信越五岳トレイルランニング2019 110km


- GPS
- 21:55
- 距離
- 105km
- 登り
- 4,245m
- 下り
- 4,044m
コースタイム
- 山行
- 19:49
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 19:56
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大会開催前にはほとんど雨も無くコンディションは良い状態だったが、慢性的に泥状態の箇所があります。 |
写真
感想
信越五岳トレイルランニングレース 2019 ~パタゴニアCUP~
110kmに参戦!というか挑戦!!
距離 :110km
累積標高:5,300m
制限時間:22時間
ゴールタイム:21時間53分6秒
ここから自分の備忘のための長文です。
初めてこの大会に出る人以外は役に立ちませんので無視してください。
2018年に72kmを完走し、次はいよいよロングに挑戦という事で私の実績でも出場資格があって「旅」系のトレランレースである信越五岳に挑戦してきました。
今年は疲労骨折もあり春夏シーズンは1度もレース出ていないので10か月ぶりのレースとなってしまい緊張と不安ばかりでした。
前日、朝から車で移動だったんですが、起きてからお腹を下しイマイチな状態。何度もトイレに行くはめに。15時ぐらいに斑尾に着いてまずは受付。100mileは必携品チェックがありますが、110kmはチェック無いのですぐに受付終了。
16時ぐらいからブリーフィング開始。斑尾50kの時は中でやりましたが、青空の下でやりました。そのままウエルカムパーティで軽くビールを飲んで、やっと宿に入りました。レースの準備をして21:30ぐらいに消灯したんですが寝れません(涙
2:30に起きて準備して出発。お腹の調子が悪く何度もトイレに行く始末。昨日食べたものがすべて出て行ってしまった感じです。
■スタート:斑尾高原レストランハイジ ~ A1:バンフ
【コース概要】
この区間は大きく3つのセクション
① スタート~菅川 17km 林道セクション ゆるく登り
② 菅川~斑尾山 2km +360m がっつり登りで大明神岳手前は軽い岩場
③ 斑尾山~バンフ 3km ゲレンデ急降
5:30スタート予定でしたが妙高宿泊者送迎バス手配ミスで6:00スタートにずれました。手元のタイムテーブルも30分ずらして考えないと・・・。今日も良い天気!暑さとの闘いになりそうです。
6:00スタート!朝日の中、まずはゲレンデを登ります。スタート地点上部のゲレンデ横切るところで仲間の応援がありがたかった。
スキー場抜けると長い林道セクションへ。ここの注意はスズメバチ(地蜂?)とペース配分。今年はまったく蜂が出ず気持ちよく走れました。ここで脚を使ってしまうと先が無いので、昨年の斑尾50よりはゆっくり目を意識して進みます。登山口のウオーターエイドはスル―してそのまま登山道へ。良い感じで渋滞も無いグループに入り山頂目指します。大明神岳から見る野尻湖&黒姫は最高の景色!斑尾山頂も過ぎてバンフまでの長いゲレンデ下りとなりますが、ここはより慎重にと思っていたけど脚がすでに痛くなり不安を抱えたままバンフ到着。
■A1:バンフ ~ A2:熊坂
【コース概要】
この区間は大きく2つのセクション
① バンフ~赤池~袴岳 8km 湿原、袴岳へ向けてアップダウントレイル
② 袴岳~熊坂 8km ずっとずっと下り(トレイル→林道)
バンフ着くなりトイレに直行。さすがに出るものも無くなってきました(涙
バナナ頂き、頭から水をかぶり湿原セクションへスタート。ところがこの辺りから身体に力が入らず思うように走れません。先ほどの下りで痛めたのか膝も痛くなりテンションダダ下がり。赤池辺りで気力を失い歩き始めました。友達の女性に抜かれる際に「熊坂でやめるかも・・・」と伝言したら、「エイドに行けば変わるかも!」とアドバイス頂いて袴岳をゆっくり登ります。袴岳山頂でがっつり座って休憩。ほとんど歩きなのに心拍180台だし、ジェルは受け付けないし、力が入りませんでした。
心拍落ちたところで歩き出し好きな下りも歩き&のろのろRUNでなんとかしのいで熊坂にたどり着きました。
■A2:熊坂 ~ A3:黒姫
【コース概要】
この区間は大きく2つのセクション
① 熊坂~関川沿い(宴会隊エイド) 7km 川沿いの道 ゆるやかな登り
② 宴会隊~黒姫A 6km 登って、平らで、登って、ゆるやかに長い下り
熊坂エイドはこのコースの最低標高ポイントで関川へのスタート。日陰がありません!ここで最初に持っていたアクエリアスが全部無くなり水を補給。ところが水が口に入っていかない、大ピンチ!!急遽サポートしている仲間に連絡して次のエイドでアクエリアスを準備してもらうようにお願いしました。
フルーツと豆腐を食べて、頭から水をかぶりコーラをがぶ飲みして出発。関川沿いの7kmのトレイル&舗装路を炎天下の中進みます。この辺りから河原で日陰見つけて昼寝し始めるランナーがちらほら。みなさん暑さにやられてサバイバル感出てきました。関川沿いの終わりに宴会隊というオアシスのような私設エイドがあり、冷たいフルーツやコーラにがっつきます。またもや頭から水をかぶり、いざ黒姫へ!
