会津朝日岳・敗退(どんだけ降ったんだ!)
- GPS
- 07:35
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 552m
- 下り
- 541m
コースタイム
天候 | 終始ゴン降り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最終集落に駐車スペースなく、1km手前洞門に駐車 洞門から登山口まで6km |
写真
感想
2021年一発目の山行は会津朝日岳!
前日の御神楽岳から下山して即只見へ移動。
雪で動けなくなる前に登山口、というかまたスノーシェッドの軒下を借りる。
世の中は大晦日で紅白やら年越しそばを楽しんでいるんだろう。
少しでも雰囲気を楽しもうとコンビニでどん兵衛とお湯をもらってそれっぽくしてみた。
19時には就寝して2時前に起床。雪は夜もシンシンと降り続きまた更に積雪量は増えたようだった。
スタートからラッセル開始。
最初は車道歩きなのでプチラッセル。
会津朝日岳へ向かう林道へ入ると一気に積雪量が増えて膝ラッセルとなった。
勾配がないのでまだ頑張って歩けたが、登山口に到着するといよいよ前代未聞の深いラッセルが待ち構えていた。
まずは沢の渡渉。
しかし橋が見つからない。
しばらくみんなで探して最終的には超細い木の橋の上にこんもりと雪が積もっているのを発見。
第1発見者が自分だったのでトップで渡る、が、雪がボロボロと落ちていく。怖い。
ここで落ちたら即敗退。ツボになって行こうかとも思ったが、最終的には板で渡りきった。
なにこの達成感。(笑)
橋の幅は板二本分なかった。
ようやくスタート地点をクリアしたに過ぎない。ここからルートファインディングをしながらの激ラッセルが待ち構えていた。
雪が深すぎてポンツーンでもほとんど進まない。30mも進んだら暑くなって交代。怪獣パクですらこれまでで最凶のラッセルだったようだ。
7時を過ぎるとようやく辺りが明るくなってきた。YSHRセンセーが心配そうな眼差しで通ってきた斜面を眺めている。
無木立の急斜面。あそこが雪崩たらひとたまりもない。
しばらくラッセルを頑張ってみるもののピークを踏める気がしない。
トレースが残っているうちに引き返そう。
敗退、というより安全を優先した英断だった。
滑走タイムも甘くはなかった。ポンツーンでも滑らない。唯一大魔人さんのヘルベントだけが浮いていた。
最後はまたあの一本橋を渡って長い林道を下りラッセルしながら歩いてゴール。
ピークは取れなかったが正月からガッツリラッセルして無事戻ることが出来たのでよしとしよう。
昨日は御神楽岳を下山した後、只見まで移動。高速がないので下道。半端ない吹雪で今日も急いで除雪終点まで行かないとハマりそう。国道は常に除雪車が走っていたが雪をどけてもどけてもゴンゴン降ってキリがなかった。登山口に着いたらパンとお菓子を食べて寝た。大晦日なので蕎麦とか気の利いたものを食べたかった。
翌日は2時起床の3時出発。生活道路を歩いて林道に入るが、道路の時点で既にラッセルだった。これは除雪車が来ないと集落の人たちは国道に出ることができない。雪は大粒で水を含んでいて重たくみぞれのよう。ウェアは濡れたところから凍ってくる。林道を歩いて登山口に着くまで2時間ちかくかかった。やっと沢沿いの登山道を詰めてゆくが片斜面は腰ラッセルに胸ラッセル、尾根に取り付いて斜度が上がればもう頭より上の高さの雪を崩さないと前に出ることができない。一晩で1.5~2mくらい降ったのだろうか。今までで一番深い雪だった。5時間もがいて400mも上がらず。これは上まで行ったら日が暮れる。雪は止むどころか勢いを増して帰りのトレースが消えて帰りもラッセルになる。急な斜面でもがくと先日の雨の層より上に乗った雪が雪崩てきそうで怖い。もうだめぽ。帰って温泉温泉!!とギブアップ宣言をしてみんなでシールを剥がして一目散に逃げ帰ってきた。帰りのトレースはなんとか残っていたが既に30cm以上積もっていてやっぱり帰りもラッセルだった。
