20210516-人が少ない市街地散歩-東海道本線橋梁めぐり
- GPS
- 01:53
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 56m
- 下り
- 76m
コースタイム
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス | 徒歩 |
コース状況/ 危険箇所等 |
すべて市街地の街路です。 |
写真
装備
個人装備 |
不織布マスク装用
半袖ポロシャツ
ズボン(ランニング用ジャージスラックス)
靴(Salomon XA COLLIDER)
靴下(安全靴作業用)
レインスーツ(サウスフィールド上)
携帯型情報通信端末(スマホ)
|
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感想
夕方の用事のついでの散歩。
JR 神戸線(東海道本線)の橋梁名が、昔の地名、または越えている川の名前を示していますので、いくつか辿って、昔の東灘区の川の探索の続きをしました。
少々肌寒かったので、レインスーツの上を羽織りました。
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十二間道路にかかる JR 神戸線の鎌田川橋りょう
現在、十二間道路の下の暗渠を流れている川の上流が、この鎌田川橋りょうのすぐ北側までということで、そこから北には流れが描かれた地図はなさそうです。
神戸・昼から散歩 深江生活文化資料館 2016-10-30
https://hirukarasanpo.blog.fc2.com/blog-entry-1543.html
本庄村史にある明治 12 年の本庄と山路の山地境界条約絵図の集落部分の図。本山中学校の所に溜池があり、北西から流れが流入して、鎌田川の方へ流出している様子がわかります。
https://blog-imgs-96.fc2.com/h/i/r/hirukarasanpo/201610302057537e6.jpg
今昔マップ、明治 43 年の地図ということですが、これにも同様の溜池とそこから鎌田川に流出する流れが描かれています。
https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.723595&lng=135.273119&zoom=17&dataset=keihansin&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
明治 18 年の地図では、鎌田川が東海道本線のすぐ北側から南に流下していることがわかります。溜池はわかりません。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/79/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E2%80%90%E4%BD%8F%E5%90%89%E5%B7%9D%EF%BC%88%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%B9%B4%EF%BC%89.jpg
天上川の新五反田橋梁、十二間道路鎌田川の鎌田川橋りょう、本山南中学校の西側の天王川架道橋、住吉川の手前の手洗架道橋の 4 箇所が橋梁らしいと読めます。
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これまでの大谷川の調査には、誤りと不足があるようです。訂正することにします。
20200711-人が少ない市街地散歩-昔の大谷川 (69/69)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=2429410&pid=1a50e579711b3934d22c4f18ea49709f
20200614-人が少ない市街地自転車散歩-B29のおとしもの-旧大谷川 (9/9)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=2393303&pid=4585c0ceb85484b590354bffde0d53e7
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西天上川
西岡本の西天上谷からの流れ、西天上川は、地上部分と暗渠部分が併走して、榮田橋で天上川に流れ込んでいます。
高橋川水系河川整備計画 平成24年4月 兵庫県
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks13/documents/110ktakahashi.pdf
西天上川の流量を確保するため、併走する地下河川を通したということのようです。
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西天上川と大谷川に関するウェブページ
神戸・昼から散歩 近所で見つけた河川マンホール 2016-01-05
https://hirukarasanpo.blog.fc2.com/blog-entry-1250.html
HILLS BEHIND KOBE 2019.03.17
岡本 大谷川(西天上谷)遡行。新池を経て打越山まで。
https://muscleturtle.jp/2019/03/17/okamoto/
