苗場山〜シラネアオイに誘われ天空の湿原へ
- GPS
- 08:59
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,414m
- 下り
- 1,409m
コースタイム
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 8:59
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道入り口にある通行止めのゲートを開閉して車を入れる。 工事車両が入る日中は常に開いていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中ノ芝から登山道を覆うように残雪が多数ある。 特に神楽ヶ峰〜富士見坂までは多くトラバース箇所あり。踏み抜き注意。 この時期は雪解け水が登山道に流れ沢状態。 山頂台地も残雪多く、木道がない所はピンクリボンが雪に差してある。 赤倉方面、シラビソ廊下方面は道迷い注意、トレースがなかった。 神楽ヶ峰〜雲尾坂までは、イワカガミ、シラネアオイが道脇を彩る圧巻の花街道。また花の百名山であり道中にたくさんの花が咲いている。 |
写真
感想
代休となった7日木曜日。今月の山行計画では、4日に四阿山だったので、予定通り苗場山へ。梅雨前線の影響で平野部は午前中雲が多いが、上越山間部は逆だ。午前中は雲量は少ないが午後から中層雲が増す、しかも大気が不安定なので積乱雲が形成されそうだ。日照時間が長いので、さっと行ってとっとと帰ってくる。早出早着。
前橋を3時過ぎに出立。雲が赤く染まる東の空を見ながら関越に乗る。トンネルを抜けるとやはり晴れていた。林道に入ると小屋前に立入禁止ゲート。これは手で開閉出来るので、車を入れたらまた閉めておく。舗装が段付きでうねり走りにくい。低車高は下を当てるので注意。
平日の早朝5時20分にも関わらず駐車場には2台停まっていた。ソロなのでさらっと装備して出立。舗装路を和田小屋まで歩く。気温11℃、湿度が少しあるので寒くはない。振り返ると雲海を湛えた越後三山が見えた。谷川方面も晴れていた。
かぐらメインゲレンデから登山道へ入る。雪解け水が既に流れており、ぬかるんだ泥で滑りやすい。その脇にはチングルマ、サンカヨウの花が咲き、私を見送ってくれた。
樹林帯に入ると多種多様な花が咲いており、マイズルソウ、ツバメオモト、サンカヨウ、ムラサキヤシオ、タムシバ、オオカメノキ、ミツバオウレン、エンレイソウなど、やはり花の百名山だけはある。
中ノ芝から残雪がある。登山道を覆うようにあるので、踏み抜きや道迷いに注意。踏み抜くと下を流れる雪解け水に靴が浸かりかなり濡れる。滑り止めは特に必要ないレベル。私は山頂台地の散策用にチェーンスパイクを持ってきたが使わなかった。
上ノ芝から神楽ヶ峰へは残雪上のトラバース。下にあるであろう木道沿いに行くよりピークを歩いてしまった方が楽。股すり岩を過ぎると神楽ヶ峰。更に進むと富士見坂へ。この辺りからシラネアオイ、イワカガミが道脇を連なるように雲尾坂まで咲いている。圧巻の花街道。これまで花観賞と撮影で、ただでさえ足が進まないのに更に遅くなった。
雷清水のキンキンに冷えた水を飲み干し、ボトルに詰め替えた。この清水があるので、当日は水2.5リットルしか持参しなかった。昼食使用を除いて3リットルは飲んだ。日差しがあるとやはり暑い。
鞍部へ差し掛かると満開のシャクナゲ。数は少ないがきれいに咲いていた。雲尾坂の手前ではナエバキスミレの群生。黄色い花が可愛らしい。岩内のヒカリゴケを観賞し急坂を征すると苗場山へ。山頂はほぼ平らだが、美しい湿原と池塘が出迎えるビクトリーロード。
山頂標があるだけの所で記念撮影しヒュッテへ。雲が多いが気温17℃で爽やか。
西側の展望ポイントへ行き景色を眺める。鳥甲山、北アルプスが見えたが、ガスが多く全容を見ることが出来なかった。踵を返し苗場山神社方面へ。
ヒュッテ先から残雪で木道は露出していない。ピンクリボンが雪上に差してあるので、それを目安に進んで行く。東側には雪が残る美しい湿原と池塘。まさしく天空の湿原。正面には白砂山、佐武流山、岩菅山が見える。分岐に差し掛かる手前でチングルマ。黄色いフサフサのおしべが可愛らしい。
分岐の所で景色を堪能し苗場山神社へ参拝。龍ノ峰まで足を延ばす湿原散策。神社から先は残雪でノートレース。GPSと木道らしき経路を辿りながら下っていく。カモシカの足跡があったが全く気配はない。時々木道が現れ底を歩いていく。多少なりのピークがあると思ったら三角点があるだけ。シラビソとハイマツの樹林帯で景観がよくないので来た道を戻る。
