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Yamareco

記録ID: 2335803
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

冬季北アルプス単独縦走【過去レコ】

2008年01月03日(木) 〜 2008年01月08日(火)
 - 拍手
GPS
128:00
距離
47.9km
登り
3,962m
下り
3,412m

コースタイム

1日目
山行
3:30
休憩
0:00
合計
3:30
11:30
210
宮城ゲート
15:00
中房温泉
2日目
山行
10:50
休憩
0:40
合計
11:30
4:30
300
中房温泉
9:30
9:40
110
合戦小屋
11:30
12:00
180
燕山荘
15:00
15:00
60
大下りのコル
16:00
為右衛門吊岩稜線
3日目
山行
6:30
休憩
1:30
合計
8:00
6:30
270
為右衛門吊岩稜線
11:00
12:10
110
切通岩
14:00
14:20
10
大天井岳
14:30
大天荘
4日目
山行
6:00
休憩
0:30
合計
6:30
5:00
20
大天荘
5:20
5:20
30
大天井付近(引き返す)
5:50
6:20
190
大天荘
9:30
9:30
120
横通岳
11:30
常念小屋
5日目
山行
10:40
休憩
0:20
合計
11:00
6:00
120
常念小屋
8:00
8:20
520
常念岳
17:00
蝶が岳ヒュッテ
6日目
山行
10:30
休憩
0:00
合計
10:30
6:30
360
蝶が岳ヒュッテ
12:30
12:30
270
徳沢園
17:00
中ノ湯
天候 晴れ。強風、一時雪
過去天気図(気象庁) 2008年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
コース状況/
危険箇所等
宮城ゲートから車道歩き。
為右衛門吊岩尾根はラッセル。岩峰通過にロープを持参しておらず時間を要する。
常念岳まで強風。耐風姿勢で歩き続ける。
蝶が岳の長塀尾根の一般ルートが雪深く、体が雪に埋まり身動きが取れず。
GPSデータに頼り迂回して通過する。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
早朝千葉を特急あずさで出発。松本で乗合タクシーに乗り換え宮城ゲートに到着する。気温3℃で天気は良い。
ここから雪の車道歩きとなる。
2008年01月03日 11:19撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/3 11:19
早朝千葉を特急あずさで出発。松本で乗合タクシーに乗り換え宮城ゲートに到着する。気温3℃で天気は良い。
ここから雪の車道歩きとなる。
車道の明瞭な雪トレースを4時間歩き中房温泉のテント場に着く。
2008年01月03日 12:35撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/3 12:35
車道の明瞭な雪トレースを4時間歩き中房温泉のテント場に着く。
前夜の湿雪でテントが凍りついてしまった重いザックを背負い、合戦尾根を登る。トレースはしっかりしている。合戦小屋の下部に着く。
2008年01月04日 08:46撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/4 8:46
前夜の湿雪でテントが凍りついてしまった重いザックを背負い、合戦尾根を登る。トレースはしっかりしている。合戦小屋の下部に着く。
合戦小屋を過ぎると広い尾根に出る。俄雪で視界が悪くなるが、トレースもあり、旗竿に導かれて高緯度をかせぐ。
2008年01月04日 10:04撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
4
1/4 10:04
合戦小屋を過ぎると広い尾根に出る。俄雪で視界が悪くなるが、トレースもあり、旗竿に導かれて高緯度をかせぐ。
燕山荘に近づくと、主稜線の峰々が見える。
2008年01月04日 10:52撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/4 10:52
燕山荘に近づくと、主稜線の峰々が見える。
稜線の旗竿のトレースの先に、燕山荘が見える。
2008年01月04日 10:52撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/4 10:52
稜線の旗竿のトレースの先に、燕山荘が見える。
燕山荘に着くと、目の前に燕岳がハッキリ見えてくる。
登山道には人影も見えているが、時間も遅くなっていて、大天井岳に直接向かう。
2008年01月04日 11:37撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
5
1/4 11:37
燕山荘に着くと、目の前に燕岳がハッキリ見えてくる。
登山道には人影も見えているが、時間も遅くなっていて、大天井岳に直接向かう。
燕山荘からは、これから進む主稜線と。大天井岳が見える。
ここからは人影もトレースも消え、膝までのラッセルとなりで時間を要する。大下りを過ぎた吊り尾根の岩峰でルートに行詰まる。狭い稜線の雪庇を崩し幕営する。
2008年01月04日 11:37撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/4 11:37
燕山荘からは、これから進む主稜線と。大天井岳が見える。
ここからは人影もトレースも消え、膝までのラッセルとなりで時間を要する。大下りを過ぎた吊り尾根の岩峰でルートに行詰まる。狭い稜線の雪庇を崩し幕営する。
前日この岩峰を通過で出来なかったのは、岩峰を登ったとしてももしその先のルートが切れていれば、ロープが無ければ引き返せない。持参しなかった事を後悔しても遅い。
2008年01月05日 07:59撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/5 7:59
前日この岩峰を通過で出来なかったのは、岩峰を登ったとしてももしその先のルートが切れていれば、ロープが無ければ引き返せない。持参しなかった事を後悔しても遅い。
思案の末、右側の雪壁を木の枝に掴まり雪庇を崩しながら通過する。この時関西の単独行者が追い付いてきたが、私のトレースを辿ってきたようだ。この後付かず離れずの行動となる。
2008年01月05日 08:10撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/5 8:10
思案の末、右側の雪壁を木の枝に掴まり雪庇を崩しながら通過する。この時関西の単独行者が追い付いてきたが、私のトレースを辿ってきたようだ。この後付かず離れずの行動となる。
岩峰を通過すると一転穏やかな稜線となる。視界も開けてきて槍ヶ岳も鮮やかに見える。
2008年01月05日 08:10撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/5 8:10
