袈裟丸山(前袈裟丸山・折場からピストン) 〜鹿だらけ〜
megurokotaro
体力度について
- GPS
- 04:49
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 987m
- 下り
- 968m
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| 過去天気図（気象庁） | 2021年06月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
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感想
■間もなくこの山に行かれる方へ
＜ルート選択＞
・そもそも「袈裟丸山」ってどこ？がはっきりしていないようです。
（山域の総称である「八ヶ岳」と1つのピークである「赤岳」の関係に少し似ていて、
山域の総称である「袈裟丸山」がどこのピークを指しているのかは
現地の看板でもぶれているように見えました。
wikipediaとかによると最近では「前袈裟丸山」が「袈裟丸山」の代表のようですが、
10年前などのレポートを見ると「後袈裟丸山」がそうだったように見受けられます。
・「前袈裟丸山」と「後袈裟丸山」間は片道1時間程度のようですが、
登山道は通行禁止となっています。この影響で、人気のある「前袈裟丸山」を
「袈裟丸山」と称するようになったのかもしれませんね。
・その「前袈裟丸山」への主要ルート
�‥礇梁�登山口から
�∪涵貪仍蓋�から
今回、私はコースタイムの短い�△�ら行きましたが、
名物の寝釈迦の見られる�，鮖箸κ�も多いようです。
この他に、群堺尾根登山口から後袈裟丸山を経由して行くこともできますが、
通行禁止の箇所を通るためか日記ではあまり見られませんでした。
あとは皇海山・六林班峠の方から南下するルートもたまに使われているようです。
群堺尾根登山口から前袈裟丸山に向かっているGPSログがまあまあ色濃くあるので、
実はこれが最短ルートかもしれません。
＜駐車場＞
・登山口目の前に10台くらい停められる見晴らしの良い駐車場があります。
道も広いため、混雑したときは路上駐車もできそうで、
駐車場に困ることはなさそうです。
・docomoは入りませんでした。
・きれいに掃除された汲み取り式トイレがありました。
（紙はありません）
＜危険個所＞
・ありません。全般的に平易です。
＜水場＞
・袈裟丸山避難小屋から下ったあたりにあるそうです。
調べたり実物を見ていないので、飲用可否も含めて分かりません。
＜小屋・テント場など＞
〇賽の河原避難小屋
賽の河原から200mで木造の建物のようです。
行っていないので分かりませんが、トイレもありきれいだそうです。
水場があるかは分かりません。
〇袈裟丸山避難小屋
小丸山と前袈裟丸山の鞍部にあり、ドラム缶式のシェルターです。
3人くらいでいっぱいだと思います。
外見はサビだらけですが、中は床に絨毯などがひかれ、マットが立てられていて、
きれいにされている感じです。
〇その他
全般的に傾斜の緩い山ですので、ビバーク可能な場所はたくさんあります。
＜アイゼン・ピッケル等＞
・不要です。雪や凍結箇所はありません。
■感想
＜はじめに＞
賽の河原あたりまでは虫多すぎで、特に頭にとまろうとするハエらしきものが
しつこくて、独りで騒いでいました。
賽の河原の手間の分岐からはニホンジカだらけです。ちょっと歩くとどこかで
「キュン」という鳴き声とともに白いお尻がぴょこぴょこ動いて逃げていく姿を
見かけます。
少なくとも、行き帰りで20グループくらい見たと思います。
多い多いと言われて駆除（鹿にとっては迷惑な話なのでこの表現は好きではないですが）や植生復帰に力を入れている丹沢でも、1日の山行で1グループ見るかどうかという
感じですので、丹沢が尾根道が多いことを考慮しても植生などを考えると許容頭数の10倍とかいるんじゃないのかな、と思います。
＜折場登山口〜賽の河原＞
登山口には、軽バン（でも4WDの山用？っぽいやつ）が1台。結局、山行中もこの持ち主さんと思われる1組としかお会いしませんでした。
登山口からしばらくは、たぶんハイキングの方を意識しているのだと思いますが、
非常によく整備された階段と、時にベンチまであります。
