記録ID: 2944932
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ハイキング
関東
房総往還01（船橋→蘇我）
2021年02月21日(日) [日帰り]
faroe
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 08:13
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 23m
- 下り
- 22m
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日帰り
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 8:14
| 天候 | 晴れ 少し暑かった 千葉市の最高気温は19.5度でした |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
Out:JR蘇我駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
房総往還は、江戸から東京湾の内房の沿岸部を経由しながら安房国北条（館山）まで続く街道です。 出発点はいくつか考えられますが、江戸から千住までは日光道中・奥州街道と同一経路であり、千住から新宿までは水戸街道と同一、新宿から船橋までは成田道と同じ経路でした。 船橋市の大神宮下交差点で別れた後は、単独の道となります。 房総往還の役割の一つは参勤交代です。 千葉県の房総地域には1万石から2万石程度の小さな大名が数多くおり、それらの藩の参勤交代の道として重要でした。 通常参勤交代は1年おきに江戸への出仕と国元への帰国を行っていましたが、江戸に近い房総諸藩は半年ごとの参勤交代でした。 そして、房総往還上にある湊は、各藩が年貢米を江戸へ廻漕するための重要な拠点でした。 例えば佐倉藩は、寒川（さんがわ、千葉市）まで年貢米を送り、寒川から五大力船に積み替えて江戸へ送っていました。 ただ、公的には「房総往還」という道はなく、例えば千葉市内から木更津方面へ向かう方向では「上総道（かずさみち）」と呼ばれたり、江戸へ向かう方向では「江戸道」と呼ばれたりしました。 1回目の今回は、船橋大神宮下の成田道との追分をスタートとし、馬加（幕張）、検見川を経て、稲毛の台地へ上がり、千葉市街地から寒川を目指しました。 最終的には時間が余ったため、蘇我駅近くまで歩いています。 船橋大神宮から始まり、重要な神社が多くあり、特に千葉市内では千葉氏の影響が強く見られます。 道は比較的歩きやすいです。 歩道のある区間が多いですが、稲毛付近や椿森付近などで、歩道がありません。 都市部ですので、交通量は多めです。 京葉道路の幕張IC付近は高速で飛び出てくる車に警戒が必要なため、う回路をお勧めします。 ルートに関しては、歴史の道調査報告書を参考とし、迅速図と明治地図で補足しました。 歴史の道調査報告書では、東千葉駅付近では椿森陸橋を越えていますが、迅速図や明治地図から判断し、東千葉駅上を通過するものとしています。 |
| その他周辺情報 | コンビニ、自販機は豊富にあります 公衆トイレは以下の地点で発見しました 船橋大神宮 検見川神社 稲毛浅間神社 稲毛図書館隣の仲よし公園 穴川中央公園 千葉公園 千葉神社 君待公園 そのほか、京成大神宮下駅改札内、JR蘇我駅前、改札内にもあり、稲毛図書館のトイレも借りられるのではないかと思います。 |
写真
船橋競馬場第3踏切
房総往還は直進方向で線路を渡っていますが、踏切から迂回します
ここからしばらく国道14号線沿いです
房総往還は直進方向で線路を渡っていますが、踏切から迂回します
ここからしばらく国道14号線沿いです
このあたりに旧久々田村役場があった模様
津田沼の「田」は久々田の「田」です
津田沼の「田」は久々田の「田」です
京葉道路幕張IC
ここは大変危険です
南北両側にう回路がありますので、そちらをお勧めします
ここは大変危険です
南北両側にう回路がありますので、そちらをお勧めします
左側に15mほどの高さの海食崖があり、房総往還はその下を通過します
旧道痕
左手直進
