白山・小白水谷(御前峰ダイレクト)
- GPS
- 11:46
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 2,979m
- 下り
- 2,966m
コースタイム
- 山行
- 11:19
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 11:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
#小白水谷大きな滝が三ヶ所、最初1473mは左岸から巻、二番目1550mは右岸から巻、三番目1866mは直登した #お花松原・御前の分岐2020mから少し上で水は枯れる |
写真
感想
先週の別山の沢に続き、今日は白山の東側の小白水谷へ。久しぶりのチャリアプローチで、2ヶ月以上ロードバイクに乗っていなかったので父についていくことができず序盤から大腿筋が悲鳴をあげた。
小白水谷の滝らしい滝といえば地図上の滝マークのほぼ4つと言っていいだろう。F1までは沢の両岸が迫っていて右左と渡渉していく。1350mあたりにミニゴルジュがあって右岸の藪を長めに巻いた。泳げば早いんだろうが、到底、泳ぐ気にならない。水温が低くてネオプレンの靴下を履いても冷たくて足さえ長い時間水に浸したくない。夏の沢がすぎ秋が近づいていることを実感する。1430mの二俣を過ぎればすぐ20mF1左岸高巻き。まだ時間も早く薄暗いので写真はなし。泥の斜面をよじ登り、灌木を頼りにする。ハイステップが必要な箇所は僕が先に行き、後ろにはスリングをだす。50mロープは持ってきているが、上に登りすぎると懸垂になるのでトラバース気味に沢底へ。
1550mには見事な直瀑30mのF2。ここは右岸を高巻く。右岸の岩壁の真下と藪斜面のコーナー上の部分を左に斜上していく。岩壁の上まで登り上げるとトトロに出てくるような茂みを沢と平行に進み難なく沢へ復帰。ここは父の絶妙なルーファイだった。1800m二股までは単調な河原。1つ5mくらいの赤茶げた岩の滝があったが左岸をクライミングした。温泉成分が含まれているのか深いところはコバルトブルーに見え、硫黄が石にこびりつき淡黄色を帯びている。
1800m手前で休憩。進む先の上部にはF3の滝上がチラ見していた。事前に調べた情報だと、F3は登攀意欲が駆り立てられる滝とのこと。是非登りたいと思っていた。逆くの字に多段40mくらいあるF3だがスタンスホールドはたくさんあるので行けそう。右岸の壁ではなくなるべく水流に寄って登った。要所で協力し合いながらフリーで抜けた。もちろん落ちたらおしまいだが慎重に大胆に、巻いたらスリルだけだが、滝を攻めるのはスリルと同時に面白さ充実感が残るので良い。
すぐに幅広の15mほどのF4。左岸を登れないこともなかったがF3で満足したので右岸を無難に巻いた。2030m二股、右はお花松原に抜け時間短縮ができる。左は御前と剣ヶ峰のコルへダイレクト。今回は左へ。すぐでオーバーハングの苔の岩壁にぶち当たった。中は岩屋になっていて水が伏流している。ここで水を汲むとその上は枯れていた。この岩壁の左岸を、草付きで滑るのでウィペットを刺しながらトラバース気味に巻いた。コル前までのゴーロ帯は急登で一気に標高をあげた。積雪期は見慣れた光景だが夏にも歩いてこれて感無量。下には色づき始めた東面大地が、上部には黄色や青のお花が残っており、とても清々しい詰めであった。
心配していた左足の痛みですが、今回は痛み感じることなく平瀬道の下山を飛ばすことができてよかった。白山界隈の沢面白いです。
今日は兄ちゃんと平瀬からチャリリンで小白水谷を詰めて御前峰にダイレクトに登り上げよう。剣ヶ峰と御前峰の鞍部は山スキーで登りあげる定番コースだが無雪期に以前から是非登り上げたいと思っていた。単独は寂しいし兄ちゃんならクライミングも上手なのでパートナーとしては申し分ないだろう。さあ行くしかない。
深夜2時に平瀬ゲート発と約束していた。2時前に着くと兄ちゃんはすでにスタンバイ、今日は兄ちゃんに50mロープを持ってもらうのでチャリリンは僕が先頭で引いてあげよう。
2時少し前にチャリリンスタート、今日はいつも以上に向かい風が強かった。これなら兄ちゃんも後続でついて来れるだろう。今日は父ちゃん意地を出して1時間切りに挑戦しよう。向かい風は強いが間名古谷出合から先は風は来ないはずだ。最初のトンネルを過ぎたS字カーブで兄ちゃん少しずつ離れてきた。しょうがないな、風も弱まったのでここからガンガン先を行かせてもらおう。
間名古谷出合まで30分ちょい、これは行けるかも、激坂手前で50分、行くしかない、ここから猛烈にダンシング、さあどうだ行けたか、平瀬道登山口ゴール58分でした。久しぶりに1時間切れました。兄ちゃんも7分差で1時間5分でまずまずでした。
チャリを休憩舎にデポしてキャンプ場へ戻る、展望台付近から大きな堰堤を越えた先で川に降り立った。暗闇の小白水谷の水量は多くはないがこの時期もうめちゃ寒い、ウールの靴下にネオプレンソックスを上履きしたがそれでも長い間水に浸かると足が冷たかった。なるべくジャブジャブは避けて行こう。1473mの最初の大滝で予定通り少し白んできた。ここは左岸から巻いた。際どい登りは二人で協力して何とか無事突破。
1550mで二番目の大滝ここは手強い巻だ、ダブルウィペットでしっかり突き刺しながら泥壁を突破、大高巻きしてそのままトラバース気味に進むとドンピシャで沢に無駄なく合流できた。もう日も上がりルンルン気分で足も冷たくなくなりガンガン水に入る。1866mで二段の大滝、以前大魔人と来た時は確か右岸を巻いた。今日は兄ちゃん直登したいと言うので兄ちゃんを先頭にクライミング、中々しびれる楽しい登りであった。滝上に出るとしばらくで2020m二股、右は以前行ったお花松原、左は剣ヶ峰と御前の鞍部に突き上がる。今日は鞍部に突き上げて御前へダイレクトに登頂だ。
二股すぐにオーバーハングの岸壁がある。ここは左岸から巻いたが、巻中に足元の岩が崩れその反動で上からボール大の石が落ちてきて右膝を直撃、まじ痛い、タイツが血で滲んだ。痛いけど行くしかない、しばらくで双耳峰が見えてきてモチ沸騰、アドレナリン出まくりで痛みは引いた。
双耳峰を見上げながらガンガン行く、振り返れば三方崩、さらに北アが見える。そしてさらに高度が上がると東面台地がドン、無雪期は藪藪ですね。鞍部目指してガンガン登り上げ、鞍部に着くと御前峰の山頂が見え山頂から登山者が僕たちを見ていた。さあラスト岩岩を登りあげると無事奥社裏に飛び出した。山頂のご夫婦が水曜にこんなとこを登るのは先生しかいないと思ってました。そうです。ピンポンでした。
記念写真を撮って奥社でお参りして後はダッシュで平瀬道を駆け下りた。紅葉もチラホラ始まっていたがまだまだだった。ここのとこ下りで左足首が痛いと泣いていた兄ちゃんだが今日は全然痛くないと言う。山は偉大なホスピタル、痛いのはトレーニング不足の怠け病でした。
登山口までダッシュして後はチャリリンで無事ゲートへ、今日は満点の山行でした。
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