白山 丸石谷遡行周回【分かっちゃいたけどベルグラと藪漕ぎ無限ラッセル】
- GPS
- 11:20
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,887m
- 下り
- 1,866m
コースタイム
天候 | ピーカン |
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過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丸石谷林道 1時間以上のアプローチで落石もありますのでヘルメット必需。 丸石谷 出だしから河原の石は凍結、標高1700Mから積雪があり稜線まで無限ラッセル。標高1800Mにある落差20mのナメ滝はベルグラ、巻のスラブ斜面もベルグラで超危険です。滝上の遡行はほぼ藪漕ぎのラッセルです。 体力と気力がないと絶対に行けません。今の時期はおすすめではありません。 楽々新道 登り上げた見返り坂から小桜平小屋までノートレース、積雪は30以上。小屋から下標高1400m辺りまで積雪がありました。 |
その他周辺情報 | 安定の中宮温泉西山旅館。 |
写真
装備
個人装備 |
ロープ
捨て縄
ハーケン
チェーンスパイク
登攀道具一式
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感想
今日はリベンジの日。白山の丸石谷を遡行して楽々新道を周回してきた。白山には雪が沢山降って谷もかなりの積雪だろう、単独では心が折れるので若者を誘って格闘してきた。
遅めの4時過ぎに山崎旅館をスタート、放射冷却なのでメチャ寒いが歩き出すとポカポカになる、いい季節になりました。1時間20分で丸石谷に到着、暗いけど行きます。巨大堰堤を越えるとその上は石や岩が凍結している…想定内ですがお決まりの転倒で左指を痛めてしまった。3分位動けなかった。
痛いけど敗退はない、ゆっくりだけど慎重に足を濡らさないように進んで行く。今日はウールの靴下に防水ソックスを履いてシューズだべ。ドボンしても大丈夫、重い登山靴と替えの靴下は持ってきている。
明るくなると凍っている石が分かるので選んで進む、1700mで積雪があり雪の上は滑らないから安心できた。標高が上がれば積雪量が増えていく、さすがにシューズでは足が冷たいので登山靴に履き替えた、もうドボンは出来ない。さて、格闘技は始まる。
沢は大石が多くなり水に入らないと越えられない、そうなれば両岸を行ったり来たりして進むしかない。それも藪漕ぎのおまけ付き…、小滝が出てくれば更に最悪、チェーンスパイクを履いてへつって行く。1750mで落差20mのナメ滝が現れた、右岸側しか巻けないが雪が積もったスラブ斜面だった。慎重に登ると意外にあっさり登れたが上部はベルグラでした。マジですか、ここで敗退は嫌だ。ウィペットは効かない、チェーンスパイクに命を託していくしかない。ちびりそうだ、ベルは怖いっす。何とか貧木に捕まることができた。そこから際どくモンキーで登る、若者も技術が付いているので直ぐに来てくれた。
際どく登り雪の積もった笹薮をトラバースして滝上に出た、この先は藪漕ぎラッセルが続く、交代で一歩ずつ進んで行く、今日は敗退は絶対にない、2人で力を合わせて進んで行こう。
景色を見る余裕もなく突き進んでいく、ベルグラは技術の核心、藪漕ぎラッセルは体力の核心ですか。常にふくらはぎラッセル、深い所で膝、穴に落ちれば胸…格闘するしかない。2050mで水が切れる、もう2人とも汗だくなのでここで水分をたっぷり補給した。まだ先は長いし日差しが暑くなってくる。2100mを超えると藪漕ぎから解放された、ルンルンと行きたいところだけどラッセルが深くなる。今年初めてのラッセルはマジで拷問、稜線まで行かないと終了しない。
さあもう稜線です、とても頑張りました。最後は藪漕ぎで到着、地獄尾根の絶景が出迎えてくれた。ここまで8時間40分、大した事はないが疲労感が半端ではなかった。記念写真を撮って下山しよう、トレースは動物だけ、人は登ってきていないから下りもラッセルです。小桜平でようやくトレースが現れた、みんなここで引き返しているようです。さあ後はダッシュしたいところだけど滑るので慎重に下ります。
1450mで雪が消え秋山になりました。
終わってみればベルグラと藪漕ぎ無限ラッセルの総合格闘技…完全燃焼でした。
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