白山・平瀬道地獄パウダー(まさかの雪崩遭遇)
- GPS
- 11:54
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 2,463m
- 下り
- 2,451m
コースタイム
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 11:55
天候 | 吹雪(地獄三丁目) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
県道は冬季通行止となっているため登山口まではチャリか歩く必要がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆平瀬ゲート〜大白川登山口 ・行きは積雪なしですべてチャリで登ることができたが、帰りは1/4くらい雪道だった。 ・登山口の小屋は使用不可。 ◆大白川登山口〜大倉山避難小屋 ・1450mくらいまで積雪なし、そこからスキーハイク。 ・岩場や階段などが多いためスキーでの登りはかなりテクニカル。 ・大倉山避難小屋は利用可能。扉は少し重いのでピッケル等を使う必要があるかも。 ◆大倉山避難小屋〜御前峰 ・中途半端な積雪で藪は埋まっていない。基本的に登山道を歩く。 ・室堂手前から沢に入ったが高天原東側の雪庇とウィンドスラブが雪崩やすいので注意。(実際に雪崩れて流された) ・御前峰まですべてスキーハイクで登頂可能。最後は氷化しているのでクトー推奨。 ◆御前峰〜大倉山(滑走) ・上記雪崩斜面には入らない方が良いと判断し、あえて岩が出ている斜面を選んだ。 ・2400mからは基本夏道の登山道滑走。 ・大倉山避難小屋手前〜大倉山までは登り返しになるのでシール装着。 ◆大倉山〜登山口 ・1800m付近まで滑走できた。もうひと降りあればもっと下まで滑れると思うがまだ岩や階段の露出が多い。 ◆登山口〜平瀬ゲート ・チャリでダウンヒル。登り返しもほとんどない。 |
写真
感想
今日は平瀬から白山へ行ってきた。
このルートは10月に行って以来2か月ぶりだが、今回は山スキーで行くことになる。
YSHRセンセーと1時半出発ということで平瀬ゲート前で待ち合わせ。
車中泊して0時前には起床、支度してたらセンセーがやってきた。
今回も大白川登山口まで13kmをチャリでアプローチすることになるが、センセーとのチャリは久しぶり。
同時スタートしてしばらくは一緒に走っていったがすぐに突き放された。
コロナのおかげで少しはチャリ力ついたと思うけどまだまだでした。っていうかセンセー速すぎでしょ。
スタートした時は晴れ間も出てきたが順調に?雲が増えてきてそのうちとうとう雪が舞い始めた。
まあ今回は元々地獄覚悟だったので問題なし。雨じゃないだけ良かったじゃないか。
登山口からは1450m付近まで板を担いで登っていったが、早々に雪が出てきたのでスキーハイクに切り替えた。
雪が出てきたといっても階段や石は埋まっていないのでテクニカルな登りとなる。
ツボ足ラッセルでもツライはずなのでスキーの方が楽しいだけマシだ。
大倉山避難小屋で地獄装備に換装しつつヘッデンを外す。
ちょうど空が白み始めてきた。
避難小屋から出るといよいよ風雪が強まってきた。
ラッセルは大変だけど帰りのパウダーは期待できそうだ。
藪はまだ埋まりきっていないので自由に歩くことはできない。
登山道を忠実に辿るしかないが、雪の重みで枝が登山道を塞いでいるので通過にはかなり時間を要した。
室堂手前のいつもの沢から御前峰を目指すがどうも雪が不安定だ。
とその時、センセーが一歩踏み出したら雪面が破断して落ちていった。
やばい、ウィンドスラブがたまっているようだ。
早くこの場所を抜け出そうと思ったその時、再度雪崩が発生、二人とも流されてしまった。
自分は初めて雪崩に巻き込まれたのだが、雪崩に流されながらも意外と冷静に板を上にあげてアンカーにならないように、とか、頭が埋まらないようにとか考えていた。
30mくらい流されただろうか、顔を上げるとすぐ横にセンセーも流されて止まっていた。
確かにこの斜面は吹き溜まりができやすく雪崩やすいのはわかっていたがすぐ台地になって止まるのもわかっていたのである意味想定内といったところだった。
さあリスタート。
あとは山頂に登るだけ。
少しルートを変えて夏道をトレースする形で御前峰登頂!
