西大巓での出来事
- GPS
- 05:44
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 590m
- 下り
- 566m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 5:44
天候 | 曇り→ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
週末は1000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日雪が降ったようでモフモフ。 トレースはありました。 |
写真
感想
ニュースにもなっていた西大巓の事故の発見通報者の中の1人です。
まずは故人様のご冥福をお祈りします。
内容的に書くか迷いましたが、今後このような事態に遭遇した際の参考になればと思い書き残すことにしました。
…………………
グラデコスキー場のゴンドラを降りてゲレンデを登り、登山道に入って20分くらい登った場所で先行者の方がツリーホールからスキー板を装着した片足を発見。
状況は頭部から埋まっており片足だけが出ている状態。
ツリーホールに頭から落ち、衝撃で木から雪が落ちて被って片足だけが出ている状態でした。
スキー場へ連絡→管轄外のため警察へ連絡するよう指示を受ける。
警察へ連絡→場所、状況内容を伝える。
この際、後方から来た方々が訓練された方だったのか、硬直状態などを即座に確認してくれたのでその主の説明も。
消防へ連絡→警察から消防への連絡も要請されたので消防へも連絡。連絡内容は警察へ話した内容とほぼ同じ。
※今回は硬直が進んでいたのでこの流れになりましたが、少しでも蘇生の望みがある場合は救助、消防への連絡が先にした方が良いと思います。
今回の場合は硬直状態から事故事件性二つの要素があるためまずは警察の指示を待っての行動。
警察から掘り起こしをしても良いとの確認が取れたのでその場にいた人間で掘り起こし。
その際、BCの方2名がスコップをお持ちだったのですぐに出してあげることが出来ました。
その後、身分証があるか探して欲しいとの要請を受けたので失礼ながらザックの中身などを確認させて頂きました。
結果、身分証はアウターの胸ポケットの中にありました。
お財布の中に、免許証、保険証を所持されていたのですぐに判明出来ました。
リフト券も発見し、日付は前日のものでした。
ビバーク?小屋泊?の想定なのかエマージェンシーシート、シュラフがザックの中にあったため、シートで包んでシュラフを上からかけて警察消防が来るのを待ちました。
この行為が正解かは分かりませんが、早く温めてあげたい、登山道からの人目も避けてあげたいという現場にいた人間の判断で行いました。
通報から2時間半後、消防、警察の順に到着。
さすがに我々も待ち疲れしてしまったので、早めに現場検証をしてもらい解散。
解散後、とりあえず西大嶺まで目指して進みました。
登りはじめてしばらくして宮城県警のヘリが到着したのを確認。
その後ボバリングしてご遺体を無事収容出来たとの連絡も入りました。
西大嶺まで行って予報通りガスってしまったので早々に撤退下山。
下山時、現場のボバリングした場所は木が折れていたりとなかなかの荒れ具合になっておりました。
ゴンドラ乗り場まで戻ったタイミングで警察の方々もいらしたので、シュラフ、シートはご本人の所持品であったことを伝え忘れていたので伝えに行きました。
その際に現場検証の内容を再度確認したりしました。
今回は警察消防が来る前に埋もれてる状態からは救出していたので、発見当時の状況を説明する形になりました。
なので発見時の状況を写真に撮っておいた方が情報提供的にも良かったのかな?と思いました。
実際その場ではそんな心境にはなれないというのが正直なところではありますが…
野次馬で写真を撮ってる方も見かけたので警察に提供してほしいくらいの気持ちです。
今回の流れはこのような感じです。
どのような状況で事故が起きたかは分かりませんが、ザックはアバランチ(エアバック付き)でヘルメットにゴーグル装着。
(残念ながらザックのエアバックは作動されてはいませんでした。)
ザックの中を確認した際に、登山届けの半紙も見つけましたし、素人目から見ても装備その他、かなりしっかりされている方でしたので不慮の事故だったのではないかと思います。
本当にあと少しでゲレンデという場所だっただけに残念な気持ちでいっぱいでした。
身分証も、免許証と保険証を胸ポケットに入れていたので、最悪ザック等が身体から離れても身元が判明出来るようされていたのかな?と思います。
身分証を自分自身の衣類に携帯するのは大事なことだなと痛感しました。
保険証、免許証は山で落としたら困るなぁ…と日帰り登山の際は携帯しないことが多かったのですが、一緒に救出対応された方にコピーを持ち歩くと良いと助言頂いたので早速取り入れることにしました。
今回、発見者の男性BCの2人、私と友人、登山者の男性2人、ソロ登山者の男性。
計7名で対応しました。
私はほぼ何も出来ず、皆さんそれぞれに機転が効く方ばかりでしたので対応出来ましたが、私たち1人だったらこんなにスムーズに対応出来なかったと思います。
たまたま偶然その場に居合わせただけの7人ですが、同じ山を登る者としてそれぞれに早くご家族の元に帰してあげたいという思いでの行動だったと思います。
とても悲しい出来事でしたが、この先またこのような状況に遭遇した場合、自分が救出される側になった場合。
色々と考え直すきっかけにもなりました。
少しでも参考になればと思います。
ありがとうございます。
私はほぼ何も出来ませんでしたが、誰しもが今後このような場面に遭遇する可能性があると思い情報提供させて頂きました。
救助活動お疲れさまでした。
経緯がわかりました。
状況は近親者に伝えたいと思います。
ありがとうございました。
お知り合いの方だったのでしょうか?
お辛い中コメント頂きありがとうございます。
なかなか文章がまとまらなかったので伝わりきれてない部分もあるかもしれませんが、少しでも状況確認に繋がればと思います。
他に気にる点などありましたら、思い出せる範囲でお答えしますのでいつでも聞いてください。
ありがとうございます。
同じ会社の社員です。
伝わりやすい文章で状況がよくわかりました。
また通報の方法や身分証の携帯など勉強になります。
何人かには伝えましたが、これからも故人と親しかった人達には伝えていきたいと思います。
貴重な情報ありがとうございました。
そうだったんですね。
通報などに関しては、今回一緒に対応して頂いた方々が的確に動いてくれたので私自身も学ばせて頂いたところがあります。
身分証の携帯に関しては故人様より学ばせて頂いきました。
自分の中でも勉強になることがたくさんあり、今後のためにもと思い書かせて頂いたのですが、お知り合いの方にも情報としてお伝え出来て少しでもお役に立てたのなら…と、思っております。
あの後ご家族から連絡があり心筋梗塞的なものが原因だとご連絡がありました。
私たちも二人ではどうしようもできない所でした。ありがとうございます。
その節は第一発見者で最後までご対応お疲れ様でした。
滑っている途中で心筋梗塞を起こされてしまったのですね。。
はじめての事で動揺も大きかったですが、あの時ご一緒された皆さんがとても頼もしくてとても良い勉強になりました。
こちらこそありがとうございました。
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