仙丈ヶ岳 - 藪沢滑走(南ア林道バス再開)
- GPS
- 09:11
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 2,351m
- 下り
- 2,339m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:11
天候 | 曇り時々晴れと雪 -5°C 西高型(弱い北風、寒の戻り)空気は乾燥 https://tenki.jp/past/2021/04/25/chart/ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
〜7月下旬 歌宿まで運行。標高1680m 林道復旧するまでの間は歌宿止まり(北沢峠へは6.3km舗装路を歩きます) http://www.nagano-np.co.jp/articles/76776 仙流荘 05:30 06:05 08:05 ... 省略 歌宿 06:05 06:40 08:40 --- 歌宿 省略 ... 13:25 15:15 16:15 仙流荘 ... 13:55 15:45 16:45 ※ 仙流荘05:30発は7/10〜10/11の土日祝のみ運行 ※ 仙流荘06:05発は4/25〜11/14の土日祝と、7/20〜8/31の毎日運行 運賃(片道大人1人)850円 + 手回り品220円 + スキー別料金100円 往復 計2,340円 仙流荘バス停に乗車券売り場の建物あり。登山届も出せます 2021年(令和3年)南アルプス林道バス【運行予定】 http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html 仙流荘駐車場は手前100台、奥300台の2箇所あり。 http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.files/2020annai.pdf 北沢峠、こもれび山荘も4/25営業再開しました。 https://www.facebook.com/komorebisansou.southernalps/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に残雪は少ないです。4/17に降った雪は少しだけ残ってました(軟らかい雪で白いので分かる)。スキーは早めをおすすめします。 小仙丈尾根 北沢峠から残雪あり要ブーツアイゼン(10爪以上が無難)。シール歩行できるだけの積雪量には程遠く、森林限界から上も雪はまだら模様なので頂上までシートラ。 藪沢カール カール内にはたっぷり雪あり、頂上直下からエントリー。雪質は難雪。仙丈小屋の先、藪沢源頭まで繋がっている残雪を探して辿る。カール末端は雪が少ないため行き詰まりやすい。 藪沢大滝まで 藪沢大滝まで雪が繋がっておりロング滑走。ザラメ雪。ただし下部は幅が狭まり、落石や枝の地雷がたくさん。スキーヤーズライトが北向きとなるため、片側だけ雪が多い感じ。 大滝〜大平山荘 夏道のトラバース開始地点は雪べったりの急斜面で、赤テープもなく分かりづらい。30mほど行き過ぎた。ここはルーファイのため時間多めに見積もった方が良い。 |
その他周辺情報 | 仙流荘の日帰り入浴は5/1に再開。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
台風19号に続いたコロナ渦で2020年ほぼ閉山だった南アルプス、ついに朗報。BCスキーは日本海側の山が多く、南ア滑走は年来の念願。コロナ禍で先の読めない今、さらに残雪が少なく減りも速い今、これは行けるうちに滑っておこうと思い、バス再開の当日にBC決行しました。
長野道を南下して高遠へ。駐車場には何台かいたのでみんな仙丈かな、と思いきや乗客は私ともう1名のみ。地域おこし協力隊の方々から記念プレゼントをいただきました。歌宿からの林道は除雪済みと聞いてたので、途中までランニングシューズ使用。袋とシューズを途中にデポし、兼用靴シートラで小仙丈尾根へ。
周囲の山は黒々としていて、大平山荘も大して雪なかったのが、北沢峠から先はべったりの残雪で早速ブーツアイゼン装着。ただ積雪深は薄くて地肌が見えてる斜面が多く、雨が降れば一気にとけそう。樹林帯の急登、1番乗りと思いきや2〜3日前のものと思われる下り1名のトレースがあってびっくり。そのため吹き溜まりもラッセル無しでした。ありがとうございます。
森林限界を越えると大展望。鋸、甲斐駒、北岳、、、さすがアルプスです。小仙丈岳を越えるとゼブラ模様の稜線歩き。ようやく眼下に藪沢が見え、雪が繋がっているのを確認。青空も見え隠れしてましたが、この日は寒気の影響で北ア方面は分厚い雲、富士山も雲の中に。昼前、仙丈の上空も曇って小雪が舞い出しました。風が弱いのが救いです。姿を現した藪沢カールはすべすべで雪たっぷり。滑走ラインを決めて誰もいない頂上に上がりました。
山頂より10m下で滑走準備。雪あられが降る中、ライチョウの群れがさかんに鳴き交わしていて飛翔するのを見ました。繁殖シーズンですね。岩に止まった際なんとか1枚撮影。そしてカールへドロップ。アイス、ザラメ、モナカをごったに混ぜたような壁で、、、強烈。うおっテールが回らないw 仙丈小屋で斜度が緩んでほっと一息つきます。一筋縄では行かないのが南ア。テクニカルな滑走になりそう。
仙丈小屋の先、まっすぐ滑っていくとハイマツや岳樺が密。雪がつきそうなモレーン凸地形を使って回り込む。予想通り繋がってる、が末端の斜度がやばい(笑)凍ったモナカスラフと一緒に横滑り。再びカール底に着地するとおお、急に雪質最高のザラメに変化。しかも甲斐駒がドーンと真正面。つかの間の天然ゲレンデを満喫しました。すぐに谷は深くなり、雪のないスキーヤーズレフト側からガレやらザレが流れ込んできたので、右側をトラバース気味に滑降。越後山脈のような開放感はないけれどいや〜、これはこれで楽しいです^^ 雪渓スキーって感じですね。甲斐駒に吸い込まれるように高度を落とします。
やがて雪渓の幅はグングンと狭くなり、大小の落石やら木の枝やらがたっぷり散乱する様相に。覚悟はしてました。沢が少し曲がって正面が鋸岳に変わると滝の音が。夏道はこのあたりからトラバースに入るのですが、1年半ずっと未整備とは聞いてましたがやはり、赤テープなし。30mほど行き過ぎたため、ツボ足で登り返して登山道に復帰。再び樹林帯トラバース滑走しますが、樹間が狭すぎてシートラにチェンジ。急坂で降りる際に板のテールがブーツの後ろに当たってしまい、さらにトップは枝に引っかかったりして歩き辛く、ペース上がりませんでした。最終バスには間に合う計算で余裕を持たせていたのが幸いし、バッファ時間をちょうど使い切って下山。
振り返ると2.3km、標高3020mから2200mまで落として滑り応え満点のBCでした!雪が繋がっていてホント良かった。アプローチ楽に南アルプスを滑れること自体も希少なので、早めをおすすめします。
コメント
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taksizmさん
こんばんは。
雪の少ない地形険しい南アルプスって、スキーできるんですね?
たまに南アルプス行きますが、この斜面滑ったら気持ちいいだろうなぁ〜、なんて一度も思ったことがありません(笑)。
歩き切るだけでも大変なのに、もはや驚愕です!
それを成し得るだけの卓越したスキー技術があってのこそでしょうけれど、いやはや痺れました。
とても踏み込むことのできない世界を、今回もおっかなびっくり楽しませて頂きました。✨
shibawannkoさん
こんにちは。
今年は残雪が少ないせいで担いで登り下り、、と変態系スキーに着々とハマりつつあります(笑
南アBC、仙丈のカールは異色ですね。前衛の鋸〜鳳凰とかは黒々してるので、里から分かり辛いのと実際登ってここだけ真っ白なんだなあ、と不思議な感じでした。
雪が多ければ写真に上げたような藪回避や地雷も無いかと思います。明日29夜は寒気南下するので、もしかすると?リセットされるかもですね
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