愛宕三山 - ツツジ尾根〜愛宕山〜芦見谷〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜地蔵山〜三角点〜ツツジ尾根
- GPS
- 10:24
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,526m
- 下り
- 1,518m
コースタイム
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 10:24
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR嵯峨野線の保津峡駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜ツツジ尾根〜水尾分かれ 保津峡駅からすぐの保津峡橋を渡り、右折、程なくしてツツジ尾根の登山口があります。 登山口からジグザグ道を登って行くと、少しだけやや急な斜面の区間があります。 その後はアップダウンのある道で、特に問題なし。 荒神峠からは急斜面がしばらく続き、傾斜が緩んだ後、ネット沿いに少し登ると、表参道に合流します。 少し歩くと、水尾分かれです。 ■水尾分かれ〜表参道〜愛宕神社 愛宕神社への表参道です。 老若男女を問わず、多くの方が歩かれています。 しかし、登山口からの標高差は京都の山では最大ぐらいだと思われ、きちんと準備をした上で歩きましょう。 今回はケーブル愛宕駅跡に寄り道しています。 ■愛宕神社〜芦見谷〜竜ヶ岳 愛宕神社からジープ道を進み、地蔵の辻を経て、分岐に至ります。 右へ登って行くと三角点で、下って行くと芦見谷へ。 少し進むと植林帯となり、水場があります。 それなりに倒木があり、少し荒れていますが、歩き慣れている人なら問題なさそう。 右側に大きな岩を見ると、すぐに滝を高巻く道となります。 合流地点まで下ると、竜ヶ岳への登り口です。 地形図を見て分かる通り、ここから山頂までは急斜面となっています。 ジグザグ道とはなっておらず、少しトラバース道区間があるのみで、ほぼ直登に近い感じで登って行きます。 登りは頑張って登るのみで、特に危険はないはずだけど、慎重に。 下りで利用する際には、足下への注意が必要なのに加え、尾根を直進しない箇所があるなど、ルートを見失わないように気を付けましょう。 ■竜ヶ岳〜滝谷左俣の上流部〜スキー場跡 竜ヶ岳からジープ道方面へは軽いアップダウンのある道となっていて、特に問題はないはず。 今回は部分的に本来のルートから逸れ、最後は滝谷の左俣へ進んでいます。 その後もふらふらと歩き、スキー場跡の石碑へ。 ■スキー場跡〜地蔵山〜竜ヶ岳分岐〜三角点〜愛宕神社 石碑からふらふらと歩き、地蔵山への登山道に合流。 アセビが多く見られる中を進んで行きます。 反射板のあるP917を経て、程なくして地蔵山山頂に到着です。 往路の道を引き返し、P917を経て、竜ヶ岳分岐へ至ります。 少し先の分岐で芦見谷へ下らずに右上へ進み、三角点へ。 分岐に戻り、地蔵の辻を経て、愛宕神社へ至ります。 ■愛宕神社〜表参道〜水尾分かれ〜ツツジ尾根〜保津峡駅 往路の道を逆向きに進みます。 ツツジ尾根では、急斜面区間を下る事になるので、転倒などしないよう、足元に注意しておきたいですね。 以上は無雪期について。 冬期の表参道は凍結する事が少なくないはずで、滑り止めとして軽アイゼンやチェーンスパイクがあると安心できそう。 積雪量が多い時の芦見谷は、倒木の対処などがそれなりに厄介で、運が悪いと不慮の負傷もあり得そうです。 気を付けておきましょう。 |
写真
感想
家でやっておくべき事が多くて、少し山行から遠ざかってしまい、3週間ぶりの山歩き。
体の具合にやや不安があり、雪深い所は避けておく。
昨年は同じ日にポンポン山へ福寿草を見に行っているのだけど、今年は開花が後ろにずれて、もう少し先でも良いのではと考え、お札をもらいに愛宕山へ行く事にする。
