白山(大汝北面・火ノ御子ライン開拓)
- GPS
- 13:09
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 3,061m
- 下り
- 3,076m
コースタイム
- 山行
- 10:49
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 13:09
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
この時期は市ノ瀬〜別当出合は通行止なので別当出合まではチャリ利用。 よく整備されているのでロードバイクも使用可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆別当出合〜甚之助避難小屋 ・1700mくらいまで夏道MIXなのでツボ足で登る。アイゼンは緩んでいれば基本不要。 ・雪がつながってからも所々藪に阻まれるのでルーファイ必須。GPSがあった方がいい。 ・甚之助避難小屋は問題なく利用可能。 ◆甚之助避難小屋〜室堂 ・黒ボコ、エコーライン共に雪道MIXだが通行可能。自分たちは冬道(エコーライン横の谷)を詰めたがラスト稜線手前で藪漕ぎとなった。 ・室堂までは藪を避けてシールハイク可能。 ・室堂は素泊まり営業中。水場、トイレも使える。 ◆室堂〜大汝峰 ・御池巡りコースを逆回りで歩いたが途中六地蔵下のみ夏道が出ていた。 ・大汝の登りはすべて夏道。 ◆大汝峰〜火の御子峰直下(1750m) ・大汝峰を少し七倉山方面に滑走し、ハイマツを藪漕ぎして谷へドロップする。ドロップポイントはピンポイントかつ急斜面なので注意する。 ・火の御子峰下部は落石多く完全に避けて滑走するのは困難。 ◆火の御子峰直下〜お花松原 ・1750m〜2350mの地獄尾根まで登り返して少し藪漕ぎ、お花松原に降り立つ。 ・地獄尾根までシールハイクで行ける。 ◆お花松原〜御前峰 ・御前峰直下以外はシールで行ける。 ・ヒルバオ雪渓上部は急斜面なのでザラメになっていなければクトーが必要。 ・御前峰は剣ヶ峰との鞍部からシートラでアプローチ可能。 ◆御前峰〜別当出合 ・御前峰東面〜室堂〜黒ボコ〜砂防新道のルートでほぼ雪をつなげる形で滑走できた。 ・別当谷、甚之助谷は雪が切れているので滑走不可。 |
写真
感想
今シーズンは雪が少ないので行先の選択肢が限られる。
YSHR先生にどこか行きましょうと声をかけると「白山どう?」との返事。
白山はもう市ノ瀬まで車が入れるし登山者いっぱい・・・雪も少ないし微妙〜と思っているとLINEで地図が送られてきた。
おお!これは大汝から火ノ御子峰へ降りる新規ルートではないか。
ですよねですよね、やっぱりこの時期は北部白山ですよね、ってことで行先決定。
日曜日夜中1時市ノ瀬発、今回はフライングなしということになった。
例によって前日のうちに市ノ瀬ゲート前まで行って車中泊。
フライングなしという約束なので0時半まで寝ちゃおう・・・zzz
起きたらエネルギー補給してマッタリ準備する。
兄ちゃんも既に到着していてほどなくしてYSHR先生も到着。
あ、やっぱりロードバイクなんですね。
「よっしゃ行くぞ!」ってまだ0時50分。
センセー一般的にそれは「フライング」って言うんですけど。
しゃーないので急いで支度して出発!
案の定ぶっちぎられたが自分もやれる範囲で頑張って漕ぐ。別当出合では「寒かったぞ」だって。
自業自得ですよ!
それでも55分で別当まで到着、少しずつチャリ力はついてきている。
苦手なチャリ区間が終わったので後は普通に山を登るだけ、だいぶ気が楽だ。
1700mくらいまで夏道が出ているのでシートラ&兼用靴で登ってそこからようやくシールハイク。
甚之助避難小屋で少し休憩したらツボ足アイゼンに換装してエコーライン横の冬道の谷を詰めていく。
稜線手前で藪に阻まれるが何とか突破。
丁度お日の出の時間に間に合った。
前日の雨のおかげで空気は澄んでおり北アルプスや御嶽、乗鞍はもちろん八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳まで見渡すことができる。
予報通り風は強い。風は強いが気温はそれほど低くなく厳冬期と比べればそよ風だ。
とりあえず室堂へ寄って水を採って休憩してから大汝へ向かおう。
大汝に到着したら用意しておいたハーネス、カラビナ、下降器、スリングを装着する。
今日は崖マークだらけのルートを新規開拓するということでいざという時の懸垂下降に備えて準備は万全にしてきた。
念のためとはいえ毎年kuma-sanに開催してもらっているミリオンピークスのクライミング講習会が初めて実践で役に立つ場面となった。
準備ができたら新規ルートを探しに滑走開始!
まず大汝北面を眺めながらドロップポイントと滑走ラインを確認する。
うーん、下を眺めると崖ばかり・・・雪庇も激しくてドロップポイントも見えない。
半ば諦めかけて七倉山方面へ滑走していくとふと一本のラインが見えた。
雪庇もなくて火の御子峰までつながっていそうだ。
まずはYSHR先生が落ちていく。続いて兄ちゃん、最後に自分がエントリーする。
危惧していた雪質も上々で急斜面ながら快適に滑走できるルートだった。
お互いに写真を撮りながらガンガン滑っていくと火の御子峰が目の前に。
素晴らしい景観。そして当然貸切。
先生は昨年の秋に火の御子峰に登った時のことを思い起こして感慨に浸っているようだ。
それはそうと火の御子峰直下は落石が激しくてスキーが大きく傷ついてしまった。
丁度いいので修理に出して今シーズンはこれで板納めとしよう。いい区切りとなった。
しばらく雄大な景色を楽しんだら来たルートとは少し変えて地獄尾根(中宮道方面)に向かって登り返す。
暑いけど少し風もあって心地よい登りだ。何より景色が最高だし。
これでスキーも終わりだと思うと尚更感慨深い・・・一歩一歩踏みしめながら登ろう。
地獄尾根まで来たらおなじみお花松原へ少し下って翠ヶ池まで登り返す。
ここは夏も急登で嫌だけどスキーでも急斜面なので多少厄介。
兄ちゃんは30mロープも担いでもらっているので大変そうだ。
御池巡りをしたらラストイベント、御前峰へシートラで直登する。
奥宮では今シーズンを無事に終えることができたことへの感謝の気持ちを伝えよう。
さあ、泣いても笑っても最後の滑走だ。
火の御子峰の雪と比べるとストップ気味で滑り辛かったが贅沢は言わない。
黒ボコ経由で夏道が出るところまで滑って今シーズン終了!
最後は吊橋渡って新緑の中チャリで風を切りながら気持ちよく下山した。
市ノ瀬スタートのお手軽白山でも累積標高差3000m、13時間の完全燃焼だった。
思い起こせば今シーズンは初滑りも白山、板納めも白山ということで気持ちよくシーズンを締めくくることができそうだ。
今シーズンはYSHR先生をはじめ地獄軍団の皆さんありがとうございました。
しばらく次の冬まで冬眠?状態に入ります...zzz
来シーズンもまたよろしくお願いします!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する