ヒュッテの手前から残雪地を東へ向かいシラビソ廊下方面へ。昨年新しく作り替えた木道が湿原の間をきれいに伸びている。美しい湿原と池塘を見ながら東端まで歩いていく。目の前には谷川主脈。あちらもガスが多くなり、稜線上空には厚い雲。昼食を取るため山頂方面へ戻る。
多くなりつつある雲と青空が池塘に写り込み美しい。山頂方面からは灰色の雲が出現して午後の天候の不安定さを物語る。残雪を進み池塘前のベンチで昼食。天ぷらうどんを作り食べた。再装備して出立する。ガスに包み込まれる前に下りておきたい。
残雪の上に登り天空の湿原を見渡す。残雪上を通り過ぎる風が天然のクーラー。爽やかで涼しい。紅葉時期の再訪を予定し雲尾坂を下っていく。下りもシラネアオイから目が離せない。もう一年分は見たと思うのだが・・イワカガミや他の花もやはり観察しながら下っていく。
午後は雪解けがさらに進み、登山道を流れる水量が増して歩きにくい。特にゴーロ帯が多い中ノ芝から下の芝までは水が溜まっているのでたちが悪い。メマトイも多くいる。下ノ芝から登山道口までは木の根や泥水により滑りやすかった。
登山口に戻り振り返ると、もうすでに神楽ヶ峰から上はガスの中。早目に下山して良かった。谷川方面はまだ雲は上空で見えていた。舗装路をぶらぶらと下り駐車場へ。着替えて帰路へ。平日の午後三時の関越道はガラガラで、関越トンネルでは車が前に一台もいなかった。水上ICを過ぎる時、バックミラーで双耳峰を眺めながら主脈縦走への思いを馳せていた。
growmonoさん おはようございます、
シラネアオイの花街道やっぱりすごいことになっていますね、
毎年頭の中には入っている物のもう大分経ってしまっている今日この頃です、
神楽峰よりズーとシラネアオイの花が咲いて苗場こうでなければ、山頂湿原より道中が楽しいのですよね(自己感の無理押し)。
それと、林道ゲートの情報ありがとうございました。
俺達が登る時にはシラネアオイは種になっているでしょうね?
こんにちは、yasioさん。
GW出勤の代休で当初から予定しておりましたので、行って参りました。
梅雨前線の影響で天候が危ぶまれましたが、なんとか天気はもちました。登山者も5名程度いましたね。ほぼ貸切でした。
神楽ヶ峰周辺も残雪はありますが例年以上に少ないです。山頂台地の湿原も残雪が少なく、歩きやすかったですね。ただ神社から南はノートレースでしたので、GPSと景色を見ながら行きました。相変わらず祓川コースは渓流のように雪解け水が流れてます。
シラネアオイは満開には少し早い程度で7分咲きですかね。例年より一週間早いです。6月中旬〜下旬が最盛期だと思います。イワカガミも同様ですね。一年分以上のシラネアオイを見ましたが、7月は日光白根山へ行く予定です。コマクサが主ですが、弥陀ヶ池のシラネアオイは残っていると思います。丸沼高原の植生地は今見ごろだそうです。
苗場山は湿原や池塘も素晴らしいですが、やはり道中を飾る花々が素晴らしいです。尾瀬とはスタンスが違いますよね。花観賞と撮影で遅い足が更に進みませんでしたからね。こんな花道なら毎日通いたいです。
growmonoさん
こんにちは
さすがです。
あの雪解け水の登山道、更に大きな尖った岩がゴロゴロの登山道をスイスイ登ったり、降ったりはたいへんです。
恐れ入りました。
その先にある天国は素晴らしいですね。
もう虫も出てきてこれまた大変ですね。
だからこそ苗場山は素晴らしいですね。
また登りたくなりました。
ありがとうございます。
こんにちは、iiyuさん。
皆さん遊ぶGWに仕事でしたので、皆さん仕事する日に花と戯れてきました。
例年以下の残雪ですが、神楽ヶ峰周辺は未だ多いですね。谷川主脈より多いです。
残雪、ゴーロ帯や渓流のような登山道は想定内ですが、一苦労しますね。
メマトイがしつこく寄ってきてカメラにも映り込みました。
森林香を炊いたら寄って来なくなりましたね。
道中の花々も素晴らしいですが、やはりシラネアオイ街道は圧巻です。イワカガミもいいですね。可愛らしくて。富士見坂過ぎのお花畑からは、その命名に相応しい花盛りで、行きも帰りも懲りずに花観賞でした。
梅雨入りとなり更に天候不順となる上越山稜です。日照時間が長いですので天候が安定しやすい午前中を狙ってお出かけになられると良いと思います。
growmonoさん こんにちは!
