また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1563585
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

大崩山・大滝川右俣

2018年08月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
Tomahawk その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:02
距離
9.2km
登り
1,314m
下り
571m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:12
休憩
0:35
合計
8:47
5:23
22
平湯温泉スキー場
5:45
5:45
135
平湯大滝
8:00
8:15
85
右俣入渓地点
9:40
10:00
186
右ルンゼ出合
13:06
13:06
64
14:10
乗鞍スカイライン
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
平湯大滝から始まる
2018年08月19日 05:43撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 5:43
平湯大滝から始まる
旧登山道からの大滝
2018年08月19日 06:01撮影 by  1 AW1, Nikon
2
8/19 6:01
旧登山道からの大滝
桃源郷を見る
2018年08月19日 07:20撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 7:20
桃源郷を見る
ここで
2018年08月19日 07:37撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 7:37
ここで
ロープを出し
2018年08月19日 07:37撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 7:37
ロープを出し
入渓
2018年08月19日 07:59撮影 by  1 AW1, Nikon
2
8/19 7:59
入渓
ここは
2018年08月19日 08:14撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 8:14
ここは
冷泉が出ていた
2018年08月19日 08:22撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 8:22
冷泉が出ていた
遡行する
2018年08月19日 08:24撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 8:24
遡行する
河原歩き
2018年08月19日 08:41撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 8:41
河原歩き
滑滝
2018年08月19日 08:43撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 8:43
滑滝
大崩山が見えてきた
2018年08月19日 08:49撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 8:49
大崩山が見えてきた
滝は少々
2018年08月19日 09:06撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 9:06
滝は少々
ここは
2018年08月19日 09:15撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 9:15
ここは
高巻いた
2018年08月19日 09:15撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 9:15
高巻いた
よく崩れているようだ
2018年08月19日 09:21撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 9:21
よく崩れているようだ
左ルンゼ
2018年08月19日 09:43撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 9:43
左ルンゼ
詰めることにした
2018年08月19日 10:12撮影 by  1 AW1, Nikon
2
8/19 10:12
詰めることにした
一面大崩壊
2018年08月19日 10:16撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 10:16
一面大崩壊
この滝は…
2018年08月19日 10:26撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 10:26
この滝は…
以前クライムダウンした
3
以前クライムダウンした
今回は巻いて
2018年08月19日 10:38撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 10:38
今回は巻いて
落ち口へ
2018年08月19日 10:49撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 10:49
落ち口へ
またトラバース
2018年08月19日 11:21撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 11:21
またトラバース
冬はこんなだった
冬はこんなだった
支点はカム
2018年08月19日 11:30撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 11:30
支点はカム
水流を登る
2018年08月19日 11:36撮影 by  1 AW1, Nikon
2
8/19 11:36
水流を登る
効きの甘いハーケンでビレイ
2018年08月19日 11:40撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 11:40
効きの甘いハーケンでビレイ
穂高が良く見えた
2018年08月19日 12:05撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 12:05
穂高が良く見えた
草がすごい
2018年08月19日 12:09撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 12:09
草がすごい
たぶん草原に眠る
2018年08月19日 12:17撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 12:17
たぶん草原に眠る
藪漕ぎのち
2018年08月19日 12:23撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 12:23
藪漕ぎのち
稜線!
2018年08月19日 13:07撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 13:07
稜線!
あれは…
2018年08月19日 13:08撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 13:08
あれは…
ドロップポイント
2
ドロップポイント
背丈を超えるハイマツ
2018年08月19日 13:17撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 13:17
背丈を超えるハイマツ
道路!
2018年08月19日 13:47撮影 by  1 AW1, Nikon
8/19 13:47
道路!
文明は近い
2018年08月19日 14:01撮影 by  1 AW1, Nikon
2
8/19 14:01
文明は近い
お疲れさまでした〜
2018年08月19日 14:37撮影 by  1 AW1, Nikon
1
8/19 14:37
お疲れさまでした〜