昨年の12月に見た美しい風景が忘れられないのだけど、あんなのは滅多にないはずで、期待のし過ぎは禁物。
始発に乗って保津峡駅に到着し、まだ暗い中のスタートです。
橋を渡り終えると電灯がなくなり、ここでヘッドランプを点灯。
しかし、電池切れが近いのか、明るさ不足で山道では危険そう。
登山口まで進み、電池交換を。
ネックハングのランプなどはザックの奥の方にあるはずで、取り出すのが面倒。
なので、iPadの明るさで交換しようとするのだけど、すぐにスリープモードに入り、暗くなってしまう。
何とか交換を終え、入山です。
久しぶりに暗い中で山道をしばらく歩くので、少し不安だったのだけど、歩き慣れている道だし、登りでもあり、特に問題なし。
6時半頃には明るくなって来て、もうランプは不要になる。
所々に雲海らしきのが出ているようだけど、あまり見渡す事ができないので、良く分からず。
荒神峠を経て、その後も黙々と登って行く。
あまり雪のないままに表参道に合流し、すぐに水尾分かれに到着。
温度計が壊れていて、気温が分からない。
愛宕神社に早く着き過ぎないよう、ケーブル愛宕駅跡に寄り道。
ここでパンを食べようと思っていたのだけど、風が吹き抜けて体が冷えるので、程々で退散。
表参道の路面は凍っているものの、表面はツルツルしておらず、滑りやすそうではなく、何も着けずに進みます。
ちらほらと人を見かけつつ歩いて行き、社務所前の休憩所にて、パンを食べつつの休憩。
気温は-3.5℃。
愛宕神社に到着すると、「危険」との事で本殿は立入禁止になっている。
古いお札を納め、お詣りをして、休憩所でしばし暖を取ります。
暖まった後、お札をいただき、出発。
少し下った所で軽アイゼンを装着し、白髭社へ。
ジープ道に降り立つと、やはり雪は多めとなるけど、予想通り、霧氷は見られず。
広がる展望を眺めたり、写真を撮りつつ進んでいると、ソロの女性が後ろからやって来られ、颯爽と進んで行かれる。
その直後に神社のジープが2台やって来て、道幅がぎりぎりなので、退避してやりすごす。
女性はサカサマ峠方面へ向かわれる。
どう進むかを悩みながら歩いていたのだけど、結局、芦見谷を下る事にします。
大変かも知れないけど、何とかなるはず。
写真14の分岐で右に進まず、直進。
半ば予想通り、トレースはないけど、その方が楽しさがあるはず?
沈み込みは膝近くぐらいだったか、予想よりもしっかりと積もっています。
この辺りは歩きにくさはなく、問題はないのだけど、その先がね。
水場に着くと、いつも通りに水がこんこんと湧き出しており、少し口に含んでみる。
暑い時期と違ってありがたみは薄いけど、美味しい水です。
進行方向を見やると倒木がいくつも目に入り、やはり楽ではなさそう。
どこをどう進むかの選択が重要で、誤ると災いが身に降りかかって来るかも知れない。
踏み抜きの度合いが一様ではないし、所々で落とし穴のようになっていたりして、じわじわと心身共に疲労が蓄積されて行く。
何とか倒木の多い一帯を過ぎると、その先は両岸を見て進路を選ぶよりも、沢の中を歩く方が楽かなと思われるようになり、可能な所ではそうします。
しばし下って行くと、右岸側に大きな岩が現れ、滝を高巻く道へ。
大丈夫だろうけど、足を滑らせないように注意して進みます。
滝の間近には行かず、そのまま下って行くと、沢の合流地点となり、ここが竜ヶ岳の登り口です。
意外と足跡が多いけれど、どれも前日までのもので、この日はまだ誰も来ていないよう。
積雪量は程々かなと思いつつ進み、尾根に乗ると、雪が少なく、地面の岩肌が露出していて、ちょっと心配になるけど、まあ、大丈夫なはず。
程なくして普通に雪は見られるようになり、トレースを辿って登って行きます。
写真30の地点で踏み跡は直進しているのだけど、いつも通りに右へと続くトラバース道を辿り、隣の尾根へ移動。
トラバース道には日が当たっており、雪が腐り始めている。
