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Yamareco

記録ID: 3251836
全員に公開
ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

【爺ヶ岳】敗退、そしてリベンジの土日

2021年06月05日(土) 〜 2021年06月06日(日)
 - 拍手
つんちゃん その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
12:52
距離
16.5km
登り
2,483m
下り
2,471m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:10
休憩
0:07
合計
5:17
7:12
7:13
52
8:05
8:05
45
8:50
8:53
58
9:51
9:52
41
10:33
10:34
7
10:41
10:41
45
2日目
山行
6:17
休憩
1:16
合計
7:33
6:58
7:00
133
9:13
9:42
11
9:53
9:59
13
10:12
10:48
117
12:45
12:46
6
12:52
12:53
39
天候 1日目:晴れ、2日目:曇り後晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:扇沢、柏原新道登山口駐車場
コース状況/
危険箇所等
【登山口〜ケルン】
特に無し。

【ケルン〜種池山荘直下】
残雪があります。特にトラバースを突き進む正規ルートはまだまだ斜面の残雪多く、アイゼン、ピッケル必須だろうと思われます。チェーンスパイクは爪が短いので、あまり役に立ちません。
我々のPTも種池山荘直下雪渓でアイゼン、ピッケル無い状態だったため、あきらめています。

【南尾根、本峰全体】
ジャンクションピークまでは残雪無しです。
ジャンクションピークより先はまだ残雪がありましたが、そろそろ限界です。藪歩きの距離も50mぐらいは覚悟が必要です。また、来週には雪下の笹薮が出てしまうセクションが増えてくると思われます。
樹林帯が切れるとその先の尾根は夏道です。
【柏原新道入口】
土日でしたがどちらもこの登山口前に駐車可能でした。開通すると混み始めるかな?
2021年06月05日 05:42撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
2
6/5 5:42
【柏原新道入口】
土日でしたがどちらもこの登山口前に駐車可能でした。開通すると混み始めるかな?
【しおれ気味】
パリっとしたのが咲いてはいましたが、ちょいと距離があったので、手近なので。シャクナゲも麓はしおれはじめ、徐々に標高を上げて行ってる感じですね。
2021年06月05日 06:27撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/5 6:27
【しおれ気味】
パリっとしたのが咲いてはいましたが、ちょいと距離があったので、手近なので。シャクナゲも麓はしおれはじめ、徐々に標高を上げて行ってる感じですね。
【なんだろ?】
2021年06月05日 06:48撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
3
6/5 6:48
【なんだろ?】
【ショウジョウバカマ】
日当たり良好なところは標高低いとしおれ気味。
2021年06月05日 06:55撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
2
6/5 6:55
【ショウジョウバカマ】
日当たり良好なところは標高低いとしおれ気味。
【尾根を見上げる】
ケルンを過ぎたあたりですかね。ぱっと樹林が切れて、針ノ木が見え、長く広がる尾根が見えます。
2021年06月05日 07:02撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
4
6/5 7:02
【尾根を見上げる】
ケルンを過ぎたあたりですかね。ぱっと樹林が切れて、針ノ木が見え、長く広がる尾根が見えます。
【残雪】
コース上はまだまだ残雪があり、開通していないためステップも切られていません。
2021年06月05日 07:30撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/5 7:30
【残雪】
コース上はまだまだ残雪があり、開通していないためステップも切られていません。
【種池山荘】
あちらもまだ雪多め。この時点でかなり嫌な予感はあったりしました。
2021年06月05日 07:56撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/5 7:56
【種池山荘】
あちらもまだ雪多め。この時点でかなり嫌な予感はあったりしました。
【雪渓の様子】
トラバース道のため、多数の雪渓を横切る必要があり、アイゼンとピッケルの必要性を訴えてきます。
2021年06月05日 08:30撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
2
6/5 8:30
【雪渓の様子】
トラバース道のため、多数の雪渓を横切る必要があり、アイゼンとピッケルの必要性を訴えてきます。
【種池山荘直下の雪渓(撤退ポイント)】
ここまで来ましたが装備不足のため撤退しました。あと少しで稜線に出るという段階でしたが、帰りがどうしても安全に下れるイメージが浮かばなかったため、撤退です。
2021年06月05日 08:47撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/5 8:47
【種池山荘直下の雪渓(撤退ポイント)】
ここまで来ましたが装備不足のため撤退しました。あと少しで稜線に出るという段階でしたが、帰りがどうしても安全に下れるイメージが浮かばなかったため、撤退です。
【扇沢】
少々の悔しさを感じつつ、とりあえず反省会という名目でダムカレー食うぞと、野郎二人で意気込んでました。
2021年06月05日 10:29撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/5 10:29
【扇沢】
少々の悔しさを感じつつ、とりあえず反省会という名目でダムカレー食うぞと、野郎二人で意気込んでました。
【大町方面】
