三本槍岳
- GPS
- 05:29
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,117m
- 下り
- 1,122m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:19
天候 | 晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道上に所々残雪があったが、距離は短いので滑り止めの類は使用しなかった。清水平から三本槍岳方面は、まだ登山道の整備が入ってないのと、残雪により樹木の枝が寝ている箇所が多く、通過の際枝に付いた泥で衣服を汚す。登山道も泥濘の状態。 |
写真
感想
峠の茶屋の駐車場には4:43に到着。夜明け前だが既に明るくライト不要で準備はできた。外気温は6℃ほどと寒く、既に夏日や真夏日を経験した後なのでことさらに寒く感じた。それよりも今日は道中の運転が眠くて仕方なかった。到着して準備をしていてもそれは変わらず。半分寝ながら歩き出す雰囲気で4:53に行動開始。駐車場からは昇る朝日が見えた。この駐車場から那須は何度も歩いているが、4月は初めて。残雪の程度が気になり念のためチェーンスパイクを持参した。歩き始めてものの10分程度で最初の残雪の上を歩く。早朝なので硬く締まっていたが、滑り止めを用いるほどの距離でも傾斜でもなかった。その後避難小屋まで何度か残雪の上を歩くも状態はどれも同じだった。樹林帯を抜けると避難小屋まですっきり見渡せた。左手側には茶臼岳、右手側には朝日岳。駐車場のクルマの台数はそこそこだったが、出発した時間帯には前後左右誰もおらず、赤く染まる山々を一人見ながら黙々と歩いた。景色は素晴らしいはずなのだが相変わらず眠い。5:25頃避難小屋を通過。時間帯によっては大混雑になるが、今日は先客が1パーティのみと閑散としていた。空は良く晴れ風もないが、まだこのエリアはトップシーズンほどの賑わいは無いようだった。避難小屋には立ち寄らず休憩もせずに朝日岳を目指す。少し風が体に当たるようになったが、それでも登りで暑くなった体を冷ますのにちょうどよい程度だった。いつも強風の吹き荒れる那須からすると、無風と言ってもいいくらいの風の弱さ。快適に進むがやはりどうしても眠い。ここから先は登山道が険しくなるので、刮目し注意して進む。鎖場もあるので、残雪や凍結があったらいやらしいと思ったが、既に何もなくて安全に進むことができた。5:50に朝日岳到着。ここも無人。天気良く周囲の山々はよく見える。特に茶臼岳は堂々としていて、那須の盟主の名に相応しく思えた。ここでも休憩は特にせず、写真のみで元来た道を戻る。風も弱まり暑さを再度感じるようになる。熊見曽根を過ぎ清水平への下りにかかると、この辺りは登山道の整備の途中のようで、材木があちこちに残置されていた。整備されると更に歩き易くなるのだろう。有り難い。清水平付近へ降りてくると、登山道上に霜柱が盛大に見え、池塘の水も凍結していた。木道が凍っていたら歩くのが大変だが、今日は乾燥路で楽勝だった。ただ、この先が今日の核心部だった。残雪が残っている箇所が多く、雪により樹木がまだ寝ていて登山道を塞いでいる箇所が多かった。もっと雪があれば通過に支障はないのだが、ちょうど今の時期は通過に難儀する。枝を避けながら進むしかないが、この枝に大量に泥が付いていることが多く、グローブをした手で枝に触るとグローブが泥だらけになった。もちろん衣類にも泥は付くし、ザックにも付く。なるべく汚さないように進むが、どうにもならないところもあって通過に時間がかかる。登山道は言うまでもなくドロドロの田んぼ状態。朝早いので凍っている箇所もあったが、もっと時間が経ったら更に田んぼ状態になっていただろう。朝早く通過したのは不幸中の幸いだったかもしれない。泥濘地帯を這々の体で進んだが、一部は往復しなければならず気が重くなった。だがとりあえず前を見て進む。天気は相変わらず良い。6:54に三本槍岳到着。ここも無人。流石山や大倉山などもよく見える。甲子山方向も。その他山頂の案内版を見ると、周囲の山々は全部見えたいたようだ。しかも貸し切り。泥だらけにはなったが来た甲斐があった。出発から約2時間、今日は一滴の水分もひとかけらの食料も口にしていなかったので、ここですわって飲食する。さすがに風が抜けて寒かったが、それでもジャケットを上に羽織るほどではなかった。
しばしの休憩の後に行動再開。あの泥道を再度歩くのは全く気が進まなかったが、他に道はないので観念する。清水平へ向かうと登りの登山者とすれ違うようになる。皆あの泥濘地帯を通り抜けてきたのだろう。登山靴よりも長靴のほうがちょうどよい。北温泉の分岐を見落とさずに進み、スダレ山の方向に進む。この辺りは登山道上には残雪はあまりなかったが、斜面には豊富なところがあった。場所によるのだろう。冬にスキーで行った赤面山も見えたが、赤面山自体はもう緑色で、残雪はないように見えた。また来シーズンパウダーの時期に行きたい。中の大倉尾根へ向けて下降する。この尾根はスキーでの登下降に適して緩斜面。しばらくスキーで訪問していないので、来シーズンは来たいがどうなるだろうか。尾根を下り切るとぶなの林の中を歩く。ここの雰囲気は良くて、周囲の木々をよく見ながら歩く。北温泉の分岐を過ぎてから尾根を下る間、誰とも行き会わなかった。ハイカーの多い那須だが、この地域は比較的人が少なくてのんびり静かに歩けるのがいい。今日はスキー場までは行かず、手前のコースを歩き北温泉への下りに差し掛かる。途中ベンチがあったので座って休憩する。樹林帯歩きなので日差しが遮られ快適。しかし北温泉に到着するとその後はアスファルト道路を含めて日差しの中を歩くことに。既に時間は9時を回っており、好天もあって暑くてしかたない。しかもここからクルマを置いた駐車場までは結構登る。途中見所も特にないし、反対回りにして自転車を駐車場に置いて下ってきた方が楽だった。だが今日はとにかく歩くしかない。この暑さの中の登りが今日二番目の核心部。欲も得もなく黙々と歩き、汗まみれになって10:15に駐車場到着。混み具合は相変わらずというか、マスからはみ出したクルマ多数。秋の紅葉の時期に比べたらかわいいものだが、多くの人が山に入っているのは間違いないようだった。到着後に後片付けをしていると、続々とクルマが登って来る。茶臼岳のみなら、昼から登っても十分安全圏で降りてこられるだろう。
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