岩峰を通過すると一転穏やかな稜線となる。視界も開けてきて槍ヶ岳も鮮やかに見える。
視界を移すと、鷲羽岳方面の峰々が見える。
2008年01月05日 08:11撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/5 8:11
視界を移すと、鷲羽岳方面の峰々が見える。
切通岩付近のコルに着く。強風となり主稜線の雪煙も見える。
2008年01月05日 11:25撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/5 11:25
切通岩付近のコルに着く。強風となり主稜線の雪煙も見える。
強風の中、大天井岳の頂上への岩稜を直登する。
2008年01月05日 11:25撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
4
1/5 11:25
強風の中、大天井岳の頂上への岩稜を直登する。
ヘロヘロになりながら大天井岳の頂上に立つ。
2008年01月05日 13:48撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
5
1/5 13:48
ヘロヘロになりながら大天井岳の頂上に立つ。
頂上までの直登ルートを見返す。
2008年01月05日 13:50撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/5 13:50
頂上までの直登ルートを見返す。
時間も遅くなり、この日は大天荘の冬季小屋で幕営する。
2008年01月05日 13:50撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/5 13:50
時間も遅くなり、この日は大天荘の冬季小屋で幕営する。
予定の日程より遅れているので、5時に出発したが雪で視界が無くルートが取れない。そのうち雪の深みに嵌まり込み動けない。
小屋まで戻り、明るくなり再度出発して、東大天井岳まで進む。
2008年01月06日 07:31撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/6 7:31
予定の日程より遅れているので、5時に出発したが雪で視界が無くルートが取れない。そのうち雪の深みに嵌まり込み動けない。
小屋まで戻り、明るくなり再度出発して、東大天井岳まで進む。
明るくなると、常念岳が見える。
2008年01月06日 07:32撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/6 7:32
明るくなると、常念岳が見える。
強風の横通岳を通過して常念岳まで着くが、強風で耐風姿勢を取るが一歩も動けない。
2008年01月06日 10:50撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
3
1/6 10:50
強風の横通岳を通過して常念岳まで着くが、強風で耐風姿勢を取るが一歩も動けない。
常念乗越で強風を避けていたが、全く動けない。
単に吹き飛ばされないだけである。
2008年01月06日 10:50撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/6 10:50
常念乗越で強風を避けていたが、全く動けない。
単に吹き飛ばされないだけである。
この日風音を聞きながら、常念の冬季小屋で幕営する。
2008年01月06日 11:25撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/6 11:25
この日風音を聞きながら、常念の冬季小屋で幕営する。
翌朝大分風が弱くなったので、耐風姿勢を取りながら常念岳の頂上に進む。
2008年01月07日 08:38撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
3
1/7 8:38
翌朝大分風が弱くなったので、耐風姿勢を取りながら常念岳の頂上に進む。
頂上に着くころ風も納まり槍ヶ岳、穂高の展望が素晴らしい。
5
頂上に着くころ風も納まり槍ヶ岳、穂高の展望が素晴らしい。
槍ヶ岳の穂先が目を引く。
2008年01月07日 08:38撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/7 8:38
槍ヶ岳の穂先が目を引く。
常念岳の頂上から、長い下りと蝶が岳が見える。
2008年01月07日 08:38撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
2
1/7 8:38
常念岳の頂上から、長い下りと蝶が岳が見える。
常念岳の急坂を下ると、雪が深くなりラッセルが始まる。
2008年01月07日 11:24撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
1
1/7 11:24
常念岳の急坂を下ると、雪が深くなりラッセルが始まる。
樹林帯のラッセルは辛い。ここは前年の秋偵察を行いGPSにデータを記録して記録しているので、迷うことは無い。
ヘロヘロになりながら進む。
2008年01月07日 11:25撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/7 11:25
樹林帯のラッセルは辛い。ここは前年の秋偵察を行いGPSにデータを記録して記録しているので、迷うことは無い。
ヘロヘロになりながら進む。
蝶槍が近くなると、雪も飛ばされていて楽に進めるようになる。
2008年01月07日 16:12撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/7 16:12
蝶槍が近くなると、雪も飛ばされていて楽に進めるようになる。
蝶ヶ岳の広い尾根を進む。暗くなり趙ヶ岳ヒュッテで幕営する
2008年01月07日 16:12撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/7 16:12
蝶ヶ岳の広い尾根を進む。暗くなり趙ヶ岳ヒュッテで幕営する
翌朝、吹雪の中ラッセルをしながら蝶ヶ岳の頂上に立つ。
2008年01月08日 06:34撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/8 6:34
翌朝、吹雪の中ラッセルをしながら蝶ヶ岳の頂上に立つ。
例により、長塀尾根の雪深い夏道を下山ルートにとるが、雪に嵌まり込むので、GPSを頼りにう回路を進む。
無人の上高地をラッセルしながら明神まで下り、中ノ湯で最終バスに乗り込み帰途につく。
2008年01月08日 12:12撮影 by  FinePix A900 , FUJIFILM
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1/8 12:12
例により、長塀尾根の雪深い夏道を下山ルートにとるが、雪に嵌まり込むので、GPSを頼りにう回路を進む。
無人の上高地をラッセルしながら明神まで下り、中ノ湯で最終バスに乗り込み帰途につく。

