御在所・藤内壁・前尾根
- GPS
- 10:11
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 935m
- 下り
- 942m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 10:06
天候 | 晴れ時々曇り、一時雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
今回は、山行部のロッククライミング・スタッフトレーニングで、御在所・藤内壁・前尾根に向かう。このルートは、初級コースで、入門編。すぐ近くには、より厳しい岩壁が並んでおり、そこをスイスイと登るクライマーを見ていると、自身の経験値と能力の無さを突きつけられる、何とも情けなく、心が沈む場所である。
去年の8月にセカンド(リードが登った後を、上からのロープにつながりサポートされながら進む。失敗しても落下距離は短く、比較的安全。)で登って以来、1年ぶり。今春に、山行部のリード(岩壁にロープを通す支点を自ら設置しながら登る。セカンドが持つロープが支点を通して命綱となるが、リード自身が設置する支点ポイントと登攀に失敗した際の落下ポイントによっては、落下距離が長く危険を伴う。)検定には何とか合格させて頂き、それ以来、支点構築を中心に安全に登るためのシステム習得に勤しんできた。山行部の皆さん、M月さん、Y田さん、Y本さんを中心に、とても多くの事を教えて頂く。ただ、自己鍛錬でしか習得できない登攀力は、サボリ気味でほとんど向上せず、反省。
今回の山行、そもそも準備段階でリードを目指すクライマーの自覚があるのかと、猛喝が入ってもおかしくない心持ちで、登りはじめる。というもの、実はリードではなくセカンドで登るつもり。昨年登ったし、難易度としてはそんなに高くないし、ルートをしっかり覚えておこう〜!くらいのモチベーション、大喝!!
ところが2ピッチ目で、Y田さんが、「よし、次行ってみようか!」と言われ、??!。意外にすぐ気が付く、「そりゃリードだよな」って心の声。今まで、わざわざ自分のために時間を作って教えて頂いてきたのに、ここでお断りは出来ない。しかしこの2ピッチ目のカンテ、セカンドで登っていても随分怖かったのを思い出す。準備をしながら、どっと汗が噴き出す。その後は、断片的な記憶で、詳しくは覚えていない。ただ、後半に私がやっと登ったピッチで、この疲労具合では下山時に迷惑が掛かると思い、最終のやぐらへの登攀は断ろうと心に決めたあと、Y田さんがセカンドで軽々と登ってきて、そよ風が吹く岩の上で、「あー気持ちいい!」て言われたことは、よく覚えている。
もちろん、核心部であったり難しい所はY田さんがサクサクっと済ませてしまう。と言う事で、今回は初級コースのお手軽ルートをリードさせて頂いた。昨年は、M月さんとY田さんの2パーティーで、この2人が常にリードをされた訳で、まだまだ鍛錬が足りないなと痛感した山行だった。
でも、今回の収穫はあった。それは、セカンドで後をついて行くよりも、リードでルート選択をしながら進むことが、圧倒的に楽しい事。正直、RCが苦手な私にとって、試験勉強に対する苦手科目と同じこと。険しい山に挑戦するための課題として、習得する技術がRC。これから更に研鑽を重ねて、高みを目指したいと強く思った山行だった。
あと、今回初めて、軽い熱中症になる。気温は、30度前後。水は、3リットル。塩タブレット沢山。十分注意していたが、12時頃から倦怠感の症状があったが、リードで気が張っていたからか頑張れた。下山途中に体に力が入らず、シャリバテと思い補給。(というのも、5時におにぎり2つ食べて、その後は溶けかけたアイス2個と、プチパン2個で、14時30分まで食欲無く補給なし。)それでも回復せず、気温は高いのに、寒気がしてきたため、熱中症と自覚。すぐに、沢で水を大量に浴び、何とか復調できた。
前夜の車のエンジンによる睡眠不足、初リードの緊張感による多汗、補給不足、あと荷物重量過多15kg程度、等が重なり熱中症になる。お陰で、今までで最高負荷の山行となった。軽量化も改めて反省材料となる。
今回のメンバーの3人の先輩方を初めとして、山行部で今までご教授頂いたみなさまに感謝の思いが強くなった山行であった。ありがとうございました。
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