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Yamareco

記録ID: 2384801
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

大樽山→アゴク峰→えぶり差岳→足ノ松尾根

2020年06月06日(土) 〜 2020年06月07日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
29:02
距離
20.9km
登り
2,224m
下り
2,209m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:41
休憩
1:10
合計
11:51
4:50
5:10
70
登り始めてすぐ朝御飯
6:20
6:20
140
鍋倉山
8:40
9:20
40
大樽山頂上付近
10:00
10:10
380
大樽山から下りきった鞍部
16:30
2日目
山行
6:13
休憩
0:42
合計
6:55
2:34
124
4:38
4:43
23
5:06
5:06
7
5:13
5:15
13
5:28
5:54
22
6:16
6:18
28
6:46
6:46
3
6:49
6:49
14
7:03
7:07
13
7:20
7:21
9
7:30
7:31
38
8:09
8:09
26
9:24
9:25
4
9:29
ゴール地点
鍋倉・大樽のあたりは正確に記録していない。あとからGPSの記録をみながらだいたいで書いたもの。
大樽山は南北に長い山頂だが、その上部は特に濃密な籔で、上部に出てからアゴク峰への稜線分岐に達するまで時間を食った。休憩もしたし、下る方向を見定めるのにも時間を使った。また、籔が濃くて三角点のある最高部には行っていない。そんなわけで「頂上付近」に40分ぐらい滞在したとして書いた。
天候 土曜午前雨 その後晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
鍋倉山を過ぎ、少し雨が弱まって大樽山が見えたところ
鍋倉山を過ぎ、少し雨が弱まって大樽山が見えたところ
籔の隙間から高倉山が見えた。
このように藪の上に頭が出せて写真を撮れる場所は、アゴク峰以前には少ない。
籔の隙間から高倉山が見えた。
このように藪の上に頭が出せて写真を撮れる場所は、アゴク峰以前には少ない。
大樽山手前の籔の状況。正面突破。大樽山までは踏み跡があるとのことだったが・・・
大樽山手前の籔の状況。正面突破。大樽山までは踏み跡があるとのことだったが・・・
たまに視界が開けて胎内尾根が見える。雨だからあまり見えないけど。
たまに視界が開けて胎内尾根が見える。雨だからあまり見えないけど。
雨も上がってきて振り返り大樽山と二王子が見えたところ
雨も上がってきて振り返り大樽山と二王子が見えたところ
池糖があるあたりを目指し登っているところ
池糖があるあたりを目指し登っているところ
池糖らへん。地形図には池糖が二つ描いてあるが、実際には5,6箇所はそれらしい地形がある。全て雪の下だが。
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池糖らへん。地形図には池糖が二つ描いてあるが、実際には5,6箇所はそれらしい地形がある。全て雪の下だが。
えぶり差が見えた。この角度から見たえぶり差はレアであろう。肉眼だと小屋がはっきりでかく見え、すぐそこに感じる。
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えぶり差が見えた。この角度から見たえぶり差はレアであろう。肉眼だと小屋がはっきりでかく見え、すぐそこに感じる。
アゴク山頂部のぽこぽこ。右端が最高点。右から三つ目のポコでビバークした。ビバーク地点と最高点はこの写真だと同じくらいの高さに見えるが、40mくらいは標高差がある。
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アゴク山頂部のぽこぽこ。右端が最高点。右から三つ目のポコでビバークした。ビバーク地点と最高点はこの写真だと同じくらいの高さに見えるが、40mくらいは標高差がある。
そのビバーク地点から。アゴク最高点は上部に雪田がある。
そのビバーク地点から。アゴク最高点は上部に雪田がある。
池糖のあたり振り返る。
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池糖のあたり振り返る。
靴を干し米を水に浸す。
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靴を干し米を水に浸す。
おそらきれい
出発から2時間弱、明るくなってきた頃。
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出発から2時間弱、明るくなってきた頃。
雪に乗れると早い。落ちたときに近くの籔に向かって落ちるようにルートを選ぶ。下手すると数百メートル落ちて挽肉になっちゃう。
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雪に乗れると早い。落ちたときに近くの籔に向かって落ちるようにルートを選ぶ。下手すると数百メートル落ちて挽肉になっちゃう。
アゴク・二王子振り返る。最高点から右に数えて三つ目のポコがビバーク地点だと思われる。
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アゴク・二王子振り返る。最高点から右に数えて三つ目のポコがビバーク地点だと思われる。
二王子・赤津が浮いているよう。
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二王子・赤津が浮いているよう。
鉾立峰の岩場は下調べの段階で大して気にとめていなかったが、本格的なものに見えびびる。取り付いてみると大したことなかった。
鉾立峰の岩場は下調べの段階で大して気にとめていなかったが、本格的なものに見えびびる。取り付いてみると大したことなかった。
岩場に左から取り付いて右に乗越すとイチゲが咲いていた。
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岩場に左から取り付いて右に乗越すとイチゲが咲いていた。
籔抜け!
一般ルートはボーナスステージ。
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一般ルートはボーナスステージ。
昨年登った大熊尾根
昨年登った大熊尾根
雲に沈む小国。雲が二重。去年より鳥海山がはっきり見えた。
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雲に沈む小国。雲が二重。去年より鳥海山がはっきり見えた。
お花畑とアゴク峰。鉾立北側から。
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お花畑とアゴク峰。鉾立北側から。
お花畑とアゴク峰。鉾立南側から。
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お花畑とアゴク峰。鉾立南側から。
足ノ松尾根の1000mらへんから見上げるアゴク峰。中央左寄りのスラブを備えたポコがビバーク地点。
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足ノ松尾根の1000mらへんから見上げるアゴク峰。中央左寄りのスラブを備えたポコがビバーク地点。
足ノ松尾根800mらへんから見上げるアゴク尾根。中央の雪渓をツメ上がった鞍部から左に二つ目のポコで寝た。
足ノ松尾根800mらへんから見上げるアゴク尾根。中央の雪渓をツメ上がった鞍部から左に二つ目のポコで寝た。

