山行記録: 水晶岳・チャリミネンコワンディ

天候	雨のち晴れ
過去天気図（気象庁）	2019年08月の天気図
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コース状況／危険箇所等	薬師沢小屋から高天原峠まではきつい温泉沢は登山道が不明瞭な場所も多い、水量が多いときつい

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アリミネンコまで13km、明かりが見えるとホッとする

2019年08月25日 00:35撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 0:35

アリミネンコまで13km、明かりが見えるとホッとする

湖岸から激坂を漕いでトンネルを超えると折立となる

2019年08月25日 01:03撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 1:03

湖岸から激坂を漕いでトンネルを超えると折立となる

ここまで20km、標高差1000mを1時間半　ようやくスタートライン、チャリで頑張り過ぎるとその後に響く

2019年08月25日 01:08撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 1:08

ここまで20km、標高差1000mを1時間半　ようやくスタートライン、チャリで頑張り過ぎるとその後に響く

暗闇の太郎平を過ぎてケベックヶ原でようやく夜が明けた。ここで帰りの燃料をデポしておいた

2019年08月25日 05:07撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 5:07

暗闇の太郎平を過ぎてケベックヶ原でようやく夜が明けた。ここで帰りの燃料をデポしておいた

薬師沢小屋、まだ5時なので閑散としていた

2019年08月25日 05:14撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 5:14

薬師沢小屋、まだ5時なので閑散としていた

黒部川に降り立つ

2019年08月25日 05:16撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 5:16

黒部川に降り立つ

河原右岸沿いに下流へ向かってガシガシ

2019年08月25日 05:16撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 5:16

河原右岸沿いに下流へ向かってガシガシ

水量が多いと厳しい場所もありそう

2019年08月25日 05:56撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 5:56

水量が多いと厳しい場所もありそう

ヘツリもあるでよ

2019年08月25日 06:00撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 6:00

ヘツリもあるでよ

河原が狭まってくると高天原峠への登りとなる。なかなか長い道のりで嫌になる

2019年08月25日 06:04撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 6:04

河原が狭まってくると高天原峠への登りとなる。なかなか長い道のりで嫌になる

岩苔小谷出合、前回はここから沢を登り雲ノ平を目指した

2019年08月25日 07:26撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 7:26

岩苔小谷出合、前回はここから沢を登り雲ノ平を目指した

高天原

2019年08月25日 07:39撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 7:39

高天原

池塘も多い

2019年08月25日 07:39撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 7:39

池塘も多い

高天原のメインの草原

2019年08月25日 07:44撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 7:44

高天原のメインの草原

高天原山荘

2019年08月25日 07:46撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 7:46

高天原山荘

山荘から少し下ると露天風呂、風呂に入っても山荘に登り返すとまた汗だくになりそう

2019年08月25日 07:57撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 7:57

山荘から少し下ると露天風呂、風呂に入っても山荘に登り返すとまた汗だくになりそう

温泉沢は不明瞭な箇所も多い

2019年08月25日 08:03撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 8:03

温泉沢は不明瞭な箇所も多い

ようやく青空が見えた

2019年08月25日 08:26撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 8:26

ようやく青空が見えた

ここは沢登りも交える

2019年08月25日 08:34撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 8:34

ここは沢登りも交える

もう水ジャブジャブでいくしか無い

2019年08月25日 08:35撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 8:35

もう水ジャブジャブでいくしか無い

稜線が見えてきた

2019年08月25日 09:11撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 9:11

稜線が見えてきた

振り返ると薬師岳

2019年08月25日 09:11撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 9:11

振り返ると薬師岳

見上げると赤牛岳

2019年08月25日 09:26撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 9:26

見上げると赤牛岳

稜線までもうちょい、露天風呂から標高差900m

2019年08月25日 09:43撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 9:43

稜線までもうちょい、露天風呂から標高差900m

稜線合流、その先に読売新道

2019年08月25日 10:08撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:08

稜線合流、その先に読売新道

水晶岳がドーン

2019年08月25日 10:17撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:17

水晶岳がドーン

意外とピークまで長い

2019年08月25日 10:22撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:22

意外とピークまで長い

見下ろすと高天原

