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Yamareco

記録ID: 3666773
全員に公開
沢登り
白山

白山 丸石谷遡行周回【分かっちゃいたけどベルグラと藪漕ぎ無限ラッセル】

2021年10月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
katatoshi その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:20
距離
21.1km
登り
1,887m
下り
1,866m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:14
休憩
0:06
合計
11:20
4:10
18
スタート地点
4:28
4:29
60
5:29
5:29
201
丸石谷
8:50
8:50
240
ナメ滝
12:50
12:50
36
2260m見返り坂
13:26
13:26
12
13:38
13:41
94
15:15
15:17
11
15:28
15:28
2
15:30
ゴール地点
天候 ピーカン
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
丸石谷林道
1時間以上のアプローチで落石もありますのでヘルメット必需。

丸石谷
出だしから河原の石は凍結、標高1700Mから積雪があり稜線まで無限ラッセル。標高1800Mにある落差20mのナメ滝はベルグラ、巻のスラブ斜面もベルグラで超危険です。滝上の遡行はほぼ藪漕ぎのラッセルです。
体力と気力がないと絶対に行けません。今の時期はおすすめではありません。

楽々新道
登り上げた見返り坂から小桜平小屋までノートレース、積雪は30以上。小屋から下標高1400m辺りまで積雪がありました。
その他周辺情報 安定の中宮温泉西山旅館。
本日1枚目は沢に映りこむ月。
2021年10月24日 05:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
10/24 5:38
本日1枚目は沢に映りこむ月。
明るくなる前から危険地帯でした。
2021年10月24日 05:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/24 5:53
明るくなる前から危険地帯でした。
岩が凍っているからマジでヤバい。
2021年10月24日 05:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 5:53
岩が凍っているからマジでヤバい。
白山特有の堆積層と溶岩台地。
2021年10月24日 06:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
10/24 6:06
白山特有の堆積層と溶岩台地。
太陽が昇っても深い谷は暗くて寒いっす。
2021年10月24日 06:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 6:28
太陽が昇っても深い谷は暗くて寒いっす。
足を濡らさずに行きます。
2021年10月24日 06:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 6:28
足を濡らさずに行きます。
雪が出てくると意外に滑らずサクサク行ける。
2021年10月24日 06:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 6:58
雪が出てくると意外に滑らずサクサク行ける。
ドボンは勘弁です。
2021年10月24日 07:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 7:41
ドボンは勘弁です。
だんだんと積雪が増えてくる。
2021年10月24日 07:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 7:48
だんだんと積雪が増えてくる。
このあたりで靴を履き替えた。
2021年10月24日 08:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 8:19
このあたりで靴を履き替えた。
イヤらしいトラバースは雪があるのでよっちゃんでした。
2021年10月24日 08:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 8:46
イヤらしいトラバースは雪があるのでよっちゃんでした。
谷は寒いので太陽が恋しい。
2021年10月24日 07:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 7:48
谷は寒いので太陽が恋しい。
落差20mのナメ滝が現れた。
2021年10月24日 08:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 8:52
落差20mのナメ滝が現れた。
巻いていこう。
2021年10月24日 08:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 8:46
巻いていこう。
雪の下はスラブでした。上部はベルグラ…勘弁してください。
2021年10月24日 08:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 8:52
雪の下はスラブでした。上部はベルグラ…勘弁してください。
しかし行くしかない。
2021年10月24日 08:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 8:53
しかし行くしかない。
滝上に出ました。
2021年10月24日 09:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 9:05
滝上に出ました。
滑床は足元が凍り付き、雪団子ではなく氷団子でした。
2021年10月24日 09:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 9:07
滑床は足元が凍り付き、雪団子ではなく氷団子でした。
藪漕ぎしながらラッセルするしかない。
2021年10月24日 09:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 9:58
藪漕ぎしながらラッセルするしかない。
笹は手強い。
2021年10月24日 10:45撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 10:45
笹は手強い。
無限ラッセルの試練が続く。
2021年10月24日 10:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 10:54
無限ラッセルの試練が続く。
たまに癒される。
2021年10月24日 09:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 9:39
たまに癒される。
振り返ると絶景、この先も頑張れる。
2021年10月24日 10:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 10:55
振り返ると絶景、この先も頑張れる。
でも前を見ると地獄が待っている。
2021年10月24日 11:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 11:18
でも前を見ると地獄が待っている。
敗退の二文字はないべ。
2021年10月24日 10:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 10:48
敗退の二文字はないべ。
稜線と言うより希望が見えてきた。
2021年10月24日 11:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/24 11:52
稜線と言うより希望が見えてきた。
しかし現実はこれだ。
2021年10月24日 12:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 12:01
しかし現実はこれだ。
ふくらはぎラッセル。
2021年10月24日 12:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 12:12
ふくらはぎラッセル。
藪から解放されればラッセルが増す。
2021年10月24日 12:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 12:38
藪から解放されればラッセルが増す。
頑張ってきた足跡。
2021年10月24日 12:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/24 12:41
頑張ってきた足跡。
登り上げると絶景が。
2021年10月24日 12:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
10/24 12:55
登り上げると絶景が。
雪をまとう火の御子峰。
2021年10月24日 12:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6
10/24 12:55
雪をまとう火の御子峰。
大汝峰方面。
2021年10月24日 12:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
10/24 12:56
大汝峰方面。
着いたぜベイビー、今日のピークはここで勘弁してください。
2021年10月24日 12:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
10/24 12:57
着いたぜベイビー、今日のピークはここで勘弁してください。
さあ帰ろう。トレースがないっす。
2021年10月24日 12:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 12:57
さあ帰ろう。トレースがないっす。
大笠と笈ヶ岳の兄弟も白い。
2021年10月24日 13:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
10/24 13:04
大笠と笈ヶ岳の兄弟も白い。
小桜平小屋が見えてきた。
2021年10月24日 13:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 13:30
小桜平小屋が見えてきた。
トレースがないので誰も行っていない。
2021年10月24日 13:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/24 13:41
トレースがないので誰も行っていない。
下は秋。
2021年10月24日 14:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/24 14:46
下は秋。
下ザーン。
2021年10月24日 15:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/24 15:16
下ザーン。

