笠法師山 (遠征5日目で地獄から解放された)
- GPS
- 05:45
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,167m
- 下り
- 1,180m
コースタイム
天候 | 曇り時々小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
津南町から秋山郷の道は狭くてカチンコチン。 導水管尾根の導水管側に落ちると這い上がるのが困難かも。 |
写真
感想
昨日は大戸沢岳を下山したら秘境・檜枝岐村からこれまた秘境・秋山郷まで6時間の移動をした。直線距離では檜枝岐から西に100kmも無いが福島-新潟を結ぶ352号は冬季通行止めなので迂回させられる。先生は新潟経由の北周り、僕とカタヤさんは宇都宮経由の南周りで秋山郷を目指した。栃木宇都宮を通るなら餃子を食べないわけにはいかない。高速を一度下りて宇都宮の街中へ行ったが有名なところは60分待ち、他のお店も年始なので閉まっていた。餃子敗退。仕方ないので食事は夜まで我慢だな。栃木から群馬に入ると白根山、妙義山、榛名山、赤城山、武尊山など僕が登ったことの無い山が次々に出てくる。太平洋側は晴れていたので楽しいドライブだった。いつか北関東の山を巡る旅がしたい。寒波はもう去ったようなので今日の運転は楽勝だな、と思いきや谷川のトンネルを抜けるとさっきまでの無雪快晴とは打って変わって吹雪の雪景色。これにはちょっと感動した。「雪国」の有名な一文どおりだ。津南で夕食を食べようとしたらお店がやっていないので夕食はコンビニ弁当となった。ここでどん兵衛を食べてようやく年越しそばにありつけた。秋山郷への道は結構な雪が積もっていた。またスタックしそうで怖かったが腹を擦るほど積もってはいないので大丈夫。坂道はFFの軽でもなんとかなった。ヤバい斜度の坂は本州の雪国名物"道路に水"のおかげでなんとかなった。冬で夜で吹雪の秋山郷の運転。こんな悪条件、他にない。
今日は遅めの5時出発。ゆっくり支度をして笠法師山を目指そう。下山してから温泉の食堂のおばあちゃんに「どこ登ってきたの?」と聞かれたので笠法師って答えても知らなかった。苗場、鳥甲、佐武流は知っていたが笠法師は地元の人でも知らない。それほどマイナーな山らしい。今日は甲府の名人さんがやってきて4人パーティ。先生と名人さん2人の会話は聞いていて楽しい。まずは導水管の通った尾根をカタヤさんがゴリゴリラッセルしていく。昨晩はまあまあの雪が降っていたし、今なおしんしんと降っている。しかしあの2日間を乗り越えた僕らは生半可な積雪量では動じない。導水管を登りあげたら微妙なポコを巻いて最適なルート取りをしつつ笠法師の山頂を目指す。地図を見た時にこれはルート取りが大変そうだと思ったが、雪が十分にあるおかげでなんとかなった。帰りに板が滑る最小の斜度で低く低く高度貯金を貯めながらトラバースしていく。貯金が余ったらガツンと上げれば帰りはそこが「お楽しみ斜面」になるだけだ。15-16や17-18の年末年始遠征は雪が少ないのにテクニカルなルート取りを強いられてめちゃくちゃ大変だった。それに比べると今年は天国だ。無事ピークを踏んだらあとはトレースを辿って重力の力に任せて落ちるだけ。ここ最近重たい雪が続いたが、今日の雪は驚くほどパラッと軽くよく走る。スプレー上がりまくりで至福の時間。あっという間に温泉に下りてきた。今日は曇りで遠くの山は見えなかったが、白と黒の静かな森歩きはとても心地よかった。
下山後は30分ほどクルマを走らせ萌木の里の温泉でのんびり。貸し切りだった。昼食も先生のごっつぁんででした。あざーっす!!明日も秋山郷の山を登るので今日は移動なし。夜までここでまったりしている。木で出来た暖かい建物の中で、窓から雪景色を眺めながら、さっきまで歩いていた山の写真を見て、明日のルートを予習して、おいしいご飯を食べて、気が向いたら温泉に入る。なんと贅沢な時間だろう。これがやりたかった。これまで移動、山、移動、山で厳しい合宿だったがようやくまったりタイムだ。
