遠かった白山!



- GPS
- --:--
- 距離
- 44.6km
- 登り
- 2,344m
- 下り
- 2,344m
コースタイム
- 山行
- 15:38
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 17:29
3.00 830m 市ノ瀬
5.32 1240m 別当出合
7.17 1500m 中飯場
9.10 1970m 甚ノ助ヒュッテ
10.35 2320m エコーライン稜線
11.09 2470m 室堂
12.30 2702m 白山山頂
12.55 2702m 白山山頂発
13.41 1970m 甚ノ助ヒュッテ
14.20 1240m 別当出合
15.13 830m 市ノ瀬
17.30 510m 白峰ゲート
天候 | 晴れのちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
白峰から先は除雪は無し 別当出合から先は雪は多くて藪も気にならない。 甚之助小屋も七割方雪で埋まる |
写真
感想
開山1300年、毎月白山にリーチの12月、行くしかないと今日挑戦した。兄ちゃん、なにわ君も参戦することになった。多分チャリは使えないし昨日夕方から山に降り出した雪が心配だ。白峰ゲート0時発と約束してある。自宅を22時半に出ると兄ちゃんから車のバッテリーが上がっていると連絡、マジか、早くJAF呼びなさい!今日は色々不吉な予感がする。23時半に着くとすでになにわ君はスタンバイ、兄ちゃんもギリギリ間に合った。
今日はダメ元でチャリも持って来たがゲートから除雪はなく、白峰から長い長い林道を別当出合まで歩くことになった。これが厳冬期の白山である。百万貫まで大してラッセルもなかったがこの辺りから徐々にポンでのちびラッセルとなる。なにわ君は少しずつ遅れだして見えなくなるがこの先ラッセルは辛くなるので先を急いで三番手で付いて来てもらおう。市ノ瀬までペースを上げたがたっぷり3時間かかった。ここまでチャリが使えれば1時間もかからないのに、、、帰りも辛い。雪は多くて1m弱はありそうだ。
長めに休憩してしばしなにわ君を待つが来ないので先を急いでラッセルに精を出す。雪は更に増えポンでも深いところは靴下となる。兄ちゃんと父ちゃんで交代でラッセルを回す。眠くて辛い、まだ星は見えていた。昨日もかなり新雪はあったようで雪はどんどん増えていく。5時間半頑張って別当出合に着いて大休止、なにわ君にラインをすると足首の不調で変電所手前で引き返したらしい、この先なにわ君の分まで頑張るしかない。
一本橋は雪が多くてツボ足は無理で板のまま渡った。怖かった。対岸に渡ると雪は多くてもうどこでも歩ける雰囲気だ。石畳のラッセルは辛かった、父ちゃん中飯場まで頑張ってラッセルして兄ちゃんに交替した。先週のドカ雪でもう登山道は無視してどこでも歩ける感じであった。そろそろ夜も明けた。ラッセルが辛いので兄ちゃんに地形を考えてなるべく風が通る場所を進むように伝えた。雪はどんどん増えてもう厳冬期の装いだった。
藪も全く気にならない、甚之助小屋は7割埋まっていた。しかし9時を過ぎて雲が出てきて甚之助から上はガスで視界がなくなった。この先はルート取りが難しくなり僕がずっと先頭で引っ張った。兄ちゃんもかなり疲労が出てきて足取りが重くなってきた。僕のゼリーも渡して頑張ってもらう。エコーラインに上がるともうホワイトアウト、弥陀ヶ原に出ても全く視界はなかった。室堂に方向を合わせ20m手前でやっと建物が認識できるくらいだった。
室堂も雪は増えていて建物はかなり埋まっていた。山頂へ最後のガンバ。ホワイトアウトの中はぐれないように連れ添ってピークを目指す。斜面は氷化していてクトーを効かして登る。風も強く地獄だ。残り標高差70mの地点で兄ちゃんがクトーが片方ないという。ハイマツに持って行かれたようだ。マジか勘弁してくれ、一旦下って探しに行った。僕は先に行く訳にもいかず吹きさらしの中でじっと待っていた。中々来ない、、早く来てくれ、寒いっす。クトーは見つかったが今度は板にはまらないと言う。事前の準備不足だ。仕方なくアイゼンでピークを目指してもらう。
山頂の方向がホワイトアウトで分かり辛い、右往左往してようやくぼんやり奥社が見えた。色々トラブル続きで実に白峰を出て12時間半の試練であった。奥社でお参りしてピークから何も見えない斜面を下っていく。今度は僕のGPSが不調で現在地がよくわからないので兄ちゃんに先頭を譲る。ホワイトアウトの中来た軌跡を追ってもらう。エコーラインからは甚之助小屋に直に下る。風の影響で硬い斜面とパウダーが混在して滑り辛かった。甚之助下からは別当谷にエントリーして快適に一本橋までパウダーを楽しんだ。
別当出合から市ノ瀬までは斜度があり楽だったが市ノ瀬から先は斜度がなく手漕ぎとなった。市ノ瀬までわかんの登山者が来ていた。不吉な予感、スキートレースも踏まれて所々ボコボコ滑りは悪くてこれまた難儀した。チャリが使えないと市ノ瀬からまた延々の滑らない林道歩きこれが辛い。白峰ゲートが見えたときはもう真っ暗だった。ゲートで写真を構える人がいた。なにわ君であった。マジですか?僕達が戻るのをずっと待っていたらしい。男なにわ君、これがなにわ魂か。あなたは偉い!
しめて17時間半、トラブル続きで時間はかかった。さすがに完全燃焼でした。僕の1300年は今日終わった。
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