芦別岳(新道-ユーフレ本谷)


- GPS
- 06:53
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 2,005m
- 下り
- 1,986m
コースタイム
04:30 新道登山口
06:30 半面山
07:30 芦別岳
09:15 ユーフレ小屋
11:00 太陽の里
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
土曜の羊蹄が良ければ日曜も羊蹄のつもりだったが、明日までパウダーは残らない。それどころかモナカ祭りだろうから急遽予定変更。行き先はいろいろ考えてユーフレ本谷に決めた。konさんを行ったことのない山へ案内するといつも楽しそうにしてくれるので僕も楽しい。ユーフレ本谷は今まで登ったどの山の景色とも似つかなくて満足してもらえるはずだ。三笠の道の駅2時半待ち合わせ。konさんのクルマに僕の装備を積んで山部へ。あぁー助手席最高です。深夜の桂沢湖は鹿だらけでシビれる運転なので上級者のkonさんにお願いして正解だった。富良野に着くまでに15頭は見ただろうか。この道ホント怖すぎ。三笠-富良野の間はとても雪が多かった。今年は岩見沢が大豪雪だったが、その影響でこのエリアも相当積もっている。中山峠よりこっちの方が多いんじゃないか。右も左もどこでもシールで歩けそうな雰囲気だった。
新道から登ってユーフレ川を滑って旧道から下りるプラン。太陽の里にクルマを停めたら板を担いで新道入り口まで15分ほど歩く。途中で僕らと逆回り(旧道インの新道アウト)のパーティとスライドした。新道登山口には雪がたっぷり。3年前の5月に来た時は板を担いで夏道でずいぶん標高を上げたっけ。あの時に比べたら天国だ。4時半、既に西の空は明るくなっていた。十勝-大雪のシルエットが美しい。屏風岩が真っ赤に染まっていたが木々が邪魔で写真撮れず。風はなく空は雲ひとつない。スーパー高気圧の力は偉大だ。標高を上げると木々が少なくなって眼下に広大な畑が広がっていて何度も振り返ってしまう。半面山に着いたら山頂をとらえた。すぐそこだ。昨日のトレースが残っていてルーファイが楽。こちらも一昨日の夜に新雪が降ったようだ。昨日の人は上はパウダー、森はシャバランチだったことだろう。芦別山頂まですぐのところでkonさんのvoileのクトーが外れた。クトーはカランカランと乾いた音を立ててアイスバーンの上を転がり落ちていった。。voileの台座は定期的に締めないとえらいことになる。ここが立山川だったらタダでは済みませんことよ。 幸い途中で止まったので歩いて回収できた。よかったよかった。
山頂で記念撮影したら下の広場まで板担いで下りる。シールを剥がしたらユーフレ本谷にエントリー。どうでもいいが"芦別本谷"とか"芦別岳の本谷"という記述をよく見かける。これは誤った使い方である。本谷は川にかかる言葉で、本流と同じような意味を持つ。なので"ユーフレ川の一番太いところ"という意味で"ユーフレ本谷"や"ユーフレ川本谷"という書き方が正しい。ついでにユーフレの意味も調べた。フレはフレベツ、オロフレ、フレ岳などよく聞く。赤という意味。ユウは温泉なのでユーフレは赤い温泉の川ということになる。鉄泉?
谷は上の方は急だがそこを抜ければ斜度は無い。日陰は一昨日の新雪、その下はガリガリ、日当たりの良いところは重パウ。各自安全に滑れる雪を選んで慎重に落とす。少し落とせば転んでも死なない斜度になるので一安心。なるべくスベスベなところを選んでガンガン高度を落とす。朝にスライドした人たちに再び会った。「この先デブリだらけだけど滑れんの?」と心配してくれた。大丈夫です、デブリは友達です。ゴルジュの辺りからデブリランドが始まる。5月に来た時はデブリはならされて柔らかくなっていたが4月初旬のデブリはカチカチでボッコボコでまあ大変。トップが雪の塊に突っ込まないように頑張る。せっせとデブリ帯を処理したらようやくユーフレ小屋が見えた。ここからの旧道も大変だ。基本左岸を行くが雪がつながっていれば右に左にひらひら板を滑らせていく。高巻の夏道はどう頑張っても板で沢中を突破するのは無理なので早々に諦めて高巻いていく。決断が早いと進みも早い。ところどころ雪が切れ始めてくるが板で行けるところは板で行く。最後の高巻は夏道も崩れて怪しくなっているし雪は無いし渡渉は靴が濡れそうだし担いだ板は木の枝に引っかかるしもう大変だった。久々に板を投げ捨てたくなった。
無事林道に着いたらまあまあ斜度があるので結構滑る。太陽の里まで雪は繋がっていてよかった。ぽかぽか陽気のアスファルト撤収は最高だった。その後はコンビニでアイスを買ってkonさんとおしゃべりしながら桂沢湖ドライブで三笠に帰ってきて解散。行動時間は7時間と長くはないが、目まぐるしく変わる景色、出力はずっと高め、集中力を切らすことが無かったので濃密な山行だった。おつかれさまでした。来年も行こう。
僕がパクさんと2人で山に行く日が来るとは自分でもビックリした!
そして行き先は1人では絶対に行かないと思う芦別岳の本谷へ。
大きな高気圧に包まれて最高の青空と景色を楽しみながら新道から登り、山頂で写真を撮って本谷に移動すると地形図通りの急斜面で上から覗いてもまるで下が見えないので、見える場所までゆっくり滑ると恐ろしくてカッコイイ谷筋が現れて感激した!
深い谷の威圧感に圧倒されながら慎重に滑り、左右から流れ込んだ巨大なデブリを乗り越えユーフレ小屋を過ぎ、旧道辺りを川に落ちそうなトラバースして、出来ない時は雪を繋いで担いで登り、藪藪で足場の崩れた登山道を歩き、林道に出て暫く進むとゲートが見えて無事にゴールする事が出来た!
先週に続き今日も達成感を味わう事が出来て最高に満足しています。
パクさん、素晴らしく楽しい刺激をありがとう!
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