富士見高原から編笠山と西岳
- GPS
- 07:01
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,301m
- 下り
- 1,288m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ。 編笠山山頂付近は微風・弱風。その他は無風。 気温低し。 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道中に積雪や凍結はなく、夏タイヤでも問題なかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・標高2000メートル付近より雪が繋がるが、登りも下りも凍結はなくアイゼン等は特に不要と思う。利用するならチェーンスパイクが適当。 ・編笠山への登りと青年小屋への下りは、岩石に薄く氷が乗ったベルグラ状になっていて滑り易い。 ・青年小屋から西岳は積雪豊富だが、トレースがしっかりしていたのでラッセル不要。 ・全般的に気温低く寒く、要防寒装備。 |
写真
感想
例年12月の中旬から後半は、恒例行事として菅沼からの日光白根山を往復していたが、今年は寒気が入り大雪が降ったため、登山どころか登山口に到達できないかもしれないと思い予定を変更。富士見高原から編笠山と西岳を周回で歩いてきた。歩き出しは雪が全くなかったものの、標高の高いところは積雪があり、シーズン初の雪山山行としては十分楽しめたが、気温が低くて途中はとにかく寒かった。以下に詳しく。
6:10頃に富士見高原の駐車場に到着。数台の先客あり。クルマの外気温計はマイナス7℃を示していて、もちろん今シーズン自分が経験する一番の寒さ。外で準備していても手先がジンジン痛くなる。今年は暖かい日が多かったが、ここ数日でいきなり厳冬期が来たような気がする。6:27に駐車場を出発。Zさんは始めヘッドライトを点灯させていたが、じきに消してライトなしで歩く。冬に富士見高原から編笠山と西岳を周回で歩くのは、昨年12月につづいてこれで3回目。さすがに周囲の状況も1年前が直近なのでよく覚えている。特に間違うことなく林道を進み登山道に入る。気温が低くて寒いのでとにかく進むが、20分もすると体がポカポカ温まりだしたので、2人とも防寒着をザックにしまってシェルジャケットで歩く。今回は雪を求めて遙々小淵沢まで来たのだが、駐車場から歩けども雪はなし。いつのものか不明だが、溶け残りの雪が若干残っている程度。ただただ寒いだけで雪はなく、積雪期の装備やウェアが少し場違いに感じるくらい。でも気温は低いのでとにかく寒い。あまり立ち止まらずに進む。
出発から1時間もすると雪が繋がりだす。積雪は全然ないわけではないので2人とも安堵。標高を上げると更に雪はしっかり地面に残っているようになり、時折ずるっと滑るようにもなるが、雪と砂が混じっていて、滑り止めをわざわざ付けるほどではなかった。天気は、朝は南アルプスが赤く染まるのは見えたが太陽は出ず、気温が上がらず寒いのもこのせいだと思った。樹林帯歩きが続くので展望もなく、とにかく黙々と登るしかない。風は時折通るものの、基本的には弱い。これで強風だったら寒さで敗退だったろうと思う。順調に標高を上げて樹林帯の外に出、山頂直下の岩場に到着するも、岩に薄く氷が張っていて大変滑り易い。アイゼンは効かないし、岩と岩の間も雪で埋まりきってはいないので、とにかく岩の上を滑らないように慎重に歩くしかない。岩場に出た時にストックは邪魔に感じたので、2人ともザックにしまい、両手でよじ登る。樹木がなくなったので吹きさらしになり寒いが、厳冬期の風としては穏やかといってもいいくらい。もちろん寒いけれども、まだ余裕はあった。それにしても天気が悪くて、ガスで周囲は何も見えない。昨年の訪問時は良く晴れていて富士山や南アルプスが見えたのだが、今年は墨絵の世界を登るのみだった。残念。
9:37に無事編笠山に到着。標識があるので山頂と分かるが、ガスで周囲は全く見えないので、写真数枚のみで先に進む。天気が悪いのでこのまま山頂往復のみで下山も考えたが、この岩場を下るのも厄介なので却下し、青年小屋へ下ることに。ここから先は例年積雪が豊富で、モフモフの雪を楽しみながら下れる。それでも小屋に近くなると岩場が出ていて、そこは慎重に降りる必要があった。10:08に青年小屋到着。風もなく穏やかなので、座って休憩を取る。しかし休憩時に寒過ぎたのか、出発時になって寒くて仕方ない。防寒着が不足していたようで、休むときは何か羽織っていれば良かったようだ。ブルブル震えながら西岳方面へ進む。何度か訪問したことのある土地なので、迷うことはなかったのは幸い。歩き始めると、反対方向から歩いて来る数パーティとすれ違う。皆アイゼンやチェーンスパイクを身に付けていたので、我々もアイゼンを身に付ける。経験的にこの先アイゼンが要るところはないと知っていたが、シーズン始めだし、アイゼン歩行の練習もしたかったのだ。積雪はそこそこあるが、トレースはしっかりしていて迷うところはなく、安心して歩けた。編笠山山頂滞在時と、その後青年小屋に降りてきた時は、ガスで視界はろくになかったが、西岳へ向かうにつれて青空も見えるようになってきた。編笠山も見えるようになったし、背後にある権現岳も見えるようになってきた。時計回りに回っていれば、山頂からの景色を楽しめたかもしれないが、山頂からの岩場を下るのも嫌なので、やはり反時計回りが良いのかもしれない。
11:27に西岳到着。先客数名。到着時には青空も見え、南アルプスや富士山も見えるように。編笠山の往復のみで帰らないで良かった。風もなく穏やかなので、ここで座って休憩する。Zさんは休憩中にアイゼンを外す。自分はもう少し付けたままにする。10分ほど休んだ後に下り始めると、雪と土のミックスの登山道が現れ、アイゼンで歩く方が厄介に感じるようになった。凍っていればアイゼン歩行がより安全だが、凍結箇所は全然なかったので、アイゼンの必要性が感じられない。山頂から下り始めてしばらくでアイゼンは外すことに。その後はひたすら緩い坂を下るのみ。雪は林道をクロスするまで着いていたが、下の方が登りと同様で滑り止めは全く要らなかった。念のため持参したピッケルも、全く使用しなかった。長命水の水場を過ぎれば残りは林道歩きで駐車場へ戻るのみ。標高が下がるにつれて、寒さも解消してきた。13:15に駐車場着。下の方は良く晴れていて、駐車場からも甲斐駒ヶ岳がよく見えた。
日光白根山の代わりに訪問した編笠山と西岳だが、周回コースを取れるし晴れれば展望も良いので、来シーズンもまた来てみたい。ただ防寒装備はよりしっかりするつもり。
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