黒姫エイドまでのルートは、登り→平ら→登り→長い下り といった感じ。どこも土のトレイルで下り部分も斜度が浅かったので快適なトレイル。ここを過ぎればエイドに仲間がいると思いがんばって走りました。
■A3:黒姫 ~ A4:笹ヶ峰
【コース概要】
この区間は大きく2つのセクション
① 黒姫~吊り橋 9km ひたすら登りの林道 吊り橋手前で急降下
② 吊り橋上部~笹ヶ峰 4km 平らな森林トレイル
黒姫エイドにヘロヘロになって到着すると仲間がサポートゾーンで待っていてくれました。ボトルの水は全然飲めなかったのでアクエリアスに全部入れ替えて、ジェルが食べれないのでゼリー系の補給をもらったり、頭から水をかけてくれたりと至れり着くせりのサポートでした。
気力が復活し歩いてでも良いから前に進もうと気持ちを切り替えて黒姫エイドを出発し長い林道を登ります。この林道、本当に長かった・・・、登りも下りも1歩も走れずひたすら歩き続けました。やっと林道から外れて変電所のつり橋を渡り急登を登ると笹ヶ峰までは平らな森。この区間で走ったのはここだけ。9割ぐらい歩いたか。
■A4:笹ヶ峰 ~ A5:戸隠
【コース概要】
この区間は大きく3つのセクション
① 笹ヶ峰~西登山道入口 10km 平らな森林トレイル
② 西登山道入口~大橋林道 6km 黒姫山のすそ野を超えるアップダウン
③ 大橋林道~戸隠 12km 牧場地帯&戸隠神社の森 ほぼ平坦
笹ヶ峰エイドにはドロップバックがあり、カレーも用意されているなど、がっつり休憩のエイドポイント。計画通りにここで着替えて夜装備に変更。食べれない状況が続いた中、カレーはすんなり食べれた。サポートの励ましもありちょっと元気になる。さー、ヘッデン点けて出発!
しばらくは平らな森林トレイル。膝の痛みはあるが、このやわらかいサーフェスなら走れそうなので頑張る。乙見湖に出ると膝が耐えられずここから戸隠まで歩き。黒姫山の登山道を途中まで上がりますが急登は無いものの泥んこ箇所がかなりありシューズも脚も重くなる。下りを走れない状況だったので、ここの登りを止まらないように心掛けて必死に歩いて登りました。登りでかなり追い抜くも下りでボロ抜かれといういつもと逆パターン。大橋林道エイドでコーラを頂く。この辺りリタイアする人を車で搬送しているのを何回か見かけた。みんな苦しい時間帯。牧場エリアで月明かりの下で牛を見ながら戸隠神社ゾーンへ。ここはほぼ平坦なトレイルが続くんだけど、ここで無理して走って膝がダメになるとゴール出来ないのでガマンの歩き。歩いてるのは俺だけだったかも。ガマン、ガマンで戸隠エイドに到着。
■A5:戸隠 ~ ゴール:ハイランドホール飯縄
【コース概要】
この区間は大きく3つのセクション
① 戸隠A~瑪瑙山 4.5km 急登2か所
② 瑪瑙山~飯縄山登山口 5.5km 急降のあとに最後のアップダウン
③ 飯縄山登山口~ゴール 8km ゆるやかな登りの林道
戸隠は「最後のエイド」の雰囲気が漂っていた。到着するとすぐにサポートの仲間が見つけてくれて蕎麦を食べさせてくれた。僕自身もサポートもここまでのペースと残り時間からゴールが間に合わない事がわかっていて、それでも最後まで挑戦したい思いが共有出来ていたので最短で送り出そうとしてくれる仲間が本当に有難い。僕も最後の区間でがんばるために、戸隠手前を全部歩いてきたので早々にエイド出発して瑪瑙山に挑みました。
今日、ここまでの登りを比較的良い感じで歩けていたので瑪瑙山もなんとかなるかと思っていたら急登&泥んこ祭で大変な事に。「止まらずに登る」どころではなく、「5m毎に止まってしまう」という急登が2か所あり、他の選手も苦労していました。なんとか踏ん張り瑪瑙山頂へ到着すると誘導や応援がいる中をさっさとスルー。1秒でも無駄に出来ない状況になってきました。瑪瑙山からの下りも直滑降のような道。ここは膝痛いのガマンして走って降りました。
最後の飯縄山登山口エイドには見向きもせず、そのまま林道へ。林道特有の等高線に沿った道となっており緩やかな登りが続きます。何回カーブを曲がれば気が済むのかといった感じで同じような道の繰り返しに心がやられますが、ここを走りきればゴールに間に合うと思い必死に走ります。手元の時計の距離表示ではそろそろゴールかと思ったところで林道にスタッフが何人かいて「あと1.9km!ここから全部走れば間に合うぞ!」と言われショックを受ける間もなく更に走る走る。ここからゴール手前までは6分台で走りました!
そのままゴールに到着。ゴール手前でサポートしてくれたトレラン師匠や一緒に走った仲間が待っていてくれてガッツポーズでゴールしました!
前半25kmぐらいでリタイア覚悟してたのに、仲間に励まされサポートに助けられ、コース途中で一緒になった数々の選手同士で励まし合い、なんとかゴール出来ました。実力不足・準備不足・調整不足など課題が多く残る結果となりましたが、ここを走れて幸せでした。
大会運営のスタッフのみなさん、ボランティアのみなさん、応援してくれた地域のみなさん、ありがとうございました。
コメント
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たいへんお疲れ様でした(^^)
ロングトレランは過酷ですね(*_*)
体調悪い中、無事ゴールさすがです!
お仲間さんやエイドのサポート、ありがたいですよね。
nmassuさん、コメントありがとうございます。
過酷でした・・・。ちょっと過度の挑戦だった気もします。
ただ、完走率54%という中でゴール出来たのは自信にもなりました。
そしてトレランでも1人じゃないというのも初めて知りました。
何事も経験してみないとですね!
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