ここで国道14号線と別れ、旧国道14号線へ入ります
左手直進
ここで国道14号線と別れ、旧国道14号線へ入ります
馬加康胤首塚
千葉宗家を討ち取ったが、逆に謀反人として討たれ、千葉家衰退の元となりました
千葉宗家を討ち取ったが、逆に謀反人として討たれ、千葉家衰退の元となりました
荒馬紋蔵墓
荒馬紋蔵は文化〜天保のお相撲さん
関脇、四代目宮城野馬五郎（墓石にはこの名前、野は旧字）
荒馬紋蔵は文化〜天保のお相撲さん
関脇、四代目宮城野馬五郎（墓石にはこの名前、野は旧字）
幕張 子安神社
この地域の代表的な神社
下総三山の七年祭りを構成する神社の一つです
今年はお祭りの年ですが…
この地域の代表的な神社
下総三山の七年祭りを構成する神社の一つです
今年はお祭りの年ですが…
馬加宿
船橋から最初の宿場です
「まくわり」と読みます
まくわり→幕張です
旧国道からさらに一本ずれていますので、静かです
船橋から最初の宿場です
「まくわり」と読みます
まくわり→幕張です
旧国道からさらに一本ずれていますので、静かです
ここは直進ですが、柵で遮られています
右手に横断歩道があります
私は左に曲がって寄り道
右手に横断歩道があります
私は左に曲がって寄り道
（左）秋葉神社（右）昆陽神社
吉宗の時代、青木昆陽は馬加村で甘薯（さつまいも）栽培を試し、成功したり
飢饉の際の重要な救荒作物となった
1
2/21 10:22
（左）秋葉神社
（右）昆陽神社
吉宗の時代、青木昆陽は馬加村で甘薯（さつまいも）栽培を試し、成功したり
飢饉の際の重要な救荒作物となった
（右）昆陽神社
吉宗の時代、青木昆陽は馬加村で甘薯（さつまいも）栽培を試し、成功したり
飢饉の際の重要な救荒作物となった
右から進んできた房総往還がここで旧国道14号線と合流します
中央の建物が旧幕張郵便局
中央の建物が旧幕張郵便局
検見川神社南側交差点
房総往還は右折します
左手から花島周りの検見川道と合流
左手には検見川神社があります
房総往還は右折します
左手から花島周りの検見川道と合流
左手には検見川神社があります
浄土宗善勝寺
明治22年（1889）からの検見川村の役場でした
明治22年（1889）からの検見川村の役場でした
ちょっとした高台のここが明治27（1894）年からの検見川村の役場のようです
タバコやさん
間取りの小さな家が多いのが検見川の特徴
次男、三男の新しい家を造る際にそうしたそうな
間取りの小さな家が多いのが検見川の特徴
次男、三男の新しい家を造る際にそうしたそうな
そば「ふじ竹」
検見川に住んでいたころは年越しそばを食べに来ていました
お昼をいただきました
検見川に住んでいたころは年越しそばを食べに来ていました
お昼をいただきました
左に降りていくこの道が旧道
直進する国道14号線の部分は、明治14年に囚人を動員し作られたものです
直進する国道14号線の部分は、明治14年に囚人を動員し作られたものです
先ほどの歩道橋から
この破風のある建物が旧千葉市役所庁舎（移転したもの）
この破風のある建物が旧千葉市役所庁舎（移転したもの）
水路で切られるように見えますが、左手に橋があり渡ることができます
稲毛浅間神社
浅間神社ですから富士山なわけですか、こちらは神社全体で富士山（富士塚）を模しています
浅間神社ですから富士山なわけですか、こちらは神社全体で富士山（富士塚）を模しています
開拓の町小仲台碑この辺は軍の跡地でしたが、戦後千葉県に本籍や縁故のある人を入植させ、苦労して開拓した、と言った歴史が刻んであります
2
2/21 12:58
開拓の町小仲台碑
この辺は軍の跡地でしたが、戦後千葉県に本籍や縁故のある人を入植させ、苦労して開拓した、と言った歴史が刻んであります
この辺は軍の跡地でしたが、戦後千葉県に本籍や縁故のある人を入植させ、苦労して開拓した、と言った歴史が刻んであります
この歩道橋のところで右に曲がります
看板で言うなら「稲毛区役所」方向へ
看板で言うなら「稲毛区役所」方向へ
ここで左から合流（し本来は右へ抜けていく）のが軍用鉄道があったところです
作草部道標正面に「右ハながのま村よなもと道 左ハそんのふ村小中台道」と刻むという
長沼は御成道との交差点、米本は村上の先
そんのう（園生）は小仲台の近く
1
2/21 13:43
作草部道標
