ぺっこ東北 岩手山,八幡平
- GPS
- 32:00
- 距離
- 46.9km
- 登り
- 3,335m
- 下り
- 2,240m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:05
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:45
第二候補の山々は訪れたことがあるし、第三候補は時期を変えて至仏山も絡めたいので順当に第一候補にあいなった。
天候 | 初日 曇りのち晴れ、二日目 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
復路: 岩手北交通バス 茶臼口停留所*親切な登山者に車で最寄駅まで送ってもらった。 |
写真
感想
岩手山と八幡平は別々に行くつもりだったが、実は登山道でつながっている。
裏岩手縦走路とも呼ばれていて、地元ではそれなりにポピュラーなコースらしい。
コースタイムをシュミレーションすると、初日頑張って歩けば1泊2日で縦走可能。
エスケープルートや避難小屋が各所にあり、初めての山域でも危険は少ないと判断。
あえて心配したのは、残雪による道迷いと熊との遭遇の可能性だった。
初日
夜行バスで盛岡駅に到着、十数年前北上川のカヌー下りで始点とした街だ。
少し離れた城跡公園あたりまで散歩したかったが、そこまで時間の余裕がない。
始発の松川温泉行きのバスを待つ間、朝食をとりながら旅の行程をおさらいする。
バスに乗り道の駅にしね停留所へ向かう、道が混んでいて20分ほど遅れて到着した。
ここから焼走り登山口までは約6km、角のコンビニで食料を追加購入し出発する。
舗装路を1時間半ほど歩いて登山口に到着、登山届けを提出して登り始める。
途中夫婦の登山者に追いついた、この後翌日の畚岳まで人と会うことは無かった。
ずっと霧の中だったが、第一噴出口辺りまで来ると雲の隙間に青空が覗きはじめた。
砂礫の道に雪蹊が現れた頃、平笠不動避難小屋に行き着いた、ここで昼食をとる。
休憩後登頂を再開しお鉢の肩に出て、登り詰めたところが岩手山の山頂だった。
そのまま時計回りに2/3ほどお鉢を巡り、神社をお参りし不動平へ向け下り始める。
不動平にも避難小屋があったので訪問、ほぼ平笠不動避難小屋と同じ作りだった。
鬼ヶ城コースは傍目に見ても険しいので、優しいイメージのお花畑コースへ進む。
残雪ミックスの道を下りてお花畑に到着、御釜湖と猪苗代湖へ寄り道していく。
途中熊のものと思われる足跡を見つけ、草木を揺らす風の音にも敏感になった。
この頃には天気もずいぶん回復し、岩手山の山容や鬼ヶ城の稜線がクリアに見えた。
登り返して大地獄分岐、この先の大地獄谷は亜硫酸ガスが噴出しているらしい。
明るいうちに小屋に着きたいので黒倉山、姥倉山、犬倉山の各ピークは省略した。
大松倉山の山頂あたりで空が赤く染まりはじめ、三ツ石山に沈む夕日を見送った。
19時ちょうどに三ツ石山荘に到着、小屋前の沼には水芭蕉の花が咲いていた。
小屋内にはストーブが据え付けられ、小屋の外には薪が積み上げられていた。
緊急時のものと遠慮するつもりが、焚き火の誘惑に負け三本限定で燃やす。
木っ端から火を大きくしていき、酒を飲みながら赤く燃えていく薪を眺めた。
二日目
けっこう熟睡できたようで、目を覚ますと既に明るくなっていた。
ちょうど岩手山の影から朝陽が顔を出したところで、晴れゆく一日を確信した。
小屋内を軽く掃除して鐘を鳴らして出発、まずは三ツ石山を目指す。
三ツ石山の山頂手前に大きな雪渓があり、勾配も強いのでアイゼンを履いた。
山頂に近づくにつれ暗雲が湧いて風が吹き始め、ついには雨まで降りだした。
今回は荷物の軽量化のため雨具はポンチョのみ、風に煽られうまく着れず。
雨のピークは10分ほどで、その後の名残雨を合わせても20分足らずでやんだ。
気を取り直して前へ進む、三ツ沼や小畚山を経由して大深山に到着する。
そこから少し下ると大深山荘に到着、食事を含めて少し長めの休憩をとった。
ここから先は残雪が増えるが、比較的平坦なのでアイゼンを履くには至らず。
嶮岨森、前諸檜、諸檜岳と進み、畚岳山頂手前の雪渓で再びアイゼンを履いた。
畚岳分岐に荷物をデポし山頂に行きかけたが、急に面倒になり山頂は省略した。
分岐から峠までの下山の間、24時間ぶりに登山者に遭遇、畚岳へ行くらしい。
お別れし一旦舗装路に出た、これから裏岩手縦走するグループと行き交い情報交換。
自分はそのまま舗装路を歩いて、到着した山頂レストハウスで少し休憩をとる。
ついでに帰りのバスの時間をたしかめると、12時50分発と14時30分発があった。
八幡平山頂とドラゴンアイだけ見ることにして12時50分発で帰るつもりで出発。
ここまで来ると、歩いている登山者の姿は少なく観光客ばかり目立つ。
雪の上をローヒールで歩いている女性もいたが、大体が借りた長靴を履いていた。
目当てのドラゴンアイ(鏡沼)は少し崩れかけていて、濁った眼になっていた。
八幡平山頂に到着、山頂展望台で食事をとり地図を見て計画を練り直す。
まだ物足りないので、茶臼山を経由して14時30分のバスを目指す事にした。
ガマ沼と八幡沼の展望台から下りていくと、陵雲荘という名の避難小屋があった。
ここにもストーブが置かれていたので、機会があれば泊まってみたいと思った。
木道の上を歩いて池塘が広がる湿地帯を、茶臼山方向へ進んでいく。
安比高原へ行く分岐を越えて、雪原をひたすら下りていくと黒谷地湿原に出た。
ここでボランティアの方たちが何やら作業をしていた、挨拶してそのまま進む。
ゆったりとした雪の坂道を登って行く、何度か踏み抜き沢にはまり靴が濡れた。
避難小屋があったので訪問、ここに荷物をデポして茶臼山の山頂へ向かう。
とても眺めが良い山頂で、この日歩いてきた道をほぼ一望することができた。
荷物を回収して茶臼山登山口に向かう、14時20分に茶臼口バス停に到着した。
駐車場の車の陰で着替えをしていると、畚岳で会った登山者が帰ってきた。
話を軽く交した後バスを待っていたら、車で送りましょうか?と誘ってくれた。
バスはもうすぐ来るが、ありがたく申し出を受けて最寄駅まで送ってもらった。
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