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大谷川と鎌田川の混同と、十二間道路の下の雨水路
天上川
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%B8%8A%E5%B7%9D
この記事で、天上川の付け替えで大谷川に接続したとありますので、岡本七丁目交差点から福井池公園の西側までの間の暗渠に大谷川が流れていると思って、これまで調べてきました。
大谷川は、西天上谷からの流れを指し、西天上川として岡本の榮田橋で天上川に流れ込んでいる川と解釈しています。その分流があって、十二間道路の下を南流しているのではないか、Wikipedia は、それを大谷川としていると思っていました。
このWikipedia の記事で大谷川としている川は、鎌田川を指しているのだと思われます。
明治時代の地図では、JR 神戸線の北側からの鎌田川は描かれていますが、岡本七丁目交差点から JR 神戸線鎌田川橋りょうまでの間の水路の存在は確認できませんでした。
東海道本線が開通した明治時代は鎌田川と呼んでいて天上川の付け替えの昭和には大谷川と呼んでいた、岡本七丁目交差点から南流する川か水路があってそれを大谷川と呼んでいた、ということなのかもしれません。
岡本七丁目交差点から十二間道路に雨水マンホールが並んでいること、国道 2 号より南では、十二間道路の東側歩道が暗渠の蓋のコンクリート舗装になっていること、十二間道路の南端には海への流出口があることから、十二間道路の下には、雨水路、川だった暗渠があるようです。
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旧五反田川橋梁、鎌田川橋梁
東海道本線歴史的痕跡探訪記 〜西宮-灘間編 明治頌歌〜 2019/03/23
https://4travel.jp/travelogue/11321266
この資料では、鎌田川橋梁は旧五反田川橋梁として架けられた、昭和 13 年の大水害のあと、新五反田川が開路し、旧五反田川は廃路となった、その後、廃路となった旧五反田川の跡地は埋立られ生活道路になったとあります。
この資料の元の資料はどうなっているのか、どう書かれた資料があるのかはわかりません。
現在天上川といっている流路は、明治 43 年の地図と昭和 22 年ごろの地図とでは異なっていて、明治 43 年の地図では曲がって流れて福井池の北側で横川になっていた天上川が、昭和 22 年ごろの地図では現在と同じまっすぐな流れになっています。
この明治時代の天上川が、昭和になってまっすぐになり、当時は新五反田川と(も)呼ばれていた、それで現在天上川にかかる橋梁が新五反田橋梁という名前になっているのでしょうか。
鎌田川橋梁は、以下の資料では煉瓦アーチ、暗渠、現状×とあります。
小野田滋.阪神間 ・京阪間鉄道における煉瓦 ・石積み構造物とその特徴.土木史研究 第20号2000年5月
https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalhs1990/20/0/20_0_269/_pdf/-char/ja
272 ページ(4 ページ目)の表の上から 3 つ目。
現在の鎌田川橋梁の下には、流れがありました。この記事の記述はよくわかりません。ウェブ上では限界ですので、いずれ図書館で調べてみましょう。
なお、五反田という昔の地区は、現在の摂津本山駅の東の五反田架道橋の南側と、もう一箇所、十二間道路にかかる鎌田川橋りょうの南側の一帯も五反田でした。
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東海道本線(JR 神戸線)の歴史と橋梁の資料
川上幸義の東海道線創業史
http://ktymtskz.my.coocan.jp/kawakami/tokai.htm
神戸大阪間の鉄道建設は明治 3 年に始まり、芦屋川、住吉川、石屋川の川の下の鉄道トンネル(隧道)を通し、明治 7 年 5 月 11 日に開通したということです。
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中日本建設コンサルタント
PDF版 橋の情報と資料 リンク目録
https://www.nakanihon.co.jp/gijyutsu/Shimada/BridgeData/BridgeData.html
f28 兵庫県
https://www.nakanihon.co.jp/gijyutsu/Shimada/BridgeData/f28HG.pdf
橋名索引 (日本)
https://www.nakanihon.co.jp/gijyutsu/Shimada/BridgeData/BrdIndexJapan.pdf
藤井資料 ID 番号
西暦年月日
橋名
(読み)
所在地市区町村名
橋長L(m)
幅員b(m)
形式
スパン長l(m)
径間数(n)
など
特記事項
路線名
架橋対象
出典資料番号
というデータが並んだ CSV ファイルの PDF 化のようです。
並び方は、東から順番のようです。
五反田架道橋
(東から順番で室ノ道架道橋より前に並んでいることから、現在もある五反田架道橋の可能性が高いと思います)
fuji03450,1880‐,五反田架道橋,,神戸市東灘区,,単線,錬鉄鈑桁、l=4.6,架け替え,国鉄東海道本線西宮~住吉間,,*153