正面に「右ハながのま村よなもと道 左ハそんのふ村小中台道」と刻むという
長沼は御成道との交差点、米本は村上の先
そんのう（園生）は小仲台の近く
正面に「右ハながのま村よなもと道 左ハそんのふ村小中台道」と刻むという
長沼は御成道との交差点、米本は村上の先
そんのう（園生）は小仲台の近く
モノレール千葉公園駅
歴史の道調査報告書は左方向から椿森陸橋に向かっていますが、そちらには向かわず、直進方向です
歴史の道調査報告書は左方向から椿森陸橋に向かっていますが、そちらには向かわず、直進方向です
東千葉駅房総往還は右手前方ですが線路で分断されているので、左手の東千葉駅の自由通路で迂回します
なお、このすぐ右手に、昔は千葉駅がありました
1
2/21 14:10
東千葉駅
房総往還は右手前方ですが線路で分断されているので、左手の東千葉駅の自由通路で迂回します
なお、このすぐ右手に、昔は千葉駅がありました
房総往還は右手前方ですが線路で分断されているので、左手の東千葉駅の自由通路で迂回します
なお、このすぐ右手に、昔は千葉駅がありました
九曜紋、月星紋からわかるように、妙見信仰と千葉氏の信仰が篤い神社です
ここが佐倉藩の寒川の米蔵跡現在は東京ガス本千葉ビルになっています
江戸時代後期、藩財政が苦しくなった佐倉藩は経費節約の為、年貢を積み出し港である寒川に集めました
明治になり年貢積み出し港の役割がなくなると、空いた米蔵は、千葉監獄として使われました
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2/21 15:15
ここが佐倉藩の寒川の米蔵跡
現在は東京ガス本千葉ビルになっています
江戸時代後期、藩財政が苦しくなった佐倉藩は経費節約の為、年貢を積み出し港である寒川に集めました
明治になり年貢積み出し港の役割がなくなると、空いた米蔵は、千葉監獄として使われました
現在は東京ガス本千葉ビルになっています
江戸時代後期、藩財政が苦しくなった佐倉藩は経費節約の為、年貢を積み出し港である寒川に集めました
明治になり年貢積み出し港の役割がなくなると、空いた米蔵は、千葉監獄として使われました
寒川神社ここにも月星紋があり、妙見信仰や千葉氏とのつながりが感じ取れます
古くから海の神として崇敬され盛んに信仰を集めました
沖を船で航行するものは「礼帆（れいはん）」といって帆を半ばまで下ろして敬意を示し、社前を馬で通行するものは必ず馬を下りて下馬の礼をとったと伝えられています
2
2/21 15:26
寒川神社
ここにも月星紋があり、妙見信仰や千葉氏とのつながりが感じ取れます
古くから海の神として崇敬され盛んに信仰を集めました
沖を船で航行するものは「礼帆（れいはん）」といって帆を半ばまで下ろして敬意を示し、社前を馬で通行するものは必ず馬を下りて下馬の礼をとったと伝えられています
ここにも月星紋があり、妙見信仰や千葉氏とのつながりが感じ取れます
古くから海の神として崇敬され盛んに信仰を集めました
沖を船で航行するものは「礼帆（れいはん）」といって帆を半ばまで下ろして敬意を示し、社前を馬で通行するものは必ず馬を下りて下馬の礼をとったと伝えられています
庚申道標左側面
右ハかづさみち
左はちばてら道
右側面
延享二巳年十二月十八日
延享二年は1745年
房総往還から千葉寺へ向かう道標ですね
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2/21 15:38
庚申道標
左側面
右ハかづさみち
左はちばてら道
右側面
延享二巳年十二月十八日
延享二年は1745年
房総往還から千葉寺へ向かう道標ですね
左側面
右ハかづさみち
左はちばてら道
右側面
延享二巳年十二月十八日
延享二年は1745年
房総往還から千葉寺へ向かう道標ですね
今井二丁目の名もなき交差点で本日終了です
前を横切るのは、蘇我駅とフクアリを結ぶ道蘇我駅西口大通り
前を横切るのは、蘇我駅とフクアリを結ぶ道蘇我駅西口大通り
撮影機器：
感想
館山まで内房をひたすら歩く房総往還
1回目は船橋から蘇我まで
大きな神社など千葉氏の姿を垣間見る道のりでした
館山まで何回で行けるかな
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