張る気力も無く、翌朝の早立ちも考えて、ありがたく冬季解放小屋を利用させて頂きました。ここもまた、テン場も含めて誰もおらず完全貸し切りでゆったり休ませてもらいました。
3日目は、雨戸の閉め切られた小屋の中は空が白み始めたのも解らず朝までぐっすり眠って予定より少し遅めのスタートになりました。おかげで不思議な位に前日の疲れも残っておらず、快晴の朝日の中を気持ち良く歩き始めました。
まずは山峰岳を目指してひたすら高度を上げて行きます。ただの通過点としか考えていませんでしたが、近づくにつれて独特の尖った山容がカッコ良く適当に岩場もあり中々良い山でした。その後は間ノ岳から白峰三山の縦走路に合流し、多くの登山者に加わり北岳のピークを超えて肩ノ小屋まで下って小休止しました。ここから見える最後の小太郎山への稜線は比較的なだらかで、パパッとやっつけてしまい明るい内にテン場に辿り着けるだろうと思いましたが、いざ稜線に入ってみると、分岐からコルまで下り切るまでは見た通りですが、そこから先は結構なアップダウンとハイマツ漕ぎに、しっかり岩場も有り、簡単にはピークに辿り着けず、おまけに復路では濃いガスに包まれ出して、いつまで経っても分岐が見えて来ずにやきもきしました。小太郎山への往復ではこの時間に登山者は居ないだろうと思っていましたが、唯一若い女性のソロの方がものすごい勢いで往復されていました。
分岐に戻ってからも天候は悪くなる一方でだんだんとガスが霧雨に変わり出して、カッパを羽織りながらの下山となりました。真っ白な白根御池小屋に到着したのは日没時間ギリギリで、何とかヘッデン無しでテントを設営出来ました。
明けて最終日の第4日目は、予定通りに平日は1日2本しか無い奈良田行きの7時の始発バスに乗り遅れない様にと、少し早めの4時半前にまたもやヘッデンをつけての出発となりました。幸いに雨が上がりガスも抜けて、陽が昇り始めると薄っすらと朝焼けも見られました。ほぼコースタイム通りに30分以上前に広河原のバス停に到着して、乗り込んだバスはまたもや私だけの貸し切りでした!後半ウトウトしている内に気が付いたら奈良田の登山口でした。
その後、最後の目的の奈良田の湯が開くのが9時からなので、それまで濡れたテント等を風に当てて少しでも乾かしつつ、お湯を沸かしてスープと残りのバゲットとチーズで腹ごしらえをしている内に9時になったので、温泉まで登ってみると、何とまだ夏時間という事で8時半から開いていたそうで、既に4人の先客で賑わっていました!奈良田の湯はいつも暗くなってからの利用だったので気が付きませんでしたが、露天風呂こそ無いものの浴室の窓から奈良田湖も望めて眺望も良かったのですね。お湯はぬる目のヌルヌルで相変わらず最高です!
で、帰りの渋滞を避けるべく午前中の内に帰路に着いたところまでは予定通りでしたが、途中事故渋滞等に巻き込まれて、結局家に着いたのは日没近くなり、その日は簡単な後片付けしか出来ませんでした。とは言え、予定通りのミッションを無事にこなすことが出来てとても楽しい山行でした。ついでに、遂に百高山も残すところ一桁となりました!
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