さらに行くと、左手が急に開けて、前袈裟丸山まで一望できるところに出ます。ここの左手はしばらく開けていて、とても気分よく坂を登っていきます。登山慣れしていない方でも、ここまででも来る価値は十分にあると思えるところです。
ここからはるか左手に見える前袈裟丸山の中腹あたりは、
治山工事をしたような横一直線の跡があり、歩けそうな気もしましたが、
ヤマレコのGPSログにはなく、何だか気になります。
途中まで親友状態だった蝿もここら辺でいなくなり、
賽の河原の少し手前にある分岐をちょっと過ぎた辺りからは鹿ゾーンです。
そういえば、登山口から途中の前袈裟丸山まで見える見晴らしのよい丘陵地帯まで、
黒いケーブルがひかれていました。行先は雨量観測所以外に考えられないのですが、
途中で見失いました。
賽の河原の少し手前に、かなり立派な木製の袈裟丸山の展望台がありました。
人がいない割に結構コストをかけてくれている感じがあります。
＜賽の河原〜袈裟丸山避難小屋＞
賽の河原は、岩が点在し、その上に石でケルンが作られているところでした。
その時は、すでにたくさんの鹿と遭遇して野生の宝庫であることを意識させられ、
空もなんだか薄暗く、いつ熊に遭遇するかとビクビクしてどこで引き返そうかと
考えていたところなので、この不気味さは精神的にやや堪えました。
でも、熊鈴は持たないですけど。。
しばらく行くと雨量観測所というなんでこんなところにあるんだというところを
通り過ぎ、しばらく下り道。ということは、帰りは嫌な登り返しです。。。
さらに歩いていくと、段々木の密度があがり、笹の高さも増えて鬱蒼とし、より薄暗く感じます。そもそも、日没まで帰れるかぎりぎりと思っているところに、鹿さんのキュンキュンで野生宝庫を感じさせられているところに、この鬱蒼感は精神的に堪えます。いつ黒い熊に出会うかびくびくして、独りで歌いながら歩いていきます。
でも、熊鈴は持たないですけど。。
薄暗い道を歩いていくと、なんとか小丸山というお隣の山まで到着。
眺望は、、、たぶんなかった気がします。さっと写真を撮ってすぐに袈裟丸山避難小屋に向かって降りて行ったので。。。
＜袈裟丸山避難小屋〜前袈裟丸山＞
袈裟丸山避難小屋は、小丸山と前袈裟丸山の鞍部にあるシェルター形状の避難小屋です。この避難小屋の前のベンチらしきところに座ってパンをかじり、スポーツドリンクをやや多めに飲みます。
そして、お腹と喉を満足させたら、カメラ以外の荷物を全部デポして前袈裟丸山に出発です。いや、本当は飲み物くらいは持っていくのが常識で、こんなことやると色々な人に怒られそうですが。
荷物がなくなった私は、前袈裟丸山まで背中に羽が生えたようには登れず、カメラの重さにぶつくさ文句を言いながら登ります。背中を重くしていたのは、カメラのせいなのかも。
結局、のろのろと、それでもヤツが怖くて歌いながら前袈裟丸山に到着。
ここのピークは、山頂らしくやや開けた感じでした。
ここの標識は、2つあって、
�〃矯栖飮魁柄扱矯栖飮魁�
��袈裟丸山まで0.5Km
でどっちだという感じでしたが、�△諒�が相当古く文字がかすれていたため、たぶん時代と共に袈裟丸山の主峰が変遷したのかなぁ、と思いました。
せっかくなので、後袈裟丸山まで行こうかと思いましたが、
散々に熊に苦しめられ（会わなかったけど）時間も遅く心細かったため、
またの機会にして引き返すことにしました。
後袈裟丸山までは、郡界尾根登山口から行ってみようと思います。
＜前袈裟丸山〜折場登山口＞
帰りは特に何事もなく（途中で歩きスマホしていたら、転んでカメラのレンズキャップとホットシューカバーをなくしたけど）下山。途中で何度も「キュン」を聞いていつ黒いヤツが出るか怯えながら歌いながら歩きました。
途中で小丸山に登り返すのが嫌で、ヤマレコのGPSで実績があるので右に巻こうかと思いましたが、「キュン」を聞いて怖くなってやめました。
最後は、またしても蝿に頭をつつかれながら下山。
年齢には勝てず、最後は左足の付け根が痛くてまた文句をいいながら登山口に着きました。
山の景色というよりは鹿を見に行った感はありますが、
あそこまでの数の鹿は見たことがなく、印象的な山行でした。
（けど、怖かった）
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