岩手山(暴風敗退)
- GPS
- 04:07
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 788m
- 下り
- 779m
コースタイム
天候 | ガス後晴れ、暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
焼走り登山口まで車可能、駐車場あり 登山口から雪は繋がり、スキー歩行可能。 森林限界以下は登山道滑走 |
その他周辺情報 | 国際交流村焼走りの湯AM9時から |
写真
感想
森吉山のお次は以前厳冬期敗退している岩手山にリベンジに向かう。岩手山は夏に一度、春に二度登頂しているが、厳冬期に登ってこそ価値がある。前回兄ちゃんが体調不良で外輪直下で無念の敗退の苦い過去がある。今度こそ行けるやろと親子で挑戦となった。
焼走り登山口横駐車場で車中泊するが星は見えるが時折地吹雪になる強風の夜だった。明日もかなりの強風予報となっている。カチカチ山の強風は心臓に悪い。でもここまで来たからには行くしかない。
深夜3時に起床とした。4時発で森林限界で夜が明ける計算であった。登山口から雪はバッチリあるので帰りもここまで滑れて無駄はない。ちょうどスタートしたら一台車が来て登山者らしい。先頭を交代しながらプチラッセルして行く。ゴーゴーと風が唸っているが樹林帯は問題なかった。森林限界手前1000mで早くも地獄装備に身を固めて休憩していると後続のスキーヤーが追いついてきたが細板なので前に出ることはなかった。
少しラッセルはきつくなるがそれよりも風がどんどん強くなる。おまけに兄ちゃんの地獄ゴーグルのコードが断線気味でスイッチが入ったり消えたりしている。この先スイッチが消えれば登頂は厳しいだろう。
1100mを超えて斜面はカチカチになり暴風が吹き荒れてきた。北西風が山を超えて強烈に向かい風となる。どこまで行けるか、この時点で残り標高差900m登頂はかなり厳しいだろう。登山道は無視して氷化斜面を避けながらひたすら山頂を目指す。
風はさらに増してもう歩くことも危険な状態となる。風で飛ばされて滑落すればまず止まらない。斜面もカチカチ、板を担いでアイゼンも考えたがスーパーファットを担いで歩くのはさらに危険で飛ばされかねない。板をデポするのもヤバいし、選択肢は敗退しかなかった。これは絶対無理だ、命あっての物種。
1350m地点で敗退を決めた、しかしカチカチ斜面で足場を作ることさえ時間がかかりシールをとにかく剥いで急いで滑走態勢に入る。板を無事履けてようやく安堵した。もう大丈夫だ。あとは安全に落ちていくだけ、後続は森林限界付近で停滞していた。
樹林帯に入ってようやく安全圏登山道ボブスレーであっという間に登山口に着いた。厳冬期の岩手山は甘くなかった。遠征五山目にして無念の敗退であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する