丁度この時期は苗場山の様子が気になっているときの
正にタイムリーなレコでした
自分の知りたいことが全部書かれていて 山行の目安に
なります growmonoさんのレコはありがたいです
次回の山行は3人登山部なので その次辺りに苗場の花々に
癒されに行こうかと思っています
こんにちは、kijimunaさん。
尾瀬や谷川主脈の次はこちらなどに目が行きますよね。
皆さんこの時期の苗場山の状態を知りたいと。私もその一人でした。
シラネアオイ以外の花の情報が、他の方のレコに出ていなかったので、それなら自分が行けば良いと思い、手っ取り早く行ってきました。
今回は花紀行ということで451枚撮影しました。下手な鉄砲で75%はボツです。
Raw撮影してますので、良いと思う画像を別ファイルのコピーし、ピクチャーコントロール、コントラスト調整と見やすくトリミングしてjpegリサイズしヤマレコにアップしてます。1枚3分くらいですね。100枚あると5時間かかります。その写真一枚一枚に感想を付けていきます。それが3時間くらいですね。分からない花は電子図鑑やネットで調べます。
皆さんから無意味に長い文章と言われる感想は、その写真を見ながら、また時系列で出来事を思い出しながら書いています。感想文は1〜2時間もあれば書けます。思ったことを文章にしていますが、ボキャブラリーが乏しく筆力もないので無駄に長くなってしまいます。
それを「自分の知りたいことが全部書かれていて・・・」とは嬉しい限りです。
読んで下さるだけでありがたいです。前にも書きましたが、今旬で素晴らしい山は皆さんに知って頂きたいですし、何より訪れて頂き、その素晴らしさを見て感じてもらいたいです。群馬県内周辺しか行きませんが、地元民ならではの目線もあります。
18日ですかね三人登山部は、irohaさん、kazumさんによろしくお伝えください。主脈縦走ですかね? 私も17日にshilokoさんと主脈縦走予定です。18日は上州武尊山、湯の丸山などを予定してます。
シラネアオイが見たくて日曜日に登って来ましたが、ガスで景色はあまり見えず。
吹き飛ばされないとしても、かなりの強風でシラネアオイが傷んでしまいました。
林道入口は、山菜番人の方の小屋が有り登山者は、登山届を提出しました。
帰りは、通行止め看板がある工事用のゲートを押して出ます。
おはようございます、tomoさん。
三国山からも楽しまれたようで、また縦走するなんてすごいですよ。仙ノ倉のシャクナゲ今年は凄いですね。掲示板の写真も拝見しました。
10日日曜に行かれたのですね。予想でも7、8m/sの風でしたから、雲尾坂辺りは風が強かったと思います。薄く広がる花弁のシラネアオイですから傷んでしまいましたか。日光白根山は二荒山神社の所やRW山頂駅のガーデンが見ごろだそうです。
今日は台風の影響で10m/s以上の南風ですから飛んでしまう恐れがありますね。雨は平野部ほどもないです。
虎色のバーがある小屋ですね。あそこは有人だったのですか。実は平日しか苗場山へ行った頃がないので知りませんでした。土日は工事も休工なので日中はいちいちゲートを締めるのですね。
祓川登山口駐車場から苗場山頂上往復20.2kmの山行どうもお疲れ様でした。
苗場山も厳冬期に一度小赤沢から登りましたが、祓川から登ってみるのも一つの方法ですね。自分はプレミアムシーズンパスを持っていたので、かぐら1高から苗場山を目指そうとも思ったのですが、西斜面を厳冬期に登っていたので、あまりモチがアップしませんでした。でも、苗場山には高山植物が多いことがgrowさんのレコでわかったので、相棒と将来行ってみたいと思いました。
なかなか素晴らしい祓川登山口駐車場から苗場山頂上往復のレコ、楽しめました。
今回もgrowmonoさんのソロでした。shilokoさんの登場を少し期待しましたが.....!?
とにかくどうもお疲れ様でした。
hareharawaiより
こんばんは、hareharawaiさん。
かぐらはhareharawaiさんのホームですよね。やはりパス持ってらっしゃった。
今年もサマーゲレンデがありますから、たっぷりトレーニングできると思います。
厳冬期の神楽ヶ峰から雲尾坂周辺は、危なくて近寄れないと思います。南北に結構切れ落ちてますし、雪深い雲尾坂は登れないと思います。小赤沢のほうがそれでも厳しいですがアクセスしやすそうですね。厳冬期に行ったことはありませんが・・・
苗場山は6月中旬から7月にかけて、更に高山植物があふれ素晴らしい山となります。残雪がほぼ無くなれば、水が流れる沢状態の道ではなくなるので楽になると思います。ただ梅雨時期ですと雨後は同じになります。個人的には雲尾坂の急坂よりゴーロ帯の方が嫌ですね。歩きにくいですし、虫も多いです。
私は小赤沢方面以外の頂上台地の登山道を全て行ったので、距離が20kmを越えましたが、苗場山神社までの散策でしたら16kmです。そこから見る佐武流山、白砂山、岩菅山と池塘の景色がお気に入りです。
当日は木曜日で、その日shilokoさんは仕事が多忙により休めず、私一人での山行でした。まだ左足が少し痛むそうですが、先週末も軽く赤城山を流しているので大丈夫だと思います。
17日には二人で谷川主脈縦走予定です。平標に車をデポするので、来ていただかないと困ってしまいます。hareharawaiさんが心配されてらっしゃったと、shilokoさんに伝えておきます。
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