葛野川深入沢
- GPS
- 07:43
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 792m
- 下り
- 739m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 寄り道の湯:1000円(JAF割引で900円)。時間制限なし。広く綺麗で浴槽の種類多く、休憩設備も充実していて満足感は高い トンカツ屋ことぶき:店員さんの対応がとても心地よく、定食はボリューミーだった https://tabelog.com/yamanashi/A1905/A190501/19002493/ |
写真
感想
mjunさんより渡渉講習メンバーで沢に行こうとお声かけ頂き、せっかくなのでCLもやらせてもらうことに。
泊まり沢予定で計画を練り始め、2級、登攀あり、なるべくアプローチと下山は楽なとこ、あわよくば釣り…くらいに欲張って探すがなかなか手頃なのがない。
結局、tartletさんが過去に途中まで行ったことがある小室川谷をメインの計画とした。
が、直近の天候から入山できるか不安しかなく、エリア代替だけでなく日程代替も出した方が良いのでは?と最終的に4つもの計画を出すことになってしまった。
最終的に、土日の天候は良化したものの不安定さや増水の影響を考慮しmjunさんおすすめの深入沢に日帰りで行くことに。
前日、mjunさんが急遽ワクチン接種との連絡。
万が一副作用が出たら〜ということで会の方と開催を相談しつつも、まあ万一の話だろうとたかを括っていたら、当日まさかの参加困難との連絡。
万が一を引き当ててしまった…
メンバーで相談したが日曜は午後から天候が怪しいしmjunさんの回復状態も未確定だったため、3人で行くことに。
2級下とは言え特に難しい箇所はないとの事前情報だったが、mjunさん抜きとなったことで途端に高まる不安…
最悪撤退するとしても、巻きからお助け懸垂の情報あるし懸垂したら引き返すのが困難になるのでちゃんと見極められるだろうか…とか、増水の影響やヌメりが想定以上だった場合には直登可否をシビアに判断せねば…とかグダグダ考えてたら集合場所の駐車場を華麗に素通りして笑われた笑
共装はナッツがないけど問題はないかと思っていたがNegarockさんが持ってきてた。ナイス!
入渓しまずは水量チェック。
水面とコケとかの位置を何通りか確認すると、少々の増水といったレベルで影響度は低そう。
ヌメりも下部だからかほとんどなく快適!
でもここでの万が一は許されないので、いつもよりめちゃくちゃ慎重に歩く。
(僕にしては珍しく、1日を通してほとんど転ばなかったほど慎重だった笑)
初っ端から直登不可の直瀑。
やはり水量はやや多めだな。
一応いつものように直登するなら〜とオブザベするものの、慎重に行こうとするとすぐ巻きの思考になっていかんな…
すぐトポを見ようという姿勢にもなってたので少し意識は修正。
その後も次々と直瀑が出てくる。
なんだかどれもザ・直瀑!という感じのものが多くてかっこいい。
Negarockさんと一緒に沢に入るのは実は初めてだが、ルート判断が早く的確で頼りになる!
そして本当に沢が好きなんだろうなと思われる言動がちょいちょいあってとても良い笑
たまに岩が剥がれそうな滝もあるが、慎重に行けば厳しくはない、ちょうどいいレベル感の滝が続く。
途中でボディビレイの練習をさせてもらったり、過去レポを真似て滝を登ったり、ちょっと余裕も出てきた。
と言っても普段ならもっと濡れに行くが後々何があるか分からないのでやはり控えめに。
co860mあたりの、落ち口で根っこを使って登る滝ではフリーで行くかスリング等で補助を作るか、ロープを出すかでしばし談義。
根っこはめちゃくちゃにしっかりしているのでフリーで腕力勝負してもいいが、手軽に安全確保できないかとスリングを巻いてみる。
でもtartletさんご指摘通り、一段上がってからの解除 or 掛け替えが逆にリスクになり得るか…
結局、tartletさんの見極めたルートにてフリーで登ったら大したことなかった笑
そしてco880mの右俣にかかる滝へ。
そろそろロープ練習しないと滝がなくなりそうなのでロープを出すことに。
カムや試しにちょっとだけ買ったトライカムを初装備し、ナッツやハーケンも持って無駄に重装備を用意!
今回は可能な限りカムを使うつもりだったので出発前から時間かけます宣言をした笑
1ピン目はスタート直後に良いクラックを見つけ早速カムを試す。
始めは手前側に#0.75を入れようとするも効かず、#0.4を奥側に入れてなんとか決まった。
指とクラックサイズとカムサイズの関係、カラーを早く掴まなければ時間かかってしょうがないな…
2ピン目もクラックを見つけカムで。
今回はサイズ選択も向きの見極めもスムーズにいった!
狙い通りに決まると気持ちいいなこれ笑
続いてもう一発カムを使おうとするも、ちょうどいいサイズは2ピン目で使っていて使えず、ナッツを使うも全く決まらず、ハーケンを打つ。
ハーケンは慣れてきて一発クリア。
ロープの流れを意識してアルヌンを調整するのも忘れず、個人的にはまあまあの出来栄え!
