上高地から前穂〜奥穂〜西穂 ジャンダルム越え
- GPS
- 30:17
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,531m
- 下り
- 2,529m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:00
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 8:53
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
もう何年もこのルートを計画して実行するタイミングを伺っていた、今回も天気予報があまり良くなくて、50パーセントくらいの確率だろうと踏んでいたのだが、当日は予想をはるかに上回る快晴。
このルートを踏破する為に、あちこちの難所と言われる岩場を積極的に歩き準備してきた。そのせいか分からないが、楽しめる緊張感を持ってこのルートにチャレンジできた、とにかく長年の想いがかなって感無量でございます。
1日目
沢渡の駐車場の混み具合が心配だったが七割ほどの埋まり具合で余裕で駐車できた。
始発のバスには間に合わなかったが2便目に乗車、大正池あたりは霧で視界がなかったがバスターミナルで降りると穂高の稜線がスッキリ見えてテンションが上がる。
河童橋を足早に通過して岳沢トレイルに取り付く、久しぶり過ぎてどんな道かほぼ忘れている、かなり整備された快適な登山道、丁寧に組まれた石積みが歩きやすい。
そこかしこに、ひんやりした空気が漂うので気持ちいい。
みなさん出発した後の静かな岳沢小屋へ到着、見下ろす上高地と見上げる吊り尾根の景観が素晴らしい、ザックを下ろしてヘルメットを被る、装備を確認して前穂へ取り付く。
すぐに登りの傾斜はきつくなり始めるが、色々な花が斜面を彩る、花畑と険しい岩壁の組み合わせが北アルプスにきたという実感を増幅させる。
前穂への登山道、重太郎新道は北アの三大急登には数えられていないのが不思議なくらいの急登、岩場の難易度もかなりのものだと思う。
ハシゴや両手を使う岩場がガンガン現れるので、穂高登山の前哨戦としては抜群の前哨戦、岩場歩きの勘を取り戻しつつ丁寧に足を運ぶ。
紀美子平近へ到達する頃、あたりにガスが湧き始める、紀美子平でエネルギーを補給してポーチとカメラだけ持って前穂高岳を往復する、より岩場が険しくなるので身軽な方がより安全だ。
2回目の前穂だが残念ながら前回と同じく真っ白だ、時折晴れ間が覗くようだが
粘るほど時間に余裕があるわけではないので紀美子平へ戻る。
紀美子平から奥穂へ吊り尾根へ縦走する、前穂と奥穂を繋ぐ稜線をトラバースするのだが上高地側は崖、見た目よりアップダウンも激しい。
紀美子平のすぐ近くでは滑落者の救助が行われていた、経緯はよくわからぬがその場所はそんなに危険と思われる様な場所には見えない、明日は我が身と、気を引き締める。
吊り尾根では濃いガスに包まれ時々雨がぱらつく、涸沢カールを見下ろすポイントでかろうじてカールが見えた、晴れそうで晴れないもどかしい天気だ。
最後の一登りをクリアすると奥穂高岳が霧に透けて見えた、三度目の奥穂悔しいがあまり視界はよくない、なんとかジャンダルムを見たいと思い、一時間ほど山頂で待機する、一瞬前穂や岳沢の方まで視界がクリアになるがとうとう、ジャンダルムは姿を見せなかった。
明日に期待して山荘へ下る、小屋前は大勢の登山者がくつろいでいた。
自分も受付を済ませて小屋前の石垣でのんびりとコーヒーやビールを飲みくつろぐ、
見え隠れする常念岳や涸沢カールの景色が良いツマミだ、雲の動きは激しく、真っ白いガスに覆われたあと、いきなりブロッケンが現れた時は皆驚きの声をあげていた。
日中は雨も降らずとても快適に過ごせた、夕方近くに雨が本降りになったので本当に運がよかった、夕食までの時間は館内の椅子でゆったりと読書して過ごした。
文庫本も持ってきたが、最近はもっぱらアイフォンに入れた電子書籍を読むほうが圧倒的に多い、好きなだけ持ってこれるのに重量はゼロ。
夕食は二回戦目、ご飯もおかずもとても美味しい、翌日の朝食は注文せず弁当にした。
2日目
3時くらいに自然と目覚める、よく寝たので気分いい。
いそいそと準備をして真っ暗闇の中、小屋のすぐ脇の岩場に取り付く。ヘッドランプ頼りに慎重に岩をよじ登る。
奥穂山頂にたどり着く、夜明け前の静寂と藍色の地平線、真紅に色づく雲のまだら模様。
言葉にできぬ圧倒的な展望時間が止まればいいのにと本気で思った。
充分明るくなってからジャンダルムへ向けて出発
岩屑が積み重なりうねる様はさながら竜の背、岩の織りなす造形に感動する。
馬の背の下降、ロバの耳と難所が続く 行先を見通すとどこを歩くんだ?という様な崖と岩壁がそそり立つ。
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