初雪とトン汁狙いの早月尾根ハイク
- GPS
- 05:01
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 1,003m
- 下り
- 1,003m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 5:01
天候 | くもり後小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
逆に中山登山口の駐車場は多かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期は雪の降り始めなので積雪状況は目まぐるしく変化する。 この日は標高1500mを超えてから雪が繋がり、標高1720mまで登るとかかとくらいの積雪量。登山道はほぼ雪に覆われだす。 さらに標高を上げると雪が積もって垂れた枝が行く手を阻むようになる。 帰りもあるので都度ストックで雪を落とすようにしたが、不意に頭上から雪が落ちて服の中に入り難儀した。 また、部分的に手足を使って乗り越えるところに雪があると結構手間がかかり、下りは木の根の多いところは湿って滑りやすいので要注意。 帰途はガスが掛かり深々と雪が降り出して、汗をかいていると一気に冷え込んだ。 やはり、午後3時までに安全地帯へ戻った方が良い。 |
その他周辺情報 | ・馬場島山荘 ・アルプスの湯 |
写真
感想
日曜日は町内行事があるので土曜日オンリー。どこへ行こうか。
高山には雪が積り、そろそろ冬の装備テストから始めよう。
二週間前までトレランシューズを履いていたのが嘘のようだ。
また、先週のバーベキューでいろいろと楽しめたので、山でもちょっと料理をしてみよう。
雨後晴れでイマイチの天気予報だがSさんが早月尾根に登る計画にのっかることにした。
冬山への体力づくりで、一眼レフや冬山道具、トン汁セットを詰め込んで訓練することにした。早月尾根で新雪が第一目標、第二目標がトン汁を味わうことになった。
午前10時30分、馬場島山荘前で合流。駐車場はガラガラ、皆さん、中山周回コースが人気のようだ。遠く白い峰の早月尾根はあまりいないようだ。
ずしりと重いザックを背負って、いざ早月尾根に進む。
気温は6℃、曇り空で小雨がぱらつくこともある。とりあえずすぐに暑くなるのでカッパなしでSさんと歩きだす。試練と憧れの碑は帰りに寄ることにしてすぐに急登で始まる。紅葉もある程度進んでいるので、ゆっくりと階段を上がっていく。
ひと汗かくと松尾平、標高1000m。
松尾平から観測すると雪のある所まで予想よりも近そうだ。
ここからしばらく平坦路が続き、標高1050m辺りから勾配が増し、早月尾根独特の立山杉や急な乗り越えが現れる。
夏場であれば軽い装備で楽に進めるが、今日は荷が多いので慎重に進む。
標高1200mを超えたところで新雪が少し溜まっているところを発見。思わずシャッターを切る。
天候は改善してきて雲が少し上がり、クズハ山や赤谷山の方が見えるようになってきた。明日は晴れの予報なのでこのまま晴れるかと思っていたが。
さて、標高を上げるにつれて雪が現れてくる。
次第に樹木があるところは地道、無いところは雪が積もる感じ。
標高1551mの三角点を過ぎる。
標高1600mを超えると雪が繋がり出す。立山杉の根に雪が積り、滑りやすいので、帰りは注意が必要だろう。
初雪の感触を確かめ、第一目標達成。
急登を乗り越えるところは、雪と根っ子と重荷で大変だ。
途中でテン泊装備の単独行を抜かす。テン泊装備はもっと大変そうだ。
今日の入山者は合計3名だけのようだ。
午後1時を昼食タイムと決めて黙々と登っていく。やがて雪に垂れた木の枝が邪魔をしだす。帰りもあるのでストックで雪を落としながらすすむが、時折、首筋を直撃。
標高1700mを超えたところで1時を迎える。積雪はかかとくらい。シーズン初めはそれぐらいがいいかもしれない。あまり奥に進むと剱なので気が抜けなくなる。
赤谷山にかかっていた雲が切れきれいに見えだしたので、見晴らしのいいところまで下ってお昼にする。
シートを敷いてまずは火を起こす。冬を念頭にガソリンストーブを持ってきた。ポンピングして火を起こすがなかなか安定しなかったが、気長にやろう。
ついでに、一眼レフで赤谷山を撮影。
水は2.5ℓ。雪があるか分からなかったが、最終的には雪があったので単なる重量物だった。
さて、お湯を沸かして野菜を煮込み、豚肉を投入、灰汁を取って完成。
隠し味は秘密です。
さすがに体の動きを止めると寒いので、とにかく暑い料理を口にした。
二回戦は、肉を追加して、うどんを入れる。
Sさんも最後まで平らげていただきありがとうございます。
これが、次の山行スタイルのテストも兼ねているが、使えそうな感触があった。
なにゃかんやと時間を食ったので、そろそろ切り上げよう。
たまにはこんな山行もいいものである。第二目標達成。
隠し味で身体はホカホカ、馬場島まで補給無しで行ける。
そそくさと始末して下山にかかる。
昼ごはんの間に天候は急変、ガスがかかってきた。
さすがは早月尾根だ。
下りはそれなりに早いが、急なギャップは慎重に降りる。
ガスが深まり雪が降り出す。実にしんしんと降りだる。
富山でいう、ボタン雪。これは積もりやすい。
それでも標高を落とすと曇り空になり、白い世界から紅葉の世界に戻る。
馬場島の試練と憧れの碑で写真を取り、山行を終える。
なかなかダイナミックで面白い山行であった。
伊折橋によったが、剱は雲の中であった。
今回は冬装備のテストもできたし、体力づくりもでき想像以上であった。
天気悪くともメリハリのきいた印象を抱き馬場島を後にする。
さて、来週からは新しいステップに進みましょうか。
同行頂いたSさん、ありがとうございました。
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