1880 年とは 明治 13 年。当時はまだ単線で、スパン長は 4.6m、架け替えということです。
室ノ道架道橋
(今回の調査では不明の橋)
fuji03451,1880‐,室ノ道架道橋,,,,単線,錬鉄鈑桁、l=4.6,架け替え,国鉄東海道本線西宮~住吉間,,*153
1880 年とは 明治 13 年、単線で、スパン長は 4.6m、架け替え。
手先架道橋
(手洗架道橋のことでしょうか)
fuji03452,1880‐,手先架道橋,,,,単線,錬鉄鈑桁、l=4.6,架け替え,国鉄東海道本線西宮~住吉間,,*153
1880 年とは 明治 13 年、単線で、スパン長は 4.6m、架け替え。
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土木学会附属土木図書館 橋梁史年表
http://www.jsce.or.jp/library/page/h_bridge.shtml
橋梁史年表(キーワードによる検索)
http://library.jsce.or.jp/cgi-hbr/namazu.cgi
芦屋川と住吉川の間にありそうなものは、次のとおりで、上記中日本建設コンサルタントと同じです。
五反田架道橋
(現在もある五反田架道橋か、上記東海道本線歴史的痕跡探訪記にあるように、現在の天上川に架かる新五反田架道橋に替えられて廃止されたものか、不明)
http://library.jsce.or.jp/jscelib/h_bridge/03355.htm
開通年月日:1880−
幅員(m):単線
形式:錬鉄プレートガーダー l=1x4.6
特記事項:架替え
場所:国鉄東海道本線西宮〜住吉間 兵庫県 神戸市 東灘区
出典:日本国有鉄道 「日本国有鉄道百年史」 東京 昭和50年
室ノ道架道橋
(上記同様、今日の調査では不明)
http://library.jsce.or.jp/jscelib/h_bridge/03356.htm
開通年月日:1880−
幅員(m):単線
形式:錬鉄プレートガーダー l=1x4.6
特記事項:架替え
場所:国鉄東海道本線西宮〜住吉間 兵庫県
出典:日本国有鉄道 「日本国有鉄道百年史」 東京 昭和50年
手先架道橋
(上記同様、手洗架道橋のことでしょうか)
http://library.jsce.or.jp/jscelib/h_bridge/03357.htm
開通年月日:1880−
幅員(m): 単線
形式:錬鉄プレートガーダー l=1x4.6
特記事項:架替え
場所:国鉄東海道本線西宮〜住吉間 兵庫県
出典:日本国有鉄道 「日本国有鉄道百年史」 東京 昭和50年
五反田架道橋
(上記の同名の橋の架け替え後の永久橋、時代が下って単線から 3 線になっているのでしょうか)
http://library.jsce.or.jp/jscelib/h_bridge/17927.htm
開通年月日:1925−
幅員(m):3線
形式:永久橋
場所:国鉄東海道本線摂津本山〜住吉間 兵庫県 神戸市 東灘区
出典:兵庫県教育委員会『兵庫県の近代化遺産』平成18年3月
鎌田川架道橋
(現在の鎌田川橋りょうのようです)
http://library.jsce.or.jp/jscelib/h_bridge/14909.htm
開通年月日:1919−
幅員(m):鉄道
形式:永久橋
場所:国鉄東海道本線 兵庫県 神戸市 東灘区
出典:兵庫県教育委員会『兵庫県の近代化遺産』平成18年3月
天王川架道橋
(現在の天王川架道橋のようです)
http://library.jsce.or.jp/jscelib/h_bridge/06986.htm
開通年月日:1894−
幅員(m): 鉄道
場所:国鉄東海道本線 兵庫県 神戸市 東灘区
出典:兵庫県教育委員会『兵庫県の近代化遺産』平成18年3月
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ヘボソ塚古墳
morikita.com ヘボソ塚古墳出土品(東京国立博物館所蔵) 2016年9月13日
https://www.morikita.com/%E3%83%98%E3%83%9C%E3%82%BD%E5%A1%9A%E5%8F%A4%E5%A2%B3%E5%87%BA%E5%9C%9F%E5%93%81%EF%BC%88%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E6%89%80%E8%94%B5%EF%BC%89/
本山北町まちづくりBlog 2019年08月22日(木)
扁保曽古墳(へぼそのこふん)〜消滅した3世紀中葉の塚〜
https://ameblo.jp/motoyamakitamachi/entry-12510301488.html
ヘボソ塚古墳
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%9C%E3%82%BD%E5%A1%9A%E5%8F%A4%E5%A2%B3
神戸・昼から散歩 ヘボソ塚 2013-10-31
https://hirukarasanpo.blog.fc2.com/blog-entry-455.html
図説 尼崎の歴史 古墳の築造と展開
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/01kodai/kodai1-2.html
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