装備

個人装備
ロープ 捨て縄 ハーケン チェーンスパイク 登攀道具一式

感想

今日はリベンジの日。白山の丸石谷を遡行して楽々新道を周回してきた。白山には雪が沢山降って谷もかなりの積雪だろう、単独では心が折れるので若者を誘って格闘してきた。

遅めの4時過ぎに山崎旅館をスタート、放射冷却なのでメチャ寒いが歩き出すとポカポカになる、いい季節になりました。1時間20分で丸石谷に到着、暗いけど行きます。巨大堰堤を越えるとその上は石や岩が凍結している…想定内ですがお決まりの転倒で左指を痛めてしまった。3分位動けなかった。
痛いけど敗退はない、ゆっくりだけど慎重に足を濡らさないように進んで行く。今日はウールの靴下に防水ソックスを履いてシューズだべ。ドボンしても大丈夫、重い登山靴と替えの靴下は持ってきている。

明るくなると凍っている石が分かるので選んで進む、1700mで積雪があり雪の上は滑らないから安心できた。標高が上がれば積雪量が増えていく、さすがにシューズでは足が冷たいので登山靴に履き替えた、もうドボンは出来ない。さて、格闘技は始まる。
沢は大石が多くなり水に入らないと越えられない、そうなれば両岸を行ったり来たりして進むしかない。それも藪漕ぎのおまけ付き…、小滝が出てくれば更に最悪、チェーンスパイクを履いてへつって行く。1750mで落差20mのナメ滝が現れた、右岸側しか巻けないが雪が積もったスラブ斜面だった。慎重に登ると意外にあっさり登れたが上部はベルグラでした。マジですか、ここで敗退は嫌だ。ウィペットは効かない、チェーンスパイクに命を託していくしかない。ちびりそうだ、ベルは怖いっす。何とか貧木に捕まることができた。そこから際どくモンキーで登る、若者も技術が付いているので直ぐに来てくれた。
際どく登り雪の積もった笹薮をトラバースして滝上に出た、この先は藪漕ぎラッセルが続く、交代で一歩ずつ進んで行く、今日は敗退は絶対にない、2人で力を合わせて進んで行こう。

景色を見る余裕もなく突き進んでいく、ベルグラは技術の核心、藪漕ぎラッセルは体力の核心ですか。常にふくらはぎラッセル、深い所で膝、穴に落ちれば胸…格闘するしかない。2050mで水が切れる、もう2人とも汗だくなのでここで水分をたっぷり補給した。まだ先は長いし日差しが暑くなってくる。2100mを超えると藪漕ぎから解放された、ルンルンと行きたいところだけどラッセルが深くなる。今年初めてのラッセルはマジで拷問、稜線まで行かないと終了しない。

さあもう稜線です、とても頑張りました。最後は藪漕ぎで到着、地獄尾根の絶景が出迎えてくれた。ここまで8時間40分、大した事はないが疲労感が半端ではなかった。記念写真を撮って下山しよう、トレースは動物だけ、人は登ってきていないから下りもラッセルです。小桜平でようやくトレースが現れた、みんなここで引き返しているようです。さあ後はダッシュしたいところだけど滑るので慎重に下ります。
1450mで雪が消え秋山になりました。
終わってみればベルグラと藪漕ぎ無限ラッセルの総合格闘技…完全燃焼でした。

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