2019年08月25日 10:23撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:23

見下ろすと高天原

稜線の東側、野口五郎方面

2019年08月25日 10:27撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:27

稜線の東側、野口五郎方面

ドンドンピークに迫る

2019年08月25日 10:24撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:24

ドンドンピークに迫る

ロックオン

2019年08月25日 10:51撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:51

ロックオン

ゴール、スタートから約11時間、40km長かった！

2019年08月25日 10:57撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:57

ゴール、スタートから約11時間、40km長かった！

水晶岳から先の稜線

2019年08月25日 10:59撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 10:59

水晶岳から先の稜線

水晶小屋も見える

2019年08月25日 11:22撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 11:22

水晶小屋も見える

水晶岳を振り返る

2019年08月25日 11:08撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 11:08

水晶岳を振り返る

水晶小屋

2019年08月25日 11:27撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 11:27

水晶小屋

後は祖父岳へ

2019年08月25日 11:47撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 11:47

後は祖父岳へ

水晶岳の稜線

2019年08月25日 11:59撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 11:59

水晶岳の稜線

鷲羽岳も立派

2019年08月25日 12:08撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 12:08

鷲羽岳も立派

祖父岳到着

2019年08月25日 12:23撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 12:23

祖父岳到着

雲ノ平へ

2019年08月25日 12:26撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 12:26

雲ノ平へ

祖父岳を振り返る

2019年08月25日 12:35撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 12:35

祖父岳を振り返る

雲ノ平も紅葉の走り

2019年08月25日 12:52撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 12:52

雲ノ平も紅葉の走り

スイス庭園

2019年08月25日 12:58撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 12:58

スイス庭園

雲ノ平は水晶岳と一体

2019年08月25日 13:00撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 13:00

雲ノ平は水晶岳と一体

雲ノ平も池塘は多い

2019年08月25日 13:06撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 13:06

雲ノ平も池塘は多い

雲ノ平山荘

2019年08月25日 13:10撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 13:10

雲ノ平山荘

祖父岳がちっちゃくなった

2019年08月25日 13:12撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 13:12

祖父岳がちっちゃくなった

雲ノ平は木道が続くので歩きやすいが登山者が多いとクロスに難儀する

2019年08月25日 13:14撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 13:14

雲ノ平は木道が続くので歩きやすいが登山者が多いとクロスに難儀する

ようやく二度目の薬師沢小屋

2019年08月25日 14:23撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 14:23

ようやく二度目の薬師沢小屋

黒部川の水は午後にはエメラルドグリーンに

2019年08月25日 14:31撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 14:31

黒部川の水は午後にはエメラルドグリーンに

太郎平の登りはるか遠くに水晶岳、遠かった！

2019年08月25日 15:19撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 15:19

太郎平の登りはるか遠くに水晶岳、遠かった！

太郎平小屋はガス

2019年08月25日 16:11撮影 by Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon

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8/25 16:11

太郎平小屋はガス

雨の折立

2019年08月25日 17:57撮影 by iPhone XS, Apple

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8/25 17:57

雨の折立

今日もチャリミネンコ

2019年08月25日 18:15撮影 by iPhone XS, Apple

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8/25 18:15

今日もチャリミネンコ

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

iPhone XS 64GB SIMフリー Apple

感想

YSHR

水晶岳を初めてワンディしたのは10年前、名人と新穂高からスキーで19時間かけて往復した。無雪期は色々と記録もあるだろうからあまり関心はなかったが、亀谷温泉からチャリを漕いでワンディした記録はないだろうと思った。50代最後の夏を熱くするため記録に挑戦してみようか、やるしか無いと思い立った。

前夜22時過ぎに自宅を出て高速で立山町に向かうとテレビで矢沢永吉氏のドキュメンタリーが放送されていた。70歳を間近に控えて相変わらずアクテイブな生活を送っている氏だが年が10離れている自分も10年後にはあんなふうに頑張っていられるだろうか？元気をもらって自分も限界に挑戦しよう。

