僧ヶ岳・激ラッセル（1750m地点まで）
YSHR
route581
katatoshi
体力度について
- GPS
- 10:19
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,610m
- 下り
- 1,599m
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| 天候 | 雪 1600m以上はホワイトアウト |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
導水管尾根 急峻な尾根なので雪崩には十分に注意してください。 取りつき尾根〜主尾根 長尾根やポコがあるので登りでのルート工作はとても大事、山行時間に影響があります。 主尾根 雪庇が発達している尾根なので落ちないように。視界がない時は潔く敗退しましょう。一昔前は勇気ある敗退と言っていたが勇気なんていらないです。 |
写真
完全なホワイトアウト、この先の細尾根は雪庇が複雑で落ちる可能性大、ここで撤退することにした。標高差で残り100mほど安全第一だ！
20
安全第一だ！
今日はよくコケますね
右足が雪面に刺さって全く身動き取れませんでした…
感想
このコースを開拓したのはもう十数年前、厳冬期に僧ヶ岳に至る最もスキー向きの尾根だろう。うまくルートを取れば帰りは一切登り返しはない素敵な尾根である。しかも晴れれば展望も最高、年に一度は行きたいコースである。
ここ数日ゴンぶりが続き僧ヶ岳も厳しいラッセルが予想された。深い場所は159cmのポンなら太腿、179cmなら膝とどこまでもラッセルが続いた。
山頂までもう少しであったがホワイトアウトの中細尾根の雪庇の境界がわからず、過去に二度落ちているので今日は安全第一で無理はしなかった。
激ラッセルの苦労に有り余る激パウが楽しめて今日も大満足であった。
冬の僧ヶ岳はこれまで宇奈月温泉から一度だけ登ったことがある。前からこの尾根からも登ってみたいと思っていたのでいい機会を得た。
2時半スタートと言われていたが雪が降っていたので早めに出発して現地に到着するとすでに先生は支度が出来てラッセル開始するところだった。早めに来ていてよかった…。
導水管尾根は雪崩に警戒して登った。急なのでクラックが雪で隠れて落とし穴が多数。大魔人さんは落ちていたが、僕も何度もはまりそうになった。こういう時仲間がいるということは心強い。
そこからはしばらく登るだけだが1000mから1300mまでは巻きの連続でさらに1600m付近も巻き。そこからも微妙なアップダウンがあるので上手くルート取りしなければいけない。結局お二人にお任せとなってしまったが、自分が思うところよりかなり下から巻きにかかったり、当初行こうとしたルートが今年は大雪により巨大雪庇が出来ていて行けなかったので別ルートを取ったりと、いろいろ勉強になった。
1600mからは木立がまばらになってホワイトアウトの様相になってきた。ここから先頭で歩いていたけど地形図から地形を想像しながら歩いたり、時折現れる木立を目標に歩いてたが、完全にホワイトアウトになると雪庇に近づいてしまって落ちかけたりと危険になってきた。
1750mでこの先はヤセ尾根になるし、視界がないと雪庇から落ちるかもしれないということで撤退することになった。安全第一だ。
1600mまでのホワイトアウト滑走は薄く残っているトレースやGPSで確認しながら慎重に下り、巻を過ぎて樹林が見えだすと視界は良好でひとまず安堵。そこからは極上パウダーを堪能した。降雪直後なので導水管尾根までパウダーは残っていて最後まで十分に楽しんだ。
今回はラッセルが深かったので159の板はきつかった。以前先生に片足だけ179を履かせてもらってラッセルを比べてみたら159だと最後に体重をかけるとひと沈みあるけど179はなかった。これが何時間も続くと大きな差となるので疲労、行動時間に差が出る。滑りの浮きも違う。
巻で木の側を通る時にスキートップが木にあたりバランスを崩して転んだ。右足のスキーが雪面に刺さって前にコケているのでカカトが伸びて痛かったのと一人では起き上がることが出来なくて先生に足を抜いてもらって起き上がることが出来た。落とし穴、雪庇からの転落、新雪の転倒と自分一人では危ない場面も仲間がいればリスクは軽減できるが、結局は自分が技術を磨くしかない。
登頂は出来なかったけどいい経験を沢山したので充実した山行だった。
今日は水友山行に参戦してきた。連日のゴン降りで山では豪雪になっているはず、ラッセルとパウダーが待っている。そう激ラッパだな。
いつものように約束の30分前にスタート、小松のおじさんコーエーとは今季初であった。林道から膝下ラッセルになり名物の導水管では腿ラッセルだった。雪崩に注意しながら激ラをこなしていくと落とし穴にはまった、ここは落とし穴にも注意がいります。たっぷり2時間かかって導水管の上に出る、ここから尾根に入っていく。ポン159CMのコーエーの出番がやってきた、樹林の中はブーツラほどだった。
際どくないのに際どいルートを取る。コーエー5m滑落、続いて僕が15m滑落…おじさん、先頭はムズイんだよ。さて巻が始まる、今日は鬼巻の日。腿ラッセルをしながら際どく巻いていこう。ビッグボスと交代で伸ばしていった。ラッセルに耐えながら主尾根に登り上げた、視界がなく風も強いが激ラから解放された。さあおじさんの出番だよ。1600mからホワイトアウトになる、所々木の枝が出ていたのでマシだったが目標物が無くなると完全ホワイトアウト。1700mで雪庇からコーエーが落ちにかかる、マジヤバい。僕が先頭で進んで行く。1750mから痩せ尾根になる。全く見えないけどGPSを見ながら歩けば山頂まで行けるが帰りも難儀する。ここで会議を開いて帰ることにした。安全軍団はいつでも敗退します。
そうと決まれば逃げるだけ。トレースに乗っかり斜面はパウる、179cmは激パでも浮いてくれたが159cmは沈んでいた。おじさん今日は登りも滑りも撃沈ですな。あっという間に導水管まで来た、ここからの急斜面は危険なので気を付けてパウろう。1ターン毎に雪崩ていく、走路を避けながら雪崩と共に滑り降りた。今日の核心でした。ピクリはできなかったけど大満足の水曜日でした。。。
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