天王山〜十方山
- GPS
- 08:50
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 759m
- 下り
- 726m
コースタイム
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般のルートは歩きやすく、標識もそれなりにあり、特に問題ないでしょう。 それに通じる林道などでは分岐が多く、現在位置の把握をできるようにしておきたいですね。 今回は部分的に一般のルート以外を歩いており、注意が必要な所もありそう。 十方山の東側の谷は倒木多数で、非常に通行しにくい状態です。 まともな神経の持ち主なら、近寄らないでおくのが賢明だと思われます。 |
写真
感想
大原の山へ出かけたいと思っていたのだけど、この日は夕方ぐらいから雨との事で、左足の具合もあまり良くないし、近場の山を歩く事に。
天王山にミツマタが植えられた道があるとの事で、2月末の山行で限られた時間で探ってみたものの、辿り着く事ができず。
この辺りかなとの見当は得られたので、その辺りも含めて天王山界隈の未踏ルートなどを探索してみます。
左足の不具合への対策として、今回は歩き慣れた山域でもあり、ローカットの靴を使用。
自宅から徒歩で山崎駅へ向かい、ここからスタートです。
越境して大阪方面へ向かい、いつもの椎尾神社の方ではなく、少し西寄りの道へ。
サントリーの蒸留所の間を潜って行くような道で、数年前までは公道ではなく、サントリーの管理下にある道なのかと思い込んでいたのだけど、そうではないとの事で、歩く機会を窺っていました。
「おお、こんな道か」との妙な感慨を伴いつつ歩き、ゲートには特に何も表記されていないので、普通に通行できると判断し、先へ。
竹林を縫うように続く道を経て、地味なルートを歩いていると、山桜の花が咲いているのが目に入る。
低い位置に咲いており、間近で花を見られるし、撮影もしやすい。
でも、良く見てみると、上の方で幹が折れかけて垂れ下がっており、そのせいで低い位置に花があると分かり、複雑な気分に。
こういう厳しい状態でも生き続けている木を見る機会はあるので、この木もそうであって欲しいなと思う。
しばし登って行くと、登山道脇の森林は地元の人によって整備されており、樹木の間引きが行われ、明るい樹林帯となっている。
この辺りにも太い枝が折れかけている山桜があるけど、こちらは状態が安定していそうな印象で、たくさんの花が咲いていて、朝日を浴びて何とも美しい。
椎尾神社からの谷ルートと合流し、もう少し歩いて行くと、天王山山頂に到着です。
もう空腹なので、パンを食べておきます。
酒解神社の方に下って行き、その少し先で一般ルートを逸れます。
すぐにミツマタの木があり、見頃までもう少しという感じ。
この先にあると思われるミツマタの道への期待が膨らみます。
途中までは2月末の山行でも歩いた道を辿り、その先の分岐で前回は見送った方へ。
ゆったりと下って行くと、道沿いにミツマタが続いているのが見え、なかなかの風景となっている。
花は見頃を迎えつつあるぐらいのようで、近づいて見てみると、上品な香りが鼻をくすぐり、視覚以外でも楽しませてくれます。
結構な距離に亘って植えられており、地元の山にこんな場所があって驚きだし、今まで知らなかったのが惜しまれます。
ミツマタの植えられた区間を終えると普通の林道歩きとなり、その後は諸々の建物の間を縫うような道を辿り、椎尾神社の鳥居の前に到着。
椎尾神社にて手を合わせた後、いつもの谷ルートへ。
たくさんのスミレの花などを見つつ進んで行き、いつもとは違い、分岐で右俣へ。
しばし歩いて左俣のルートに合流し、ミツマタの幼木を見てみると、こちらも見頃を迎えており、来年以降も楽しませてくれそう。
その後、途中からは初めてのルートを辿り、縦走路に合流。
奥の山展望台に寄った後、小倉神社分岐へ。
少し戻ると分岐があり、十方山方面へは素直に向かわず、ルートの間の谷へ。
レコには載せていないけど、以前に倒木の処理をしに来た際に少し探索をした事があり、倒木がかなり多く、これはダメだと思い、早めに引き返したのです。
その後、昨年の7月の大雨があったりしたし、その時よりも荒れていそうだけど、どうも気になり出してしまったので、今回は覚悟を決めて、可能な範囲での探索です。
少し進んで行くと、やはり倒木が多くて、とても大変。
水流が見られるようになると、谷底は湿った粘土状となっている所が多く、倒木に対処するのに加え、さらに難しさが加わり、じわりと疲労が蓄積して来ます。
所々に咲くスミレぐらいしか慰めとなるものはなく、孤独な行程が続きます。
こういうのに慣れてしまったのか、ルートファインディングも何とかなる感じで、厄介ではあるけど、危険という感じではないとも思う。
倒木の処理は少しだけしかせず、とにかく前へ。
正面奥に斜面が見え、左俣との合流地点が近づいて来たはず。
最後まで苦労して進み、何とか合流地点に到着。
しかし、ここも倒木で覆われており、流れが合流しているのをはっきりと見るのは難しい。
余裕があれば、少し下流方面の様子を見ておきたいけど、そちらも倒木が多そうだし、気力と体力が枯渇しつつあり、左俣への登りに転じます。
登り始めの辺りでは、倒木は少なく、沢に岩もあり、谷らしさを感じられる。
などと思って進んでいたら、踏ん張りの効かない斜面で足を滑らせてしまい、すぐ横にあった倒木で右手の親指を強打。
結構な痛みが走り、「やってしまったか」と思ったのだけど、指を動かす事はできるし、動きによる痛みは小さく、重症ではなさそう。
とは言え、爪の間から出血しており、この先は慎重に歩かねばと思う。
大きな木が倒れている箇所は進みにくく、ここは少し高巻いて進みます。
以前に左俣を探索した際には、この手前まで下って来て、尾根に逃れたように思う。
獣道と思われる踏み跡があり、シカのふんがある。
こちらと違って、自由に行き来しているのだろう。
その後もそれなりに倒木はあるけど、右俣ほどではなく、何とか辿り終え、一般のルートに合流です。
少し歩くと、十方山の山頂で、その近くの好展望の岩場で昼食にします。
少し戻り、『C-7』の通報標識の地点からバリルートへ。
倒木が増えたせいで、以前に比べるとルートが分かりにくい所があるように思うけど、これまでに何度か行き来しているので、まあ、大丈夫。
途中から倒木が気になり出し、処理に時間を費やしてしまう。
この後の淡い予定をこなす時間はなくなり、適当な頃合で処理を止め、先へ。
倒木帯は微妙にややこしく、目印を追うのが良さそう。
その後は地味な道で、最後はやや高度感のあるトラバース道となり、この程度でも少し怖いと感じてしまう。
登り口に辿り着き、ここからは舗装路歩き。
春の花に出会いつつ歩いて行き、若山台センターバス停でゴールとします。
天王山界隈の探索という事で、ミツマタの道では気分良く歩かせてもらいました。
その後に歩いた十方山の東の谷では苦労させられたし、軽めながらも負傷してしまい、この日の山行は『山あり、谷あり』の比喩通りになったような。
これだけで終わっていれば、まだ良かったのだけど、山行の翌日の夜にマダニに取り付かれているのを発見。
しかも、3匹も。
倒木でぐちゃぐちゃの谷で拾ってしまったのでしょう。
ハッカ油を噴射して少し待った上で、自分で除去。
3匹の内、2匹はすでに死んでおり、1匹はまだ生きていました。
うまく除去できたという自信はないけど、運を半ば天に任せつつ、経過を見ようと思います。
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