地獄三丁目だったが地獄装備に身を包んでいるので問題なし。
滑走準備をしたらYSHRセンセーを先頭にガスガスの滑走だ。
かろうじて近くの視界は確保できていたので雪崩に気を付けてルートをとる。
途中からはテクニカルな登山道滑走、難しいがこの時期しか楽しめない遊びでもある。
1800m付近まで滑ってあとはツボ足でおしゃべりしながら下山。
最後はチャリで飛ばしてゲートまで。
トータル12時間の割とガッツリ山行でした。
白山にも寒気が入り地獄の季節がやってきた。今日はがんちゃんと地獄パウダーを満喫しようと平瀬から挑戦した。一日中降雪の中ラッセル、ホワイトアウト、雪崩と何でも有りの地獄巡りであったが極上のパウダーも楽しめた。
深夜1時半平瀬ゲート発と約束、1時過ぎに着くとすでにがんはスタンバイ、定刻通りスタートしたがガシガシ漕いでしばらくでがんが忘れ物したと言うのでもう一度ゲートに降りて再度出発、がんはチャリが強くなったか?しばらく二番手で様子見、うーんまだまだ、しびれを切らして最初のトンネルを過ぎてペースを上げ置いてきぼりにした。間名古谷のカーブで対岸のかなり下のライトを見て少しペースを落とすことにした。最後の九十九折激坂では路面に雪もあった。
重荷が腰に来た頃無事登山口に、1時間20分ほどであった。しばらくでがんも到着、なかよくツボでスタート、歩いて20分ほどでそこそこ雪も出てきてスキーで歩くことにした。登山道はまだ丸太や岩も多く出ていたがガンガンスキーで登り上げた。
標高が上がると雪も増えてラッセルになった。今日はスキーでなければ絶対ピクれなかっただろう。大倉避難小屋まで僕が先頭で、小屋の中で休憩して地獄ゴーグルを始め地獄グッズに身を固めた。小屋の外に出るともう白んでいた。
小屋からはがんが先頭でガンガンラッセルを頑張る、ダウンを着ていた自分は暑くて汗をかかないようにスローで進む。雪はドンドン増え帰りのパウは確定、2300m辺りから激しい西風がおまけにガスで視界不良、たまらずカンクラ雪渓側に逃げ込んで風を避け進む。
斜度が緩むと山頂方向にダイレクトに進路を取り高天原に合流する作戦、しかし斜度が上がったその時、雪面が割れ雪崩が起きて二人共流された。幅20m、破断面40cmほどであった。流されながら地形は熟知していたので止まると思っていた。20mほど流されて止まった。がんは初めての経験でかなり怖かったようだ。ガスで視界がないので安全なコースを取りづらい、安全地帯へと高度を上げたがしばらくで二度目の雪崩、また30mほど流されて止まった。一人ならもう帰るが二人いるからピクろう。
もう一度安全地帯へ最後雪庇を崩してツボで多分高天原へ、ここからもホワイトアウトの中ひたすら高度を上げると山頂方位盤、そして奥社が見えて無事ピクッた。すぐに奥社でお参りして無事の帰還をお祈りした。
帰りはホワイトアウトの中慎重に高度を下げ沢筋に逃げ込んだ。もう大丈夫だ。少し視界も出て後はパウを楽しむだけ、良い雪でした。今シーズン初パウですか、避難小屋手前の鞍部まで登山道ボブスレー、小屋の中にもう一度入って休憩と地獄解除、1800m付近まで滑ってガリって来たところで終了、板を担いで登山口へ、帰りの林道は雪が5cmほど積りチャリもしばらく難儀したが自動運転で平瀬到着。
地獄の白山は甘くない、でもパウダーだったので大満足!
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