危険度MAXアイス宝剣岳！滑落事故多発注意
ルピモさん
体力度について
- GPS
- 04:37
- 距離
- 2.3km
- 登り
- 332m
- 下り
- 311m
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| 天候 | 晴れのちガス |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
今、日本で一番危険で事故が多い山は中アらしいです。 (マスコミに報道されていない事故多発、金曜もヘリで搬送されてます） 下から上までアイスバーンでカールでも事故が発生しています。 特に稜線はスケートリンクレベルの硬さの氷で覆われています。 そんなイメージでお出かけください。 宝剣に行かれる場合、通常のピッケルでは歯がたちません。 アイス用の装備がない場合は行かないでください。 またソロであっても確保なしで宝剣には登らないように！ と遭対の人が言っていました。その通りだと思いました。 |
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感想
危険度チョ−MAX！
先週よりグレードアップした宝剣岳にリベンジして参りました。
前日akanetouchanさんがリベンジされ撤退した情報が入る。
条件は悪化したとの事で、確保なしでは登れないと言う事が分かり
何時も持って行く60mのザイルを30mに変更しました。
というのはZ法(行ったり戻ったりする方法)を行わないと到達できない可能性があり
使い勝手の良い30mのザイルを持って行くことにしたのです。
宝剣直下に立つと、木曽側から吹く冷たい風で身震いが。。
先ず、何処からスタートして何を支点にするかが問題です。
スタート地点は、尾根と夏道の2ケ所ありまして
尾根からの方が距離は短く冬は適しています。
しかし尾根の場合は岩もないので支点はスノーバーになりますが
スノーバーを打ち込める程の雪は無いと判断しました。
そこで夏道のある岩の隙間にスリングを通し、命を預ける事に。。
先ずは恐怖のトラーバースですが、距離にして目測12m
12m分のロープを出しビレーループに固定しますが
目測を誤ると大変な事にもなります。
長すぎた場合は滑落距離が長くなり、
逆に短い場合は最悪で、次の支点まで届きません。
途中でロープを出す事も出来ないので戻る事になるのです。
そんなの3回繰り返し30mいっぱいフィックスロープを張りました。
Z法の場合、いったんスタート地点まで戻り、
支点を解除してまた登り返すのですが、悪魔のささやきが聞こえた。
「この先、傾斜も緩く尾根はフリーでも登れるよ」
暫く自分と葛藤しましたが、フリーで行けると判断！
遭対のおじさんごめんなさい。
絶対確保なしでは登らないと約束しましたが、最後だけお許し下さい。
その後は、全神経集中です。どんな些細なミスであっても許されない世界です。
最後の登りはホント痺れました。スリルがあるのは楽しいけど
生死を分ける一つ一つの行動に集中している瞬間、そこにいる自分。
誰に褒められるわけでもなく、はたから見れば馬鹿げていますが
危険なところだからこそ行きたくなる部類なもので。。
(山やっている人はみんな同じような気持ちがあると思う)
何はともあれ、凍りついた宝剣岳に立つことが出来たのです。
今年は雪が少なく暖かい分、山は凍りつき難易度が高くなります。
遭対のおじさんが言っていました。
今の中アは日本一危険な山だと。
ですが、危険であっても装備(これが一番)技術があれば、なんとかなるものです。
次は60mのロープで、どこまでフィックスが届くか試してみたいです(笑)
PS
今の宝剣はアイスの経験者であったり、
アイス装備でコンテして登れば問題なく登れます。
私はアイスの経験もなく、ソロなのでビビッているだけです。
くれぐれもアイス装備で入山してください。
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rupmoさん、、、、、
何はともあれお疲れ様でした。
レコを拝見しているだけで前日自分が行った
時のことがまた蘇って身震いしてきます。
最初？の岩の支点、偶然にも一緒
でしょうか？
そこから予定では自分も鎖の方へ登り、鎖で
また固定して、、という予定でしたが、あの
滑落現場の真横でいざ渡ろうとするも
あの記憶が邪魔をして滑落現場を越えられ
ませんでした。
あ、フィックスもスノーバーを使われる
のかなと思っていましたが使われなかった
んですね。
最後はフリーで行かれたご様子。
装備、技術その他諸々があっての登頂だと
思います。
ワンミスが命取りのこの場所、、、
どこもここも安全な場所などなく、そんな
この場所でホントにお疲れ様です！！
読んでいるこっちも肩に力が入っちゃって
クタクタです（笑）
ホント緩まないですね、、、、、
前日の翌日なので緩まないとは思いましたが
やっぱり緩んでないですね。。。
このrupmoさんのレコを見てなかなか
宝剣に行くぜ！！っていう方も少ないとは
思いますが、現状の宝剣北稜に行かれる方は
最低アイスクライミング装備でバイルや
アイゼンの刃を今一度研がれてから
挑戦された方がより安全に行けるのかと。
何はともあれご無事で登頂され、特に厳しい
と思われる下りも無事に下られてホッと
しました。
肉体的疲労もかなりなものだと思いますが、
精神的疲労たるや相当だったはず。
ゆっくり休んで下さいませ。
本当にお疲れ様でした！！
P.S やっぱりこの日も宝剣目指したのは
rupmoさんお一人だけ、、かな（笑）
akanetouchanさん こんにちは。
何度も行っている宝剣だけに岩とか見ただけで
どこの岩か分かりますよね(笑)
最初の支点は間違いなく同じ岩です。
考える事は同じなんだね。
なんだか嬉しくなりまして。。
私の写真は岩が凍りついていません。
何でかといいますとスリングが抜けないように
一生懸命ビビりながら掃除をしたんですよ(笑)
スタート地点は信用できない緑のロープしかないので
鎖のようにしっかりした支点があると助かりますね。
ハーケンでも打ち込んでおきましょうか(笑)
あと、スノーバーも考えましたが
直ぐ地面になりそうで岩にしました。
後半はフリーで登りましたが
ロープをいったん回収しようかフリーで行こうか
かなり長い時間、つま先立ちのまま考えました。
帰りの回収の煩わしさを考え、
扱いやすい30mを持って行きましたが
いつもの60mがないことも後悔していまして。。
冬尾根の最後の登りは
生涯これほど集中した事があるのか！
僅か数メートルの距離に何分掛かったのか
一歩一歩確実に利いていることを
何度も何度も確認しながら登りました。
山行時間をみると休憩が多くなっていますが
そうとう時間が掛かった事が分かると思います。
下山後も肉体疲労と精神的疲労？も半端なく
体中が痛くて痛くて。フラフラでカール歩いていましたわ！
ですが、楽しかったです。
また行きたい！ていうのが正直な感想です。
ＰＳ：次回試してみますが
60ｍでは山頂最後が届かないと思います。
目測では70ｍは必要かと。
何時もコメして頂き、ありがとう御座います。
16枚目の写真に写っている者です。
無事に宝剣岳に登頂、そして下山されて良かったですね。私も来シーズンは宝剣岳に挑戦してみたいと思っていますので参考にさせていただきますね。
https://yamap.co.jp/activity/3161812
ryowallさん こんばんは♪
ヤマップ拝見させていただきました。
たしか女性とお二人で登られていた方ですね。
途中で少しお喋りしたかと思います。
来シーズンは宝剣ですか！
リンクス履いているのでアイス宝剣でも大丈夫ですね(笑）
宝剣は条件により難易度が全く違ってきます。
雪の状況だけ見極め
安全かつ楽しんで登頂して下さい。
私は年パスでちょくちょく木曽駒に出没しますので
見かけた際は、声掛けて下さい。
お疲れさまでした。
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