装備

個人装備
長袖Tシャツ ズボン パンツ 靴下 重登山靴 フリース カッパ上下 35lザック 帽子 眼鏡 予備眼鏡 手拭い(序盤で濡れて臭くなって使わず) 革手袋 軍手 コッヘル バーナー ガス缶(小) 歯ブラシ(使わず) シリコンスプーン インスタントラーメン レトルトカレー 米一合 ウェットティッシュ(使わず) ローペ コーヒー(二杯分持ってったが一杯しか飲まず) 紅茶(飲まず) 煙草セット 缶コーヒー 初日朝飯のコンビニサンドイッチとおにぎり アクエリアス950cc 水2l マット 寝袋 ツェルト ヘッデンと予備電池 エアリア スマホ 財布 車の鍵 携帯トイレ 日焼け止めクリーム(使わず) コンパスと呼子 レザーマン 柿の種4袋(3袋食べた) ブルボンしっとりソフトクッキー17個ぐらい(15個ぐらい食べた) 塩分チャージタブレット8個ぐらい(5個ぐらい食べた) カメラ 時計 寝袋防水用兼就寝時小物まとめ用デカイごみ袋 非常・医療キット
備考 小屋泊まり用にマスクを持ったつもりだったが、忘れた。結局ビバークだったけど。

感想

 昨年同時期に大熊尾根を登り、よく見えて気になっていたアゴク峰。この時は権内尾根を下ったのだが、そちらにも沢山咲いているはずと思い、えぶり差小屋周辺のイチゲのお花畑をスルーした。しかし権内尾根にイチゲは全く見られなかった。故に今回はハクサンイチゲ詣でのリベンジでもある。
 先週来る積りだったが寝坊し、実行が一週間遅れた。おかげで自転車を漕がずに済んだ。

 天候の回復が想定より半日ほど遅れ、雨の中スタート。カッパが久しぶりに仕事をした。スマホと財布の防水を忘れていたのでお札は濡れ濡れになるしスマホは一部機能を損傷した(追記:後日完全に故障した。生活防水であっても濡らしすぎるとだめだ。)。

 朝駐車場に続々と人が集まり、白けて帰ろうかとも思う。車で朝飯を食うのを辞めにして鍋倉への登りに取り掛かってから食う。
 鍋倉は雲の中よくわからんままに通り過ぎた。鍋倉までは道があるとのことだったが、鍋倉の八合目あたりのブナの大木からは一挙に踏み跡が薄れる。一応踏み跡は鉾立まで全域にわたって時折現れるのだが、地形的にルートが分散しやすく、植生も旺盛なところでは全く人跡未踏のパンチの効いた籔となる。

標高900mくらいまでは尾根上にキタゴヨウが多い。どれもほかでは見たことの無いような立派で通直な巨木である。

 大樽山からの下り始めは雨で視界が殆ど効かなかったこともあり、分かり難かった。久しぶりにコンパスを使った。

 籔にスネをぶつけまくって痛い。プレート入りの脚絆が欲しい。立ち止まるとブユがわんさか集まってくる。虫やら籔やら雨と汗とやらで全身のお肌がヒリヒリする。一度籔に絡まって受身が取れぬまま転び、木の根に顎を強打、軽い脳震盪になった。

 籔の背が低く、眺めが良くてマットも敷けるピークの上でビバークすることにする。ツェルトを張るための立木が無い。あれこれ工夫して無理やり張るのは面倒だし天候には自信があったので、そのまま地面に寝てシュラフの上からツェルトを巻いてみた。そういうビバークをいっぺん経験しておきたかったことでもあるし。
 夕方は日差しが暖かく、横になったまま空や四方の山並みを眺める優雅なひと時。まだ日のあるうちに眠りに着く。

 11時半ごろ起きる。結局寝袋は夜露と自分からでる湿気でべしょべしょになっていた。露天で寝るならツェルトよりシュラフカバーの方が適していそうだ。寒くなってきたので食べて動いた方が良かろうと思い、0時半から朝飯に取り掛かる。
露天で寝ると撤収時、夜中の風に吹き曝しで寒いので、色んな作業が雑になる。コッヘルは拭かなかったし歯磨きもしなかった。寝袋も防水処理をせぬままザックに押し込む。既に濡れてるし。1泊だから許されるが、今の私の技量では藪で連泊するのは難しいだろうと感じた。
 
幸い影が出来るほど月が明るく、夜間行動に支障は無い。2時出発。標高が上がるにつれて籔は薄まり雪も使えることが増え、昨日のペースでは4時間強かかるかもと恐れていた鉾立峰までは3時間弱で到達した。

 一般ルートに出てからはるんるんで景色とお花畑を堪能。えぶり差小屋とえぶり差山頂の間にもイチゲが咲いていたが、去年は見た記憶が無いのはどうしたことだろう。

 足ノ松尾根は、昨日から時々見下ろしてはアップダウンの無い素直なスロープだなあと思っていたが、やはり実際歩いても快調だった。アゴク尾根に登山道を通す話もあったようであるが、胎内尾根だって廃道になってしまったことだし、いかに周回コースが得られるメリットがあろうとも、あのポコポコポコポコした尾根道は敬遠されて人気ルートには成り得なかったであろう。
 それにしても足ノ松を上がってくる人の多いことには吃驚した。30人以上はすれ違ったのではあるまいか。飯豊でこんなに人に会ったのは初めて。

アゴク峰について調べると日帰りの記録がちらほら見つかる。意味わからん。

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