深夜0時前に林道ゲートに着くが車もなくひっそりしていた。深夜0時チャリでスタートする。今日は長旅に備えてゼリーや食料をザック一杯持ってきたので荷は重くチャリは無理しない。アリミネンコまで1時間、折立まで更に30分のペースで漕いでいこう。いつものように重荷を背負っての拷問が続く、時折草むらがゴソゴソしたり、たぬきがチャリ向かって突進してきたり勘弁してほしい、それでもアリミネンコの明かりが見えてきた時はホッとした。湖岸を回って最後の激坂を漕いで折立に着くとちょうど1時間半良いペースだった。折立は車がたくさん止まっていた。

自販機でジュースを買ってすぐに出発、もう涼しくて汗は滴り落ちることはなかった。しかし空に星は見えなかった。快調に太郎平小屋まで2時間ほどで着いた。時間は3時半、小屋内はまだ真っ暗だった。小屋をスルーして薬師沢小屋を目指す。しかししばらくで雨が降り出した。想定外であった。おまけにドンドン雨は強くなる。カッパを着たがあっという間にザックも靴もびしょ濡れになった。早くもブルーマウンテン、しかし雨は薬師沢小屋に着く頃には止んだ。カベッケが原で帰りの食料とゼリーをデポしたので荷は少し軽くなった。

薬師沢小屋着5時過ぎ、時間が早く誰も小屋前にはいなかった。黒部川に降り立ち下流に向かってガシガシ川沿いを歩く。水量は多くなく助かった。薬師沢小屋から高天原峠までは細かいアップダウンがありとても難儀である。二時間かけてようやく峠に着いた。峠付近で高天原から来たパーティとクロスした。峠からガンガン降りて秘境高天原へ向かう。この辺りはまさに秘境素敵な草原と池塘の織りなす楽園であった。

8時前に高天原山荘に着いた。小屋主が出てきて風呂に入るかと聞かれたが、先を急ぐので入りませんと応えた。山荘から少し下ると露天風呂があった。一人入浴していた。露天風呂から温泉沢を稜線まで900mの登りである。温泉沢は登山道が不明瞭な箇所も多くてもうジャブジャブ沢登りを交えた。流石にこの登りもしんどかったが登るに連れ水晶岳、赤牛岳、バックに薬師岳が見えだしておまけに青空になりテンションはメチャ上がった。

10時前に稜線に飛び出すと読売新道へ向かう登山者がそこそこいた。稜線から見る水晶岳は剱岳にように立派だった。頑張ってきて良かった。立山町を出て11時間着、ようやくピークに立った。片道40kmの長丁場であった。360度大展望が迎えてくれた。奥深い山であった。のんびりしてはいられない、帰りも長い。写真だけをセルフで撮ってすぐに帰還、この辺り登山者も多かった。

岩苔乗越まで下り祖父岳へ登り返す。雲ノ平が一望、振り返れば水晶岳の長い稜線、よく頑張った。祖父岳の下りでクロスしたパーティに朝峠であった登山者ですかと聞かれた。早いですねとびっくりしてくれた。雲ノ平はもう草紅葉が出てきて彩りも多かった。素敵な雲の平をダッシュで歩き薬師沢小屋向かって急登を下った。14時過ぎ薬師沢小屋に着いた。さあ太郎平まで最後の登りである。デポした燃料で元気をもらい、頑張って登り返す。16時過ぎ太郎平へ人も少なくひっそりしていた。

後は下るだけしかし甘くなかった。また雨が降り出した。まあ涼しいから許そう、しかし雨のチャリは嫌だ。太郎から1時間40分で折立に着いた。時間18時、まだ明るい、暗くなる前に降りよう。チャリに跨ると亀谷温泉までは30分帰りは車より早いだろう。

しめて18時間半の熱い戦いであった。50代最後の夏の日の思い出になった。完全燃焼！