トレースがなく、急に歩く速度が落ちてしまう。
しんどいけれど、トレースを辿るだけよりも楽しいと思う事にします。
苦労しつつ急斜面を登り終え、別れたトレースに再会、程なくして竜ヶ岳山頂に到着です。
ここで昼食にします。
ジープ道方面への道はしっかりと踏まれており、歩きやすい。
ルートから逸れ、登山道と並行する緩やかな谷へ。
霧氷はないけど、青空の下、気分良く歩いて行きます。
何人かの人を見かけつつ進んで行き、滝谷の左俣の支谷へ。
運良く、トレースはない。
静かな中、辺りの風景を堪能しながらのゆったり歩き。
贅沢な時間が流れます。
この頃合で晴れたり曇ったりという感じになり、ちょっと残念でしたが。
左俣に合流後、いつものように源頭部へ。
この後は竜ヶ岳分岐には向かわず、ふらふらと徘徊。
スキー場跡の石碑に久しぶりに寄ったりして、地蔵山への登山道に合流。
雪は少なくなっているかなと思ったけど、それなりの量を保っている。
トレースはしっかりしていて歩きやすい。
道脇のアセビには雪がまだたくさん残っているのが少なくなく、重たそう。
雪融けが進んでいて、所々でその重荷から解放されているのが目に入る。
P917の反射板を経て、重い足取りで進んで行き、地蔵山山頂に到着です。
三角点は雪の下で、掘り出してみようとしたのだけど、果たされず。
来た道を引き返して行き、P917を経て、ジープ道へ。
竜ヶ岳分岐の先の空きスペースにジープが停められており、前にも見た事があるような気がしなくもないけど、ここは駐車場なんですね。
三角点に寄り、疲れが溜まっているので、ちょっと休憩。
社務所前の休憩所の温度計によると、2℃。
表参道は歩きやすい状態なので、脇道には進まず。
水尾分かれで軽アイゼンを外し、帰り道もツツジ尾根へ。
この日は体調が万全ではないので無理しないようにしていたのを忘れて、知らず知らずのうちにペースを上げてしまっていたのに気付き、その後はゆったりと進みます。
最後の急斜面と嫌な感じのジグザグ道を下り終え、登山口に到着。
後は舗装路歩きのみとなり、保津峡駅にて今回も無事にゴールです。
という訳で、3週間ぶりの山行でしたが、全体としては程々の積雪量の中を楽しく歩く事ができたように思う。
芦見谷の水場から先の倒木が多い一帯では、それなりに苦労させられ、大変ではあったけど、無事に辿る事ができたし、充実感を得られました。
春の訪れが待ち遠しいけど、まだ雪山を楽しみたくもある。
次はどこに行くか、また悩む事になりそう。
この辺りにこんな素敵なところがあるのですね。
これだけの距離はとても歩けませんが、車で行って半分ほどの距離で源頭部を歩けそうなルートを計画できたらいいなあ、と思いながら読ませていただきました。
コメント、ありがとうございます。
愛宕山は京都では人気の山で、歩く人が多いのだけど、その奥まで歩を進める人は少なめになるよう。
地蔵山と竜ヶ岳の間に位置する滝谷は、この一帯の他の場所とは違う風景が見られるように感じています。
僕の場合、地形図を見ていると滝谷の源頭部は緩やかな傾斜となっており、特に事前に情報に触れないままに2017年4月の山行で歩いてみたのですが、ご覧のような樹木がほとんどないような谷の源頭部が形成されていて、心を動かされたのです。
Naojunさんなら分かっていただけると思うのですが、皆子山の皆子谷の源頭部を少しコンパクトにしたような感じでしょうか。
絶景と言うよりは、京都らしい奥ゆかしさがあり、じんわりと幸福感に包まれるような感じかな。
車でのアクセスだと、清滝からが一般的でしょうか。
保津峡駅にも駐車スペースがありますが。
そんなに頻繁ではないと思いますが、条件さえ揃えば、昨年の12月の山行の時のようにきれいな霧氷を青空の下で見られる事もあるし、タイミングを見計らって訪れてみて下さい。
では、今後もよろしくお願いします。
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