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Yamareco

記録ID: 1683201
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳(吹雪・雨・ホワイトアウトの地獄祭り)

2018年12月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:52
距離
29.3km
登り
2,251m
下り
2,235m

コースタイム

日帰り
山行
10:28
休憩
2:24
合計
12:52
0:42
16
スタート地点
0:58
0:58
42
1:40
1:40
50
2:30
2:30
102
4:12
4:21
2
4:23
4:34
60
5:34
5:49
98
7:27
7:30
80
8:50
8:53
13
9:06
9:26
7
9:33
10:13
7
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5
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11:47
2
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11:56
68
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11
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13:17
11
13:28
13:29
5
13:34
ゴール地点
天候 晴れのち地獄2丁目(ホワイトアウト)
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
マイカーで新穂高温泉まで
バス停前の駐車場は無料開放中
コース状況/
危険箇所等
◆新穂高温泉〜白出沢出合
・最初から雪あり。スキーハイク可能。
・この日はツボ足のトレースはあったがスキーのトレースはなし。よってくるぶしラッセルが続く。

◆白出沢出合〜槍平小屋
・例年になく雪が少ないため夏道通し。
・すべてシールハイク可能だった。
・槍平小屋の冬季小屋は利用可能。中には前泊の登山者がいた。

◆槍平小屋〜槍ヶ岳山頂
・ツボ足も含めトレースなし。
・前日の雨と高温のためかサンクラスト&モナカがひどかった。
・2300mくらいから上部はガス&視界不良でルートファインディングが難しかった。
・飛騨乗越から槍ヶ岳山荘までは安定の強風。地獄装備必須。
・穂先は前日の雨が凍ってカチカチ山でかなり危険だった。アイゼン&ウィペット必須。

◆スキー滑走
・槍ヶ岳山荘〜滝谷出合までスキー滑走可能だった。
・ただし槍平小屋まではホワイトアウトで雪酔い激しく大変だった。
・槍平小屋〜滝谷出合までは登山道から外さないように滑走。
・滝谷出合〜白出沢出合まではアップダウンがあるのでシールハイク。
・白出沢出合〜新穂高温泉までは林道ボブスレーで自動運転。
予約できる山小屋
槍平小屋
今日は新穂高温泉から毎年恒例の槍ヶ岳へ。
ツボ足トレースばかりで歩き辛い。
2018年12月23日 00:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
3
12/23 0:58
今日は新穂高温泉から毎年恒例の槍ヶ岳へ。
ツボ足トレースばかりで歩き辛い。
白出沢出合。
ほとんど雪が着いてない;;
2018年12月23日 02:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
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12/23 2:51
白出沢出合。
ほとんど雪が着いてない;;
登山道をシールハイク。
既に総合格闘技の様相。
2018年12月23日 04:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
5
12/23 4:08
登山道をシールハイク。
既に総合格闘技の様相。
月明りに照らされて(この時は晴れてたのに)
2018年12月23日 04:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X, Canon
8
12/23 4:22
月明りに照らされて(この時は晴れてたのに)
夜は星も月も見えてたのにすっかり曇り空に…
それでもパクは元気。
2018年12月23日 06:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
6
12/23 6:58
夜は星も月も見えてたのにすっかり曇り空に…
それでもパクは元気。
中崎尾根をバックに親子ショット
2018年12月23日 06:58撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 6:58
中崎尾根をバックに親子ショット
2300mを超えた辺りからガスに巻かれた
2018年12月23日 07:47撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
6
12/23 7:47
2300mを超えた辺りからガスに巻かれた
ガスでも行きます。
地獄軍団は地獄を歩いてなんぼ。
2018年12月23日 08:05撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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12/23 8:05
ガスでも行きます。
地獄軍団は地獄を歩いてなんぼ。
斜面の状態が分からなくて苦労した。
クラスト斜面だったのでクトーも早々に装着。
2018年12月23日 08:13撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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12/23 8:13
斜面の状態が分からなくて苦労した。
クラスト斜面だったのでクトーも早々に装着。
飛騨乗越に近づくにつれて風も強くなってくる
2018年12月23日 08:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 8:50
飛騨乗越に近づくにつれて風も強くなってくる
地獄2丁目
2018年12月23日 08:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 8:50
地獄2丁目
ようやく飛騨乗越。
今回は登山道歩きで時間がかかった…
2018年12月23日 08:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 8:53
ようやく飛騨乗越。
今回は登山道歩きで時間がかかった…
3000mゲッツ!
2018年12月23日 08:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 8:53
3000mゲッツ!
槍ヶ岳山荘。
ここの吹き溜まりは去年より雪が多い。
2018年12月23日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:07
槍ヶ岳山荘。
ここの吹き溜まりは去年より雪が多い。
ライブカメラをお掃除。
2018年12月23日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:07
ライブカメラをお掃除。
さあアイゼンに換装して穂先へ。
2018年12月23日 09:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:34
さあアイゼンに換装して穂先へ。
いつもは穂先は風が弱いのに今回は常時強風が吹き付けていた
2018年12月23日 09:35撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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12/23 9:35
いつもは穂先は風が弱いのに今回は常時強風が吹き付けていた
なにわくん
下山時にストック折っちゃった
2018年12月23日 09:37撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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12/23 9:37
なにわくん
下山時にストック折っちゃった
しかも前日の雨が凍ってカチカチ山。
アイゼン&ウィペットをしっかり効かせないとやばい状態だった。
2018年12月23日 09:45撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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12/23 9:45
しかも前日の雨が凍ってカチカチ山。
アイゼン&ウィペットをしっかり効かせないとやばい状態だった。
最後のハシゴを登る
2018年12月23日 09:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:44
最後のハシゴを登る
パクゴール!
2018年12月23日 09:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:51
パクゴール!
YSHR先生と自分も
2018年12月23日 09:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:51
YSHR先生と自分も
なにわくん、冬季槍ヶ岳初登頂おめでとう。
2018年12月23日 09:52撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:52
なにわくん、冬季槍ヶ岳初登頂おめでとう。
兄ちゃんゴール。
2018年12月23日 09:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 9:53
兄ちゃんゴール。
余韻はなくてピンポンダッシュで下山する。
ちなみに新調したマムートのザックは完璧でした。
2018年12月23日 09:54撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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12/23 9:54
余韻はなくてピンポンダッシュで下山する。
ちなみに新調したマムートのザックは完璧でした。
下山も試練。
今日の核心は穂先だったかも。
2018年12月23日 09:56撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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12/23 9:56
下山も試練。
今日の核心は穂先だったかも。
無事山荘まで戻って滑走準備。
2018年12月23日 10:23撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 10:23
無事山荘まで戻って滑走準備。
槍沢側の岩場を縫って飛騨乗越までワープ
その後もホワイトアウトで苦労した
2018年12月23日 10:35撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 10:35
槍沢側の岩場を縫って飛騨乗越までワープ
その後もホワイトアウトで苦労した
槍平まで来るととうとう雨が降り出した・・・
今日は地獄のオンパレードでした。
2018年12月23日 11:15撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/23 11:15
槍平まで来るととうとう雨が降り出した・・・
今日は地獄のオンパレードでした。

感想

今年も槍ヶ岳の季節がやってきた。
夏場は小屋もやってるし、テン泊や日帰りの人も多くてごった返すがこの時期はかなりの確率で貸切になるので最高だ。
いつものように夜中0時過ぎにスタートする。
去年よりやっぱり雪は少ない…空には月と星が輝いていた。
これは御来光も行けるかも!とこの時は思っていた。

トレースはたくさん付いていたがすべてツボ足のものだった。
ツボ足トレースを壊すのは申し訳ないので新たにプチラッセルしながら独自のトレースを刻んでいく。
白出沢からも延々と夏道を歩く…前日の雨でツボ足トレースが凍って歩き辛い。
シールも滑りまくってパフォーマンスが出せない状況が続いた。
滝谷を超えたところで先に出て休んでいた後続のツボ足登山者3名が追いついてきた。
確かに今日のこのコンディションではツボ足の方がパフォーマンスが良いのかもしれない。
これはあくまでもトレースがあるからで、なかったらツボ足だと膝ラッセルとなり大変な思いをしたに違いない。

槍平小屋まで来たらいつものように冬季小屋で小休止。
中にはテントが一張、おそらく前日ツボ足のトレースを付けてきた登山者だろう。
静かに休憩していよいよピークを目指す。
そこから先はツボ足トレースもなくなりスキーヤーの世界になった。
えげつないモナカ雪が続いて歩き辛い…雨で表面が凍っているのでシールも効かない。
早々にクトーを付けて登ることにした。

2300mを過ぎた辺りから早くもホワイトアウト。
さっきの星空はなんだったのか。
テンションは下がるが地獄軍団は地獄でも行くしかない。
こんなんでも地獄ゴーグルとGPSがあればイケてしまうので問題だ(笑)
YSHR先生を先頭に見えないルートをイメージしながら登って行く。

出発してから8時間かかって飛騨乗越に到着。
ここは常に強風が吹き付けるので休まずに先を目指す。
槍ヶ岳山荘まで行けば風がしのげる。
まるで死の世界を彷彿させる荒涼としたテン場を抜けたらいよいよ山荘だ。
全般的には雪が少ないのに山荘東側の吹き溜まりは例年より雪が多い気がした。
ここでアイゼンに換装して穂先を目指そう。
今回の穂先は前日の雨が凍ってカチカチ山になっていた。
雪なら問題ないが氷はプレッシャーがかかる。
鎖とウィペット、アイゼンを確実に効かせてミスをしないように慎重に登っていった。

そして穂先登頂!
視界はなくて強風が吹きすさぶ。
まあ地獄2丁目って感じですか。
地獄ゴーグルも凍ってしまった…こんなの初めて。
写真だけ撮ったら長居は無用ってことで速攻下山開始。
下山も慌てると即滑落な感じだったので慎重にこなした。

山荘に戻ったらホッと一息。だがすぐに今度は滑走タイムだ。
槍沢側の崖をトラバースして飛騨乗越までワープしたら飛騨沢を滑り降りる。
だが今日は本気のホワイトアウトだった。
数メートル先しか見えない…空も斜面も真っ白…滑っていると酔ってくる、気持ち悪い。
滑っているのか止まっているのかもわからない。
ここもYSHR先生が先頭を滑ってくれたのでまだ目印があったのでよかったがトップは大変だったと思う。
結局槍平まで終始ホワイトアウトだった。
更に雪は雨に変わって最悪。
そこから滝谷出合まで頑張って登山道を滑走して、白出沢までアップダウンがあるのでシールハイクとした。
最後は林道ボブスレー、オートマチックで楽ちんだ。雨で体が濡れてるので寒かったけど。

今日は吹雪地獄、雨地獄、ホワイトアウト地獄の地獄祭りでした。
地獄の槍ヶ岳を登って滑ったことでまた一つ経験値が上がった気がする。

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