良く晴れた1日でした。ちなみにこの時点で日曜日晴れたら装備整えてリベンジっていう流れにはなってました。男子はあきらめが悪いのだ。
2021年06月05日 11:01撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/5 11:01
【大町方面】
良く晴れた1日でした。ちなみにこの時点で日曜日晴れたら装備整えてリベンジっていう流れにはなってました。男子はあきらめが悪いのだ。
【反省会ダムカレー】
大変美味しゅうございました。
2021年06月05日 11:50撮影 by  Atom_L, Unihertz
5
6/5 11:50
【反省会ダムカレー】
大変美味しゅうございました。
【りべんぢ】
翌日の日曜日、少々高曇りで昼前にやや天候悪化の兆しがありましたが持つかもしれない、ということで再チャレンジ。
何を思ったか、「どうせ装備が整ってるなら冬季ルート(南尾根)から行こう」と思い立ってしまい、今季初バリを決行。
2021年06月06日 05:55撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 5:55
【りべんぢ】
翌日の日曜日、少々高曇りで昼前にやや天候悪化の兆しがありましたが持つかもしれない、ということで再チャレンジ。
何を思ったか、「どうせ装備が整ってるなら冬季ルート(南尾根)から行こう」と思い立ってしまい、今季初バリを決行。
【緑も登山中】
大分上に上がってきましたね。
2021年06月06日 06:49撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
3
6/6 6:49
【緑も登山中】
大分上に上がってきましたね。
【取り付き】
コース上、2回目の尾根と登山道が接近してる場所あたり(ケルンを過ぎたあたり)で藪をかき分け突入です。久々の藪漕ぎでチャレンジ魂に火が付いた感じです。
2021年06月06日 07:08撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 7:08
【取り付き】
コース上、2回目の尾根と登山道が接近してる場所あたり(ケルンを過ぎたあたり)で藪をかき分け突入です。久々の藪漕ぎでチャレンジ魂に火が付いた感じです。
【藪歩きばんざい、と思いきや】
ジャンクションピークまでは完全なる登山道。なんなら柏原新道より落ち着いて歩けます。(急登ですが)
2021年06月06日 07:11撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 7:11
【藪歩きばんざい、と思いきや】
ジャンクションピークまでは完全なる登山道。なんなら柏原新道より落ち着いて歩けます。(急登ですが)
【ところどころ良展望】
大町側が良く見えるところが何箇所かあります。幕営跡っぽいところも?奥に八ヶ岳が見えてました。
2021年06月06日 07:12撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 7:12
【ところどころ良展望】
大町側が良く見えるところが何箇所かあります。幕営跡っぽいところも?奥に八ヶ岳が見えてました。
【ブラックホール】
足元注意です。このホール、中を見ると結構広くてビビります。
2021年06月06日 07:14撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 7:14
【ブラックホール】
足元注意です。このホール、中を見ると結構広くてビビります。
【ジャンクションピークより先】
残雪が少し出てきたと思ったら、藪漕ぎ開始になりました。距離は短いですが、中々の藪具合で楽しかったです。
2021年06月06日 07:51撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 7:51
【ジャンクションピークより先】
残雪が少し出てきたと思ったら、藪漕ぎ開始になりました。距離は短いですが、中々の藪具合で楽しかったです。
【南尾根から】
爺を望みます。背中を踏みつけながら行くぞ!と意気込む野郎二人。
2021年06月06日 08:06撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
3
6/6 8:06
【南尾根から】
爺を望みます。背中を踏みつけながら行くぞ!と意気込む野郎二人。
【種池山荘】
歩いている人が二人見え、「あの雪渓超えたのか...」と驚愕する野郎二人。
2021年06月06日 08:16撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
4
6/6 8:16
【種池山荘】
歩いている人が二人見え、「あの雪渓超えたのか...」と驚愕する野郎二人。
【素晴らしきいぶし銀爺の背中】
アルプスらしい、実に素晴らしい稜線歩きでした。この時点で持ってきたアイゼン等が全て無駄になったことを悟り、苦笑いの野郎二人。
2021年06月06日 08:27撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 8:27
【素晴らしきいぶし銀爺の背中】
アルプスらしい、実に素晴らしい稜線歩きでした。この時点で持ってきたアイゼン等が全て無駄になったことを悟り、苦笑いの野郎二人。
【南側は天候悪化中】
天気予報では10時頃に日本の南岸沖を台風崩れが進むとあったので、案の定時間とともに八ヶ岳が見えなくなっていきましたね。うっすら奥に富士山が見えてました。
2021年06月06日 08:35撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 8:35
【南側は天候悪化中】
天気予報では10時頃に日本の南岸沖を台風崩れが進むとあったので、案の定時間とともに八ヶ岳が見えなくなっていきましたね。うっすら奥に富士山が見えてました。
【爺の背中ビクトリーロード】
素晴らしい...あまりの喜びに奇声を上げたりしてました。
2021年06月06日 08:50撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 8:50
【爺の背中ビクトリーロード】
素晴らしい...あまりの喜びに奇声を上げたりしてました。
【山頂】
奥の鹿島槍が実に美しかったです。さすがに体力的にきつかったので、この日はあきらめてました。次は夏かな?
2021年06月06日 09:10撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
