蓼科山と展望台
- GPS
- 05:45
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 954m
- 下り
- 954m
コースタイム
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 5:41
天候 | 晴れ 樹林帯はほぼ無風、樹林帯より上は微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂までずっと積雪の上を歩く。例年のこの時期と比べて積雪は多いと思われる。雪質はパウダー。昨夜から今朝にかけて新雪が20cmほど。蓼科山まではトレースができていてラッセル不要だったが、八子ヶ峰方面はトレースが一部なく要ラッセルだった。つぼ足で歩くと場所により腰まで潜る。 |
写真
感想
すずらん峠の駐車場には6:45に到着。ここまでの道中は圧雪凍結路の連続で、かなりスローペースだった。クルマの外気温計はマイナス16℃を示していた。今期の最低気温。マイナス15℃以下はさすがに滅多に目にしない。外に出て準備をするが、やはりかなり寒い。素手での準備は全く不可能。薄いインナーグローブを着けて準備をして7:10に行動開始。毎年正月付近に蓼科山に登っているが、今年はかなり雪が多い印象。樹木の上にも雪があるし、登山口付近から樹氷がきれいだ。トレースは登山口からばっちりあってラッセルは不要。ただ昨夜から今朝にかけて20cmほどの新雪が積もったようだった。いずれにしてもラッセルは要らず、高速道路状態の登山道を進めるのは有り難かった。アイゼンは駐車場で着けて歩き出すが、最初はほとんど平たいところを歩くので、滑り止めはなくても全く問題なし。じきに傾斜がきつくなってくるが、それでも雪質が良いので、アイゼンは必ずしも要らないように思えた。どこかで凍っていると厄介なのだが、今日に限っては結局山頂までアイスは全くなかった。
ゆるゆると標高を上げる。気温は相応に低かったので、暖かい格好をして歩き出したが、歩いていると暑く感じるようになる。薄着になったり、グローブを換えたりしながら先に進む。途中下山のハイカーとすれ違うようになるが、初日の出を山頂で迎えた人だろうか。今日は早朝はかなり寒かったと思うが、自分もそのうち一度山頂で新年の初日の出を見てみたい。休憩もそこそこに進むのでペースは悪くない。Zさんも休養十分と見えて遅れてこない。ただ樹林帯が終わって露岩帯に出るあたりで防寒装備に身を固める。上を見ると雲の流れが速くて風が強そう。気温は温度計がないので分からないが、出発時がマイナス16℃だったので、この時も相応に低かっただろう。樹林帯から外に出るときにゴーグルを着けるか迷うが、Zさんの要らなそう、という予想を信じサングラスで進むことに。実際になくても2人ともなんとかなった。最近のZさんの予想は外さないことが多い。
露岩帯は例年この時期は雪と岩のミックスで歩きにくいことが多いのだが、今日は全く違った。岩がほぼ雪に覆われていて少し標高を上げた後はただトラバースすれば良いだけだった。風が冷たく寒いけれども、歩行に関してはとても簡単だった。山頂付近は雪の斜面になっていて、スキーで滑れそうなくらいの積雪だった。ここまで急傾斜なのでシール歩行は大変だと思うが、シートラで来られないわけではないので、持ってくれば良かったと少し後悔。ヒュッテの脇を通って山頂へ9:45に至る。風は多少あるが、冬山としてみればそよ風程度。山頂標から少し回りも歩いて周囲を見渡す。南北アルプスは雲を被っていてよく見えないし、近くの八ヶ岳も同様だった。ただ雪が多いのは山頂付近も同様で、例年とは異なる雰囲気を楽しめることができた。
どれくらい山頂付近を歩いていたか分からないが、さすがに長居すると体が冷えてくるので、適当なところで下山開始。将軍平に降りて周回コースも歩きたかったが、元来た道を戻ることに。トラバース通過中に大きく育ったスノーモンスターを写真に収める。蓼科山でモンスターを見たのは恐らく初めてだと思う。今年がいかに雪が多いかを象徴していると思う。岩場を終えて樹林帯に入るとほっと一息。風もなくなり途端に暑く感じるようになる。少し薄着になって下山再開。下り始めると登りのハイカーとすれ違うようになる。天気予報は遅い時間のほうが冬型が緩むと言っていたので、それを見て来た人も多かったのかもしれない。すずらん峠からのルートは、樹林帯に入っても時折樹木がなくて視界が開ける箇所があるが、下りの時はところどころで南アルプスを見ることができた。山頂滞在時は雲がかかっていたが、時間の経過と共に雲が取れたようだ。下山中も樹氷やモフモフの雪を楽しみつつ下り11:32に駐車場に到着。これで行動終了でも良かったが、道路を挟んで反対側にある八子ヶ峰方面へ積雪期に一度行ってみたくて、既にくたびれていたZさんを連れて再度行動開始。短時間行動では不要と思われる装備類はクルマにデポした。蓼科山方面はトレースが高速道路だったが、八子ヶ峰方面はあやふやで、数名程度しか進んだ形跡がなかった。斜度が比較的緩いのでスノーシューやスキーで登るほうが楽だったと思う。今日は八子ヶ峰まで行くつもりはなかったが、手前の小屋まで行くつもりで歩く。途中樹林が疎らになると先程まで往復してきた蓼科山が見えた。真っ白。少し遠い八ヶ岳もこの時間はよく見えるようになった。ここは以前真夏に一度歩いたことがあったが、やはり展望が良いと思った。更に進むとトレースがない部分もあり、時折腰まで潜ることもあった。それでも大した距離ではないし、何よりほぼ平坦なルートなので、あまり大変な思いはせずに進むことができた。ヒュッテアルビレオまで至ると南北アルプスと中央アルプスなどがよく見えた。ここは本当にアルプスの展望が良い。小屋付近は展望が良いのでここで休憩したかったが、風が抜けて寒いので諦める。少し下って展望の良いところで風を避けつつ小休止。ろくに休むことなく次々進んでしまい、Zさんには申し訳なかった。しばし行動食と水分を補給する。後は駐車場まで下るのみ。モフモフの雪をかき分けながら下山。これだけ雪があるなら、やはりスキーが良かったかな、と思うことしきり。12:45に無事駐車場到着。新年最初の山行は、気温は低くて寒かったが、雪質も天気も最高でなかなか楽しかった。
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