檜枝岐から秋山郷へ行くという今回のプランを聞いてマジで遠いから勘弁してほしいと思った。磐梯、安達太良など太平洋側の山へ行くとか、越後三山や谷川へ行くプランでお願いしたい。最初はそう思っていたが頑張って秋山郷まで来てよかった。ここは中々来れないからな。さすが先生お気に入りの場所ってだけある。みなさんもぜひ一生に一度は秋山郷にお越しください。夏は暑いので秋か冬が良い。運転が大変なので宿泊先のバス利用で。
檜枝岐村の戦いを終え、更に雪深い長野の秋山郷へ移動した、遠かった。途中高速もゴン降りでスリップしてあわや事故りそうになった。十日町でへきそばを食べ秋山郷に着いたのはもう20時近くになっていた。切明温泉の路肩で車中泊して笠法師山に備えた。皆移動とラッセルで疲労しているのでスタートはやや遅めの5時、津山で寝てたメンバーと山梨からやってきた名人が集結、準備ができた人からラッセル開始、YSHR出だしで道を間違えてしまい慌てて引き返した。
笠法師山は山スキー向きの山と以前から狙っていた。稜線のアップダウンをうまく巻けば完璧に滑って帰れる。橋を渡り導水管脇をガンガンラッセルした。今日はブーツ程度なので楽勝ムード、名人だけ体が重そうだった。名人天国チームでは先頭でラッセルするようだが、地獄軍団では全くラッセルに加われずお客様であった。
静かな樹林をただ黙々とラッセルする。ただルートの取り方はややムズい、うまく取らないと帰りが大変である。YSHR 大魔人 パクでうまくルートを切り開いて山頂まで4時間ちょいであった。帰りは早かった。粉を撒き散らしてやりたい放題の滑りであった。うーんこれが山スキー、秋山郷初日は完璧にミッションをこなした。
問題は厳冬期ワンディの記録のない明日の山である、ただ今日程度のラッセルなら楽勝だろう。
遠征第5弾は秋山郷にある笠法師山に行ってきた。ここも聞きなれない山でピークには登山道は無く無雪期は激藪の山だろう。
昨日は桧枝岐から南周りで現地に向かった、グーグルナビに騙されてえらい目に会いとても疲れた。日もドップリと暮れて津南町に到着、ここで車泊をして夜中に秋山郷に行った。今日は遅めの5時スタート、甲府の名人も参加する。いつものように安定の20分前にスタート、名人はまだ寝ていた。
吊り橋を渡り笠法師山の末端尾根に取付く、発電所の導水管尾根なのでとても急登だった。おや、対岸に名人のライトが見える、どうやら道を間違えているようだがこちらのライトに気付き戻っていた。急登のラッセルはブーツほどで今日も出だしはよっちゃんだった。中ほどで名人が汗だくで追いついてきた。荒い息遣いは酒臭い…3時まで飲んでいたそうな。
急登尾根の上には配水施設がありここからは森の中を行く。豪雪地帯だが尾根の西側は雪が少なく笹も出て藪もうるさかった、どんだけ風が強いのだろう。東側の雪の豊富な所は自由に歩けた。今日は名人の復活祭だがほぼお客様だった、、そういえば小松のおじさんの復活祭も散々でしたな。
高度が上がり痩せた長尾根を際どく登り上げる、この先はポコや鞍部がある尾根なのでルート工作がとても大事。自称巻きの職人である僕がルート工作をする、トラバースは膝ラッセルだがもう5日間もこんなことをしてると全く辛くなくなってきた。
パクもお勉強、巻きルートを作り上げた。なかなかいいじゃん、合格です
巻きが終わるとピークはすぐそこ。鞍部からピークまではシラビソの木が密集しているジャングルだった、これ無雪期は登りたくないな。際どく登り上げベイビー。とてもサクサクの山なのに記録が見当たらない。
さあパウろう。ジャングル地帯をこなしトレースに乗っかるとあっという間にパウ地帯に滑り込んだ。写真を撮りあい落ちてゆく。そして1時間足らずで下山した。この山は効率がいいのでご近所の山スキーヤーにお勧めです。さて明日も頑張ろう。。。
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