葛城古道


- GPS
- 06:19
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 270m
- 下り
- 434m
コースタイム
天候 | 晴、風が強い場所があった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
その他周辺情報 | 歩き始めた風の森バス停の一つ手前にかもきみの湯があります。奈良側から金剛山に登った人は良く利用するようです。 |
写真
(ハッカ水はハッカ油2mlを10mlの無水アルコールで溶かした後、蒸留水を加えて100mlにする。爽やかな香りがして、ブヨなどの虫よけにもなる。)
感想
この5月に計画していたが、コロナで延期していた葛城古道を歩いてきた。古道は云いながら大部分は舗装道路だったが、古道から見える山々の大展望とには感動したし、古い歴史を積み重ねてきた地域の持つ独特の雰囲気を感じることが出来た。展望はすぐ西側に金剛山と葛城山が障壁のようにダイナミックにそびえたって、1000m級の山とは思えないほどの迫力で迫っていた。終始この山並を眺めながら歩けるという贅沢さだった。南方は大峰山の山並みが連なっているのが遠景として望むことが出来た。山上ヶ岳から稲村ヶ岳、弥山、八経ヶ岳が確認できた。八経ヶ岳の向かって右は仏性ヶ岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳などであろうが、同定は難しかった。大峰山の西方向には高野山の山々も確認できた。東の一角はは多武峰が画していた。
この辺りは標高300m前後の丘陵で縄文時代晩期から集落が形成されていたそうだ。縄文人が好む高燥地だ。稲作が広まるにつれてだんだんと低湿地に移っていく歴史がある。一帯に存在する神社や寺は京都や奈良などのように大きな規模ではないが、殆どが1000年以上の歴史を持ち、幾多の変遷を経ながらも、豊かな地域の皆さんに支えられているのだろう。最初にお参りした高鴨神社は古代鴨族の神社だし、高天(たかま)という所には高天彦神社が祀られていて、高天ヶ原という神話の世界の舞台の候補地の一つだそうだ。いままで高天ヶ原と言えば高千穂と思っていた。神話の世界が現在も生きているような錯覚を覚えてしまった。その後、高天寺・橋本院、極楽寺、住吉神社、長柄神社、高丘宮跡、一言主神社、九品寺などを巡って最後に櫛羅(くじら)集落にある六地蔵石仏にお参りしてから、東に2km程歩いて近鉄御所駅に到着し、ゴールとした。御所一帯は古代葛城族が栄えた場所であり、日本でも有数の展望と歴史と神話が混然一体となって現在につながっている所であった。
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