芦別岳本谷【熊とのにらみ合い】
- GPS
- 10:35
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,948m
- 下り
- 1,947m
コースタイム
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:32
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は多数あります。 滑落や道迷い、雪崩や落石、クマとの遭遇等ハッキリ言ってしまえばリスクの高いルートです。 マダニが発生しています。私は20匹ほど払いました。 |
写真
感想
この日、akaikirinさんと二人で芦別岳本谷から登り新道へ下山するルートを歩いて来ました。
芦別岳が初めてと言うakaikirinさんに、どうせ登るならこの時期限定の本谷の魅力をどうしても見せたかったのです。
〈クマとの遭遇ユーフレ川〉
朝4時半、低い雲が掛かり芦別岳が完全に隠れています。少し沈んだ気分でしたが、晴れ男を自認する私は?「きっと晴れるサ」なんて期待もしながら沢音響くユーフレ川左岸の旧道を進みました。そして二つ目の高巻きで事件が起きました。
先行していた私に「〇〇さん、クマがいます!」と後からakaikirinさんの声。どうせ川原の方にいるんだろうと思い・・・と彼の視線の先を見るとナントすぐそこ!!!
30M程先の登山道でこっちを見ているじゃないですか!体長1.5Mくらいの丸々としたクマです。
私達は目を離さずにその場で会話を続けました。なかなか逃げないクマに私は少し大きな声で「悪いけどそこを通りたいんだけど・・・ちょっと通してもらえないかな・・・」なんて語りかけてみました。
実際には1分くらいだったでしょうか。クマの緊張が解けていく様子が分かり静かに立ち去ってくれました。
私はこの時の様子を撮影したかったのですが、余計な刺激を与えるべきでないと思い断念しました。
なかなか話の分かるクマでした(笑)
この時分かりましたが、沢では熊鈴は役に立ちません!たまにホイッスルや大声を出して存在を知らせましょう!
〈核心部、本谷〉
ツルツルの丸大橋を渡り、更に沢の奥へ詰めて行きます。本日一番の心配はやはりゴルジュでしたが辛うじて閉じていました。しかし両サイドが崩れていたので万が一を考え一人ずつ登りました。
デブリーランド(雪崩の溜まり場)は青空が広がり最高のロケーションになりました。しかし気温の上昇と共に上がる雪崩のリスク。この時も数回の落石と微小な雪崩が発生しました。
〈最後の急登〉
急登を歯を食い縛り、汗を滴ながらゆっくり登ります。やがて肩に近付くと火照った体を癒すように涼しい風が当たるようになってきました。振り返ると大雪山が真っ白に見えます。柔らかい雪は一歩一歩沈み込み、体力もかなり消耗するので先頭を換わりながらやっと肩に出ました。
あとはアイゼンを外して最後の岩登り。
山頂からは360度の大パノラマが広がっていました。
〈下山中にまたクマ!〉
新道は多くの残雪があり、かなり快適に下山できました。ショートカットしたり尻滑りしたり・・・膝にも優しい残雪の下山は大好きです。
鶯谷の先をしばらく降りた辺りの急斜面でした。
今度は前方15Mくらいのトドマツの木の枝がバキバキ!と突然音を立てて揺れ、ドサッと飛び降りた音がしました。生憎ブッシュが濃いためその姿は確認出来ませんでしたがクマに間違いないでしょう。
この日は私達以外に入山者がいなかったようで、クマも安心していたのかも知れませんね(^_^)
《落とし物》
旧道の丸大橋でファイントラックのグローブを回収しました。
新道登山口のポストに入れておきましたのでお心当たりのある方はお引き取りを!