装備

個人装備
アイゼン ピッケル スコップ GPS テント シェラフ ワカン
備考 補助ロープ20m

感想

冬のアルプスに憧れて、半年の準備を行い登った。
直前に会の冬合宿に参加後、会社の年休を取って改めて登ることになった。
秋の偵察では1泊2日で歩くことが出来たが、本番では予備日を使い切り5泊6日要した。
やはり、単独では無茶苦茶しんどい。

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コメント

冬山単独行
冬山単独行で5泊6日ももちろん もの凄いですが、偵察でこのコースを重い装備を持って1泊2日で歩くのも凄いですねhappy01

さすがyukiotokoさんです!
2020/5/20 15:47
Re: 冬山単独行
kaori509さん
コロナでストレスが溜まりますね。
私も思いついて、昔頑張った山の記録を纏めました。
この時は、毎日ラジオで4時の気象通報で天気図を書いていましたが、結構真面目でした。
こんな時期も有ったのですよ。
偵察の時ですが秋山だったし、新宿から夜行バスで中房温泉まで行けたし、帰りは上高地からバスでした。
大きな声で言えませんが、途中の稜線で違法幕営したし、他の登山者が朝通る前にコソコソとテントを撤収た思い出があります。
そんな訳で、凄くも何ともありませんよ(秘密ですが)
コロナ、早く落ち着いて欲しいですね。
2020/5/20 21:28
楽しく拝見してしまいました!
単独行は怖いですよね。。。でも時間の使い方も動きかたも自由になるし人の心配もしなくて良いのは楽ですか?
ラッセルはほとんどした事がありませんから独りで飛ばされそうになりながらのラッセルは、いかばかりか?とか綺麗な雪景色を見せて頂き素晴らしい!と行きたく思いながら楽しませて頂きました。
コロナ騒ぎでゴールデンウィークに年イチの至仏山逆行チャンス!しようと思っていましたのに行けなくて、それからずっとお篭りになって山に行けずにいたので、偶然発見したこの山行き、本当に楽しかったです。単独行、お気をつけ下さいませ。あ、質問です。。。(お暇がありましたら)ロープがあったら、どの様にして使うのですか?いわゆるセルフビレイ?ですか。その場合ロープは残して来る事になるのでしょうか?良くわかりませんでした。。。お時間があれば、よろしくお願い致します。
2020/6/11 21:09
Re: 楽しく拝見してしまいました!
Salahさん
こんにちは。昔の爺の山行記録見て頂いて有難うございます感激です。
ご質問ですが、参考になればと。
冬山の単独行(アルプス)ですが、他の人にはお勧めできません。運が悪ければ死にます。またラッセルも苦しいのでパーティーが絶対に良いです。
ロープですが基本は懸垂下降に使用します。使用後はもちろん回収しますし、その時は立木を使用します。余程でなければ、残置テープは使用しません。
場所にもよりますが、登攀要素より歩荷要素が大きいので、セルフビレイは行いません。
登攀装備も重たいし、基本はアイゼン、ピッケルで乗り切ります。

パーティの場合、各自の力量、リーダの判断で山の成否が決まります。絶対に抗うことは出来ません。
私も大学山岳部で山を始めて40年以上になりますが、ある程度以上になると、これが制限になってしまいます。
この山も検討の結果、単独ならば可能と判断しました。
私の場合、長い期間ではヤバイこともありましたが、運(少しの経験、技術,勘も)で何とか乗り越えてきました。

Salahさん
山は、老若男女美しい姿を見せてくれますが、また平等に厳しくもあります。
楽しいでください。
2020/6/12 9:47
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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