(かけた時間は話にならないが)
ただしまたしてもインラインエイトでもたつき、位置が低すぎて調整しようとしたらなんだか変なことに…
もっとイメトレせねば。
続くco900mの滝ではtartletさんリード。
さすがカムの選択が早い。
落ち口はすぐ見えるところだったが合図のすり合わせの意味合いで笛でやりとりする。
その後はけっこう最後まで水が切れないし滝が続く。
詰めが1番の難関だった。
踏み跡をたどりつつ藪をかわしつつ安全に歩けるルートを探してもらいながらいくがなかなか進まない。
巻きのルート選択といい踏み跡たどる系が弱いな
登山道に出てからは快適に下山。
色々あったが難しい判断を迫られることもなく無事下山できてよかった。
tartletさんにもNegarockさんにもかなり助けられた部分が多くCLとしては全然だったが学ぶことは多かった。
細かなルート取りもそうだが全体の行程とかにおいても視野が狭くなっていることが多かったように思う。
技術的な部分はもちろん、CLとして足りない部分は今後の経験や他の山行への参加にて培おう。
・フィンガークラックで#0.75〜#1
・カムのテスティングはラックにぶら下げたままの方が複数試す時にスムーズだし落としにくい?
・ハーケン打つ時にアルヌンつけるなら三つ折りのまま支点側のカラビナを
・ビレイ解除のタイミング
・滝の水を浴びながらの支点構築は消耗激しいので避けるべき
・オブザベである程度使うデバイスをイメージする
朝5時、集合場所に向かう中央道でスマホの着信音。予め念のために決めておいた「非常事態」の合図にマジか!と思いつつ、談合坂SAで停車。ワクチンの副作用のためmjunさん不参加確定と知る。その場で4人で緊急会合、翌日の天候が怪しいこともあり、そのまま決行することに。SAを出発してから「おや?共同装備揃ってたか?」と不安になるも、カムはutagだったし、ナッツはまぁ無くても、ロープは最悪ジム転身用に車に積んでいたシングル30mがあるし・・・とゴニョゴニョ考えていたら、元々ロープもutagが持参、ナッツもたまたまNegarockが持参してくれてた。Good Job!
CLトレのはずが本番CLになってしまったutagはどことなく不安の影が漂っている様子?入渓後になかなか先頭を切って歩き出そうとしない(笑) 当初、梅雨時期の増水が気になっていたが、アメダスのデータでは7/3-4以降はあまり降っていなかったことが功を奏したか、水流はそれほどでもないように思えた。ヌメりもほとんどなく、状態としては良かったんだと思う。mjunさん曰く「2級はない」ということだったが、実際1級上くらいのレベル感に感じた。登れない滝にはハッキリした巻道があり、メインロープを使うような登攀もない。このままじゃメインロープ一回も使わずに終わっちゃう!ということで、半ば無理やり12m滝(かな?)でutagリード。カムの大きさを選ぶのにゴニョゴニョしていたけど、私がチェックした感じだとキチンと決まっていたように見えた。次は私もリードさせてもらったものの、プロテクションが全然取れない。ナッツを一応途中で入れたものの、「外れるだろうな」と思っていたら、案の定登っているそばから外れてたらしい(ロープの流れ的に明らかに向きが悪かったので、使っても意味がなかった)。。他に中段にハーケンが入りそうなリスがあったものの、休憩時に冷えてしまった体で水流浴びながらハーケンを打つのはかえって危ないので、ランナウトして一応カムを一か所打つ。支点はちょうどいい大木があったので、そこで。支点構築で手間取らないように自宅練習した成果か、今日はそれなりに短時間で出来たと思う(自己評価なので、待っている二人はおせーよ、と思っているかもだけどw)。
小滝を登り続け、水流が途切れたところで尾根にエスケープしてからが今回一番難しかったかもしれない。エスケープする時点では踏み跡がかなり明瞭だったので、それほど難しくもないだろうと思ったら、尾根上にはトゲのついたヤブが多数。そのままでは上がれないので、下山用の尾根にエスケープすべくトラバースしたが、予想以上に途中の谷が深くてそのままトラバースできない。結局林業用?の目印がついていたのを頼りに標高をあげながらトラバースして、下山用ルートに到着できた。今回は入渓者が多いルートだから迷いなく踏み跡を使うことができたけど、自力でトラバースしようとしたらかなり大変だったな。。
下山ルートの尾根に入ってからは、道は明瞭。迷いやすい尾根ではご丁寧にトラロープまで張ってあった。釜入沢の遡行時の経験から750m付近が迷いやすいことは分かっていた&過去の虚ろな記憶でルートが分かってたので、ここも無事にクリア。無事に下山したときは、正直ホッとした。
ご一緒したutagさん、Negarockさん、ありがとうございました!mjunさん、参加できず残念でしたが、次週はぜひ!リベンジ戦といきましょう。
【備忘録】
・気温は沢の中で19度程度。ラピッドラッシュでちょうど良かったが、体が冷えたタイミングでペラペラパーカー着用。下山時は28度ほど。Tシャツじゃないとツライ。
・下山時はポール利用(あったほうが楽)。チェーンスパイクは利用せず。釜入沢はツメでチクチクする植物に悩まされたが、今回はそれほどひどくはなかった(軍手は持参したが利用せず)。
・休憩のタイミングについて。滝の登攀の前に大休止を設けるのは慎重であったほうが良いかもしれない。体が濡れていると、大休止→登攀待ちでかなり冷えてしまい、その状態で登攀をするとパフォーマンスが落ちて危ない。登攀前は、準備中にちょっと何か食べる、程度にして、休憩は別のタイミング(体が乾いている/太陽があたる/すぐに登りがあると分かっている、などか?)で取ったほうが良さそう。
・減員する可能性があると分かった時点で共同装備の再確認をするべきだった。(CLのutagはチェック済みだったのかもだけど)
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