いつもの相棒。ezo-wolfさんと日程を合わせ何処にしようかと目的地を探す中、「去年の僕の一番かな!」という言葉で決めた芦別岳本谷。
間違いはありませんでした^ ^
山頂からの絶景
熊との出逢い
登攀の角度
疲れ具合
僕の今年の一番になるかも^_^
コメント
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akaikirinさん初めまして。(ᵔᴥᵔ)
ウルフさんお疲れサマでした。
熊の生息地。2度も熊と遭遇するなんて、、、熊撃退スプレー無しでは怖くて行けません。
何はともあれ ウルフさんのピッケルがakaikirinさんの頭にぶっ刺さってる事が一番怖いですね!(°▽°)
massapoさん
はじめまして!
初めての熊との遭遇。
何より驚いたのは、ezo-wolfさんが熊と会話できると言うのがホントだった事でした(笑)
そして、ピッケル刺されてるのは全然気付きませんでした(苦笑)気付かなかった自分が怖いです(笑)
実は遭遇の瞬間、akaikirinさんはボクの命の恩人になったんですよ。
現場は右側の見通しの効かない⊃の字状をボクが何も気付かずに先行していて、そのまま進んでいたら更にクマに接近していたのは確実でした。
そんな恩を仇で返そうと思い、akaikirinさんの頭をピッケルで突き刺してしまいました(笑)
マサッポさんの最高のネタ、無断で使ってしまいましたm(__)m
本当に良かったですネ
ところでこの語尾の「ネ」はこの人昭和生まれや〜(¬_¬)
とバレる?言葉遣いなんだそうです
その他にも「あたり前田のクラッカー」
なんかがあるそうですよ
使うのやめましょうかね…
でもしかし、われわれ昭和ど真ん中ですからネ
その迫力をクマも感じて撤退したのかもしれませんしネ
旧道のアドベンチャーレコ、自分は行くことないと思うけど、興味深く拝見さしていただきました〜ありがとうございました(╹◡╹)
genesis1_1さん、ご無沙汰しています。
冗談はヨシコちゃん。とか、そんなバナナなんて今ではすっかり聞かなくなりましたよネ。
その頃の登山と言えば装備は今とは明らかに違いましたネ(>_<)
なんか懐かしいなぁ〜
今回は見通しの効かない沢の高巻きでの突然の出会いでしたので、お互い驚いたようでしたが、30Mの距離があったのでクマも防衛行動に出なかったと思われます。これが15M以内だったら恐ろしいですネ
沢や強風の時には、やはり鈴よりもホイッスルを吹く方が断然効果あるようです。
しっかり今後に活かしていきましょう
d=(^o^)=b
お疲れ様です!
本谷レコは手に汗握りますね。見ていて興奮しまくりでした。そしてある日森の中でヒグマさんに遭遇なんて、、、。
恐怖もありますが、しかしながら、絶景のオンパレード!いや〜、また行きたくなりましたよ。
昨年の本谷があまりに良かったモンでまた今年も行っちゃいましたヨ(^○^)
そして今回は昨年を上回るオンパレード山行。おそらくこれ以上は無いと思われる最高級フルコースのセットでしたネ(^_^)
あまり天気の事を言うとi-tomoさん辺りからクレームが出そうなので躊躇ってしまいます・・・(笑)
この素晴らしい風景が見られるのが僅かな期間と言うのも、芦別岳の魅力なのかも知れませんネ!
熊おっかないです。軽くかわしたんですね。インゼルのかもし出す雰囲気は私も好きです!ところでツクモグサはいなかったですか?
密かに期待してたんですが見かけなかったですヨ。
頂上直下の西側の岩場に咲いてると思ったんですが・・・
あのモサモサした花、ホント可愛いですよネ(^_^)
yamaKoKo2009(YAMAPではkitoya)と申します。突然のコメント失礼します。
ezo-wolfさんの芦別岳の記録(URL)を参照日記としてYAMAPの私の記事中に引用させて頂いております。事前の了承も頂かず恐れ入ります。
もしYAMAPをご利用しておられたら、お時間のある時にご覧いただければ幸いです。
https://yamap.com/activities/26737730
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