4
6/6 9:10
【山頂】
奥の鹿島槍が実に美しかったです。さすがに体力的にきつかったので、この日はあきらめてました。次は夏かな?
【鹿島槍】
体力があれば行けたかな?流石に二日連続はきつかった...。
2021年06月06日 09:10撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/6 9:10
【鹿島槍】
体力があれば行けたかな?流石に二日連続はきつかった...。
【此方側から】
此方側から見る立山、別山、剱も素晴らしい。
2021年06月06日 09:11撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 9:11
【此方側から】
此方側から見る立山、別山、剱も素晴らしい。
【歩いてきた南尾根と北アのツワモノ達】
右奥の槍がイイ感じでした。目の前の蓮華も登りたいすね。
2021年06月06日 09:13撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/6 9:13
【歩いてきた南尾根と北アのツワモノ達】
右奥の槍がイイ感じでした。目の前の蓮華も登りたいすね。
【蓮華、針ノ木、右奥は薬師かな】
素晴らしき稜線。
2021年06月06日 09:13撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 9:13
【蓮華、針ノ木、右奥は薬師かな】
素晴らしき稜線。
【中峰へ】
ちょいと小さめ。
2021年06月06日 09:53撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/6 9:53
【中峰へ】
ちょいと小さめ。
【中峰から鹿島槍】
2021年06月06日 09:54撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 9:54
【中峰から鹿島槍】
【あれが北峰かな?】
ちょいと特定難しく。頂上標は無いのかな?
2021年06月06日 09:56撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 9:56
【あれが北峰かな?】
ちょいと特定難しく。頂上標は無いのかな?
【振り返って南峰】
爺守備隊的な。
2021年06月06日 09:58撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/6 9:58
【振り返って南峰】
爺守備隊的な。
【昼ご飯】
最近便利に使ってるお椀シリーズと、やきとり。
2021年06月06日 10:21撮影 by  Atom_L, Unihertz
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6/6 10:21
【昼ご飯】
最近便利に使ってるお椀シリーズと、やきとり。
【頂上から見る扇沢】
やはり、扇沢から良く見えてたのは南尾根と爺ヶ岳だったのだと、実感できた日ですね。
2021年06月06日 10:42撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
6/6 10:42
【頂上から見る扇沢】
やはり、扇沢から良く見えてたのは南尾根と爺ヶ岳だったのだと、実感できた日ですね。
【市中へ】
ちょっとだけ天気が残念なことに。
2021年06月06日 10:42撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
1
6/6 10:42
【市中へ】
ちょっとだけ天気が残念なことに。
【と思ったら】
予報通り少しずつ天気が回復に向かってました。
2021年06月06日 10:46撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 10:46
【と思ったら】
予報通り少しずつ天気が回復に向かってました。
【おっ】
よっ!久々!嫁ちゃんはどこかな?
2021年06月06日 11:07撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
3
6/6 11:07
【おっ】
よっ!久々!嫁ちゃんはどこかな?
【ライチョウ(ケダマちゃん)】
南尾根を下ってる時、目の前に黒々とした岩があるなと思ったらケダマちゃんでした。
2021年06月06日 11:09撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 11:09
【ライチョウ(ケダマちゃん)】
南尾根を下ってる時、目の前に黒々とした岩があるなと思ったらケダマちゃんでした。
【凛々しい顔つき】
男前じゃの。
2021年06月06日 11:09撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 11:09
【凛々しい顔つき】
男前じゃの。
【ケダマちゃんの、にらみ】
うむ、かわいい。
2021年06月06日 11:10撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 11:10
【ケダマちゃんの、にらみ】
うむ、かわいい。
【ケダマちゃんと爺ヶ岳】
2021年06月06日 11:11撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
5
6/6 11:11
【ケダマちゃんと爺ヶ岳】
【お騒がせしました】
2021年06月06日 11:11撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
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6/6 11:11
【お騒がせしました】
【ライチョウと北アルプス】
いつまでもそこにあって、登山者を和ませてほしいものです。
2021年06月06日 11:08撮影 by  Canon EOS 6D Mark II, Canon
9
6/6 11:08
【ライチョウと北アルプス】
いつまでもそこにあって、登山者を和ませてほしいものです。
【ゴール】
感無量でした。
2021年06月06日 13:31撮影 by  Atom_L, Unihertz
2
6/6 13:31
【ゴール】
感無量でした。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ

感想

 久々に2日連続の登山で、割と珍しいケースで初日敗退の二日目リベンジっていうものでした。天気が良くなると思い、男二人で初夏の北アルプス、爺ヶ岳を踏みに行って来ました。

【1日目】
 初日は朝から天気も良く、気温もまだ肌寒いくらいの中、柏原新道から爺ヶ岳登山開始となりました。相方はここ最近はずーっと一緒に登っている方で、体力気力ともに実に若々しい方で、頼りになる人です。そんな彼は実は爺ヶ岳を敗退しているとのことなので、良い機会になるなと、思ってたりしました。
 事前情報ではノーアイゼンで行ける状況になったような記録があったので、アイゼンを家に忘れてきたことを少しばかり後悔しつつ、軽い気持ちで登り始めます。事実、標高2,000mくらいまでは完全に夏道で、これは余裕かなという雰囲気を漂わせてました。が、ちょうどケルンを超えたあたりから残雪が現れはじめ、進むにつれ量が増え、そして水平岬を過ぎたあたりからはノーアイゼンでは厳しい状況となり、撤退の二文字が脳裏によぎり始めました。まだ朝方で雪渓の状態も硬く歩ける状況でしたが気温が上がれば...と、リスクの方が目立つ感じになっていった感じですね。そして、種池山荘直下の雪渓に到達した時点で敗退は確定しました。恐らく登ることはできるにしても、下ることが出来なくなるであることは明白で、リスクはおかせないということで、初日は敗退です。相方は実に悔しそうで、敗退中、「日曜日晴れるならリベンジしましょう!」と意気込んでましたね。その思い、汲み取るべく、下山中に既に次の日のプランを検討開始していました。(天気悪くなりそうだったので、どうしようかとも思ってましたが。)
 下山完了後は敗退記念(?)に扇沢でダムカレーをやけ食いしつつ、日曜日の天気を確認し、とりあえず持ちそうだったので仮予定でGOサインを出し、帰りに松本のカモシカスポーツで登山用品を物色した後、初日は解散となりました。
 家に帰った後、再び情報収集をするとどうもこの時期は正攻法ではなく、南尾根を使ったバリルートが標準であるとの助言を頂き、どうせ装備整えて行くならばと、南尾根から行くことを計画し、(相方を3回目の敗退に追い込む可能性を無視して)決行を決定した感じです。