感想

スラフにつかまりスキーの片板を失った冬の大崩山、今回その現場を再訪した。目的はもちろん板の回収である。最悪一人でも行くつもりだったが、一人ではルンゼの完全遡行は難しいだろうと思っていたところ、山岳フォトグラファーのSHOさんが「面白そう」と興味を示して下さり、二人で行くことができた。たいへんな物好きである。富山勤労者山岳会が10年前に左俣を遡行した記録をSHOさんが見つけたが、目的の右俣の記録は皆無。これは、よほどつまらないか、危ないか、めんどくさいかのどれかかも知れない...と思いつつも、目的達成のため大崩山を目指した。私にとっては実に3年ぶりの沢登りである。

当初キャンプ場から山スキールート同様のアプローチを取ろうかとも考えたが、藪の具合がわからないことから、より計算のできる旧登山道沿いを選択した。5時半前に平湯温泉スキー場奥の駐車場を出て、堰堤横の小尾根に取り付く。薄い踏み跡と、割と最近藪をかき分けたような跡がある。適当な場所で一旦沢に降り、再び尾根へ。様子を見ながら高度を上げ、大きな滝が無くなった所で笹藪を掴みながら左俣に下りた。

そこから土壁を登り、台地に乗り上げると美しい泉があったが、時間も限られているので写真を撮って足早に右俣への入渓地点を探す。冬に見た景色から右岸は崖状だとわかっていたから、適当なところから懸垂下降2回で沢に降り立つ。これで大分逃げにくくなった。そこからはしばらく河原歩き。最初は硫黄の匂いがきつかったが、しばらく行くと冷泉が出て辺りが白化した場所があり、それより上は清流となった。

小滝がいくつかあるが難しいものは無い。一箇所小さな滝つぼを備えた滝があったので、高巻いた。左ルンゼ出合が近づくと土砂の量が増えてくる。仮に板がここにあったとしても、石や砂に埋まって見つからないだろうといった感じだ。しばし作戦会議をするが、諸々検討した結果、予定通り左ルンゼを詰めることにした。下部は水流が埋まっていたが、少し高度を上げると少量の水が流れていた。クライマーズライトに巨大な崩落地帯があり、脆い岩がハング状にむき出しになっており、その横に滝がある。冬にクライムダウンした滝だ。

これを避けるように左側を登り、ロープを出して灌木でランナーを取りながらトラバースして滝の落ち口に立った。続くピッチはSHOさんがリード。右岸側の灌木を狙って登るが、思いのほか悪かったらしく、結局滝を直登していた。ここをフォローしてからしばらく歩いた後、続く屈曲した滝にトラバースして取り付き、落ち口でビレイ。最終4ピッチでSHOさんが草原に抜けた。上部が狭まったルンゼが一旦開ける扇状の草原で、ここに板が眠っている可能性もある。しかし、地面が草で覆われているため、たとえあっても見つかる可能性は低い。

稜線までの残り200メートル余りは、わずかに残る沢状のくぼみをたどりながら、あざみの藪を漕ぎ、最後は木を掴みながらのクライミングでやっと稜線に出た。山頂はすぐそこだが、時間も無いため寄らず。最初稜線に踏み跡があるように見えたが、すぐに背丈を超えるハイマツの激藪となる。当初猫岳まで縦走する考えであったが、修正して最短距離で乗鞍スカイラインを目指す。ここの藪漕ぎが一番ツラかった。道路に出てパートナーと握手。身支度をしてあとはひたすら道路を歩くだけだったが、道中心優しい人々に拾われ、車で駐車場へ戻ることとなった。

今回は濃密な藪に翻弄されながら冬のルートをトレースすることで、雪山におけるスキーの効率性と自由さを痛感する山行だった。同時に原始の登山ができたような気がして、素晴らしい体験ともなった。目的としていた板の発見はできなかったが、やるだけやったという実感があるため、胸のつかえも取れた気がする。同じ経験は二度とできないし、あそこでスキー板を見つけるのは不可能に近いことがわかったので(いまさら)、グリーンシーズンにはもう二度と来ないだろうと思う。この山行を可能にしてくれたパートナーに感謝。

※写真は冬のもの以外SHOさん撮影です

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2259人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら