無事生還できてホッ!手強かった大唐松山
- GPS
- 15:14
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 2,022m
- 下り
- 2,022m
コースタイム
- 山行
- 14:37
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 15:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1)登山口〜P1542 ・「奈良⇔水槽」の標識がある登山口から急斜面を九十九折に緩やかに巡視路を登り、導水管の上部へ。 ●ここまでは一般登山道で、これ以降は踏み跡薄いか無いバリルート。 ・導水管上部から崩れかかった(一部では崩壊している)階段を約5分程登れば鉄塔へ。 ・鉄塔からは小石交じりの固い滑り易い急斜面を電柱・電線に沿って急登し標高1350メートルへ。 ●この部分、特に下りでは気を遣いました。滑ると、滑り台になります、アウトでしょう。 ・その後、緩やかな斜面になるが、再び、急登してピーク1540に至る。 2)P1540〜雨池山〜P2346 ・緩やかな/なだらかなアップ/ダウンを挟みつつ、概ね急登・やや急登する、本コースでは比較的歩き易い区間。 ●但し、広い笹原斜面では、踏み跡(あるいは獣道?)が交錯。広い樹林斜面もあり、GPSで方向確認必須です。実際、登りで雨池山を越えた下り斜面と、下りでP1934の手前の下り斜面で方向を間違いました(詳細、ログ参照下さい)。 ●また、小さな虫が飛んでいると同時に、八ヶ岳の編笠山に比べれば少ないですがアブも居ました。実際に肩を刺され、二日後に違和感を感じで見たら、水膨れしていて、慌ててムヒを買いに薬局へ行きました。 〇2〜3ヵ所で眺望が開け、南南稜・大唐松山を望める。落葉時の葉が落ちて居れば、もっとよく見えたでしょう。 3)P2346〜大唐松山最高点:本コースの核心部/危険度大 ・P2346の斜面を下り、概ね、細尾根をアップダウンして、大唐松山登りに取付く。 ●以降は、鎖・ロープなどの補助は一切なく、それどころか、倒木や藪などの障害物付きの細い激急岩稜を四つん這いになりながら(最大斜度50〜60度位か)、このルートで本当に良いのかと迷いつつ、標高差約250メートルを登る。 ・一部では急峻な土斜面があり、灌木を掴みながら登った。 ・大きな岩に突き当たると、左に回り込んで急峻な斜面を登れば、低い灌木に覆われた頂上部で、約10メートル程藪漕ぎすれば、三角点に到達する。 ・三角点からは概ね藪漕ぎしてダウンアップすれば最高点に至る。 ・参考までに、最高点から農鳥岳方向へ更に西進すれば展望岩があるそうだが、手強い藪漕ぎが続くそうなので、時間が無くなっており、諦めた。 ※ 平坦 < なだらか < 緩やか < やや急 < 急 < 激急 |
写真
感想
・今回は、反省大です。これまで、いくつかバリルートを経験してきましたが、これほど手強いとは思っていませんでした。
・「ルート状況」欄に記載しましたが、改めて、要点を再掲しますと、
①広い笹原斜面では、踏み跡(あるいは獣道?)が交錯。広い樹林斜面もあり、GPSで方向確認必須(実際、登りと下りでルートロスする)
②小さな虫が飛んでいると同時に、アブも居ました(実際に肩を刺され、二日後に違和感を感じで見たら、水膨れしていた。
③大唐松山最後の登りは、鎖・ロープなどの補助は一切なく、それどころか、倒木や藪などの障害物付きの細い激急岩稜を四つん這いになりながら(最大斜度50〜60度位か)、このルートで本当に良いのかと迷いつつ、標高差約250メートルを登る。一部では急峻な土斜面があり、灌木を掴みながら登った。
・お蔭で、約15時間かけ、無事下山しました。特に急斜面での下りには気を遣いました。このタイム、これまでも、針ノ木岳(扇沢周回)、甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根ピストン) 、笠ヶ岳(笠新道ピストン)などで経験してきましたが、随分前のこと。一番近いのは、2年前の仙涯嶺・南駒ヶ岳・空木岳縦走で、コロナでめっきり体力が落ちたと感じていたが、図らずも体力測定できました。でも、体のダメージは相当で、腿・膝・脹脛がパンパンです。
・強者のhirokさん(標準の0.6倍のスピード)が9時間かかっており、私の15時間は妥当でした。その他の方のレコも、いずれも強者(標準の0.8倍のスピード以上か)で12時間以内で終えており、私も、12時間位で下山できるかなと甘い期待していましたが、何とか薄明りが残る内に登山口に戻れました。日の長い時にチャレンジしたことだけは正解でした。
・ともあれ、無事生還し、中央線から見える山で間違いなく(まだ、幾つか残っていますが)最難関の山をゲット。私の中では、戸隠、妙義山に並ぶか、それ以上のインパクトある山行になりました。hirokさんのレコには感謝です。もっとしっかり咀嚼しておくべきでした。
・参考にした山行録は、いずれも強者(中には農鳥岳まで進んでました)で、危険に慣れた方でしょう、どちらかというとさらりとした記録でしたが、惑わされてはいけません。中央線から見える山にチャレンジされる方、例え山に慣れた方(私の様に例え百高山制覇していても)、心してチャレンジして下さい。
コメント
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こんばんは。
チャレンジ精神が素晴らしいです。私は臆病者なのでチャレンジできません。
薄明るいうちに無事に下山できて良かったです。
お疲れ様でした。
コメントありがとうござます。今回は、意識してチャレンジした訳ではないため、あまり褒められませんが、途中で敗退かと思いつつも、慌てず、落ち着いて行動できたことは良かったと思います。
戸隠や妙義山は、鎖・ロープが整備されていて(蟻の戸渡部分は別です)、道がハッキリしていますが、大唐松山はルート不鮮明な点で、これまでとは違った緊張感がありました。
お薦めするわけではありませんが、Zenjinさんの体力であれば、10時間ほどで大丈夫でしょう。
それにしても、大唐松山を越えて農鳥岳へ向かったレコがいくつかありましたが、脱帽です。
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