下山後は近くの深沢温泉で風呂入ってステーキ丼食べてひとやすみ。予定している明日の山まで移動するが、今日もまた猛吹雪ホワイトアウトの運転で心臓に悪かった。元旦から厳しい一日だった。明日も相当厳しそうだが他にすることが無いのでとりあえず安全第一でやれるところまでやるしかない。
御神楽岳の戦いから次の戦いの地会津朝日岳に移動した。道中ずっとゴン降りで雪は止まない、会津朝日岳は夏に来たことがある、素敵な山である。この時期当然登山口まで車は入れず6km手前の洞門がスタートラインである。
今日も昨日と同じメンバー、YSHR 大魔人 がん ぱくである。深夜3時スタートと約束し準備ができた人からラッセル開始した。今日の雪は深かった。登山口のいわなの里まで黙々膝ラッセルを回した。長かった、深かった。最初の川の徒渉点がはっきりしなくて暗闇の中ウロウロした。会津朝日岳は暫く沢沿いを進むが雪は吹き溜まりめちゃ深かった。延々と腰ラッセルが続く、ラッセルを回すが遅々として進まない。
時間はどんどん過ぎていく。スタートして5時間過ぎても標高は350mしか上がってなかった。おまけに降り続く雪で帰りのトレースが消えたら更にまずい、沢沿いは雪崩の危険も大きい。この時点で登頂は無理と判断して引き返すタイミングを考えた。結局850mを終点として帰還を決めた。
昨日今日で1m以上は軽く降っただろう。雪も全く沈降していないのでポンを持ってしても無理だ。怪獣パクもこれはアカンと諦めてくれた。そうと決まれば逃げ足は早いガンガンパウダーを頂いて林道をダッシュで逃げ帰った。自然には敵わない、無理はしない、長生きの秘訣である。
深夜3時前にゴン降りの中スタートした、除雪が入っていないからブーツラッセル、そして林道に入れば膝ラッセルとなった。頑張って4人でラッセルを回し林道はクリア、膝ラッセルは大したことはない。駐車場から対岸に渡るけど橋が見つからない、ウロウロしてやっと見つけたが1本橋だった。ガンを先頭にドボンしないように渡る、パクはシールを濡らしてしまった。
登山道は沢沿いなので歩きやすい所を進む、しかい腿ラッセルとなっていく。大丈夫だと言い聞かせ4人で回す、時間ばかりが過ぎていく。沢沿いは底なしのラッセルなので尾根に取付いて標高を稼ぐ作戦にした。尾根に取付いたら胸ラッセル、標高はまだ800mに届いていない、ガチるしかない、しかし進まない、後ろは寒くガチる人をこまめに交代して進む。標高が上がると終始胸ラッセル、敗退がよぎる、せめて尾根上まで行きたい。
ラッセルの距離は1人30mが限界で尾根でジグると標高は10m未満しか稼げなくなっていた。斜度が増しパクがガチる、しかしもう限界の叫び声が…よく叫んでくれた、これで敗退決定です。
ゴン降りなのでトレースが埋まらないうちに帰ろう、滑りは底なしの激パウ、ポンでも埋まり快適に滑降できない。僕はヘルベント君、浮きまくって楽しかったご馳走様でした。さあ明日も豪雪地帯、下見ではトレースは皆無だった。果たしてピクれるのでしょうか。
コメント
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ワクワク致します。
それにしても、これ程のメンバーでもですか!
明日も楽しみに致しております!!
レス有難うございます。
只見町でもこの2日で115cmの新雪がありました。山はもっと多かったと思います。
ラッセルもさることながら沢筋を通るため雪崩のリスクが高くて安全第一で早々に敗退しました。無制限一本勝負を賭けるには至りませんでした。納得の敗退でした。
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