【2日目】
 前日に比べるとやや雲多めですが高曇りだったため問題無しの柏原新道登山口でした。問題なく登れるメンタルでしたが前日の疲れが抜けてなくイヤイヤするフィジカルのまま、登山開始です。相方に悟られまいと、イヤイヤする身体にムチ打っての登山だったので、ケルンまでがかなりきつかったですね...。
 ケルンを過ぎたところで尾根に取付くため、藪漕ぎ開始です。取り付きはよーーく見れば薄ら踏み跡があることに気が付けるかなという場所でした。なぜか傍に巨大な熊の糞があったりしましたが、見なかったことにしました。遭遇しないことを祈る...。
 尾根に出てしまえばそこは完全に登山道で、「なんだよ普通に登山道じゃねーか」と突っ込みあい、急登攻略開始です。妙に拍子抜けしたのと思った以上にコンディションが良い道だったため、身体もイヤイヤするのをすっかりと諦めたのか、普通に登れるようになってました。そしてジャンクションピークを過ぎたあたりで藪漕ぎが始まり、個人的にはテンションアップ(藪魂に着火)したところでさらにペースを上げていけた感じです。ちなみに藪は短く、100mも無い感じですが、攻略のポイントとしてはとっとと藪を抜けて可能な限り雪渓を歩くようにすることですかね。その方が余計な体力を使わなくて済む感じです。アイゼンは氷点下でもなければ無くても行けます。ただ不安なら持った方が良いのは間違いないです。
 雪渓と藪を抜け、標高が高まると周りはハイマツと石楠花の灌木のみになり、北アルプスらしい稜線歩きが始まり、「やっと爺を倒せる...」という感無量な響きを口から漏らす相方を引き連れ、ビクトリーロードを登り続けた感じです。頂上に着いた時の喜びもまぁひとしおです。
 南峰を登ったあとは休憩もそこそこに、ささっと中峰まで行って帰ってきて、再び南峰で食事休憩でした。そこで出会った別PTの方2名は柏原新道を下るのが少し厳しいかもということで、一緒に南尾根を下ることにしました。
 南尾根を下り始めると、目の前に黒い岩が見え、「妙に黒々してるな」と興味を惹かれ、まじまじ見てみると赤いぽっちが...ピンときて(超スローで)指まで指してしまいましたが久々のライチョウとの遭遇でした。色めき立つ一行となり、各々のデバイスでシャッターを切りまくりです。やっとケダマちゃんブロマイドをゲットでした...感無量。
 頂上も踏めて、ライチョウまで見れて、最高のリベンジになりました。

【余談】
 2日目の南峰の山頂にて出合った男性がなんと同郷の、しかも同じ学区で同じ小学校、中学校出身の方で、歳も2歳しか離れてない方でした。つまり、同じタイミングで同じ学校に居たことになります。なんだか山の世界も実にせまいなーと思った1日でもありました。

 山とは不思議なもので、撤退した次の機会の方が出合も多かったり、シチュエーションが楽しかったりでずっと良かったりするのも、本当に面白いなと思った次第です。

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コメント

リベンジおめでとうございます
はじめまして。
一度敗退しても諦めずに対策して無事に登頂されて、よかったですね。

私は土曜に鹿島槍まで行きました。
種池山荘への夏道を行こうか散々悩んだのですが、リスクは取れないと思い往復とも薮を漕いで南尾根を通りました。
トラバースの写真を拝見して、やはり行かなくてよかったと思いました、、

ありがとうございました。
2021/6/8 17:01
Re: リベンジおめでとうございます
はじめまして。

鹿島槍まで行かれたようで、羨ましい限りです。我々も初日は余力あればと考えてましたが、それ以前の問題でした。お恥ずかしい...。
種池山荘直下の雪渓前で我々も色々と想定しましたが、やはり安全に下れるというイメージが1つも思い至らなかったため、仰る通りリスクは取れないと、撤退という感じでした。

安全第一で、引き続き登山を楽しみたいと、思う次第です。

コメントいただき、ありがとうございました。
2021/6/8 17:28
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