観音平〜権現岳〜編笠山〜観音平
- GPS
- 09:56
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,357m
- 下り
- 1,335m
コースタイム
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 5:42
天候 | 曇り時々晴れ、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | スパティオ小淵沢の延命の湯(830円) |
写真
感想
南八ヶ岳南端の山である編笠山と、観音平から同ピークを経て縦走する山として峻険な山容を持つ権現岳は、眺望の山として知られる名山である。
紅く色づく樹林帯を抜ければ、そこには古くからこの地で営業を続ける青年小屋があり、山旅の様相が一気に濃くなり、ここが人里離れた山の世界であることを実感させてくれる。
登山道こそ整備されて登りやすい両ピークだが、その出で立ちは威風堂々と、それでいて信仰心を抱かされるには十分な佇まいの通り、山頂付近は険しい道が続く。山頂はその苦労以上の清々しい素晴らしい世界が広がり、何もかも忘れてただ時間の流れにその身を任せる時間を過ごせる。
権現岳と編笠山は登頂の経験があったので、今回は権現岳は登らず、テント場で酒を飲みながら考え事をする。登山では、登頂という明確な目標とそれを達成するための行動もハッキリしていて、思考がとてもクリアになる。考え事もすこしまとまり、クリアになった状況を得られただけで、山で過ごした時間はとても価値あるものになった。
この時間を頂けた八ヶ岳に、ただただ感謝である。
まだ行ったことのない八ヶ岳最南部の編笠山・権現岳へ。
朝4時台だったと思うが、観音平駐車場に到着。駐車場はこの時間でそこそこ埋まっていた。
夜が明け、6時半ごろに出発。押手川までは歩きやすく、笹が茂っていて、シラカバやミズナラの木の中をゆるりと登っていく。名前はわからないが、紅葉していて赤や黄色の葉が所々目につく。
押手川からは編笠山へは行かずに、青年小屋へのルートを。押手川からの上り始めは特に少し植生が変わるのか、コケが生え、少し周囲も薄暗くなったように感じた。また、押手川までの道とは違い、岩があり少し登りづらくなる。途中におそらく人糞と使用済みのトイレットペーパーがあった。すこしペースは落ちたが快調に進み、それほど疲れも感じず、青年小屋へ到着、左にはまるっこい編笠山が見える。受付で名前等を記入後、800円を支払い、テント場へ。一番乗りだった。
テント設営後、pepeさんは、テント場でまったりとするということで自分一人でアタックザックを背負い権現岳へ。のろし場までは割と急な登りではあるが、サクサクと歩ける。目の前の見上げるピークは見ごたえがる。のろし場からはガレ場が続き、補助の鎖がある岩場になる。登り終えると、ここはギボシというピークで権現岳はまだ先だとすこしガッカリする。トラバースしながら先に見える権現岳へ向かう。岩場があるので、気を付けつつ進むが、それほど高度感の怖さは感じられないと思う。権現岳目前には権現小屋があるが、休業中だ。
権現岳では富士山や南アルプスをきれいに見渡せた。麓の家々や田畑もはっきりと見おろせて、高いところにいるんだという実感がある。風が強くてまったりとしようとも思わず、青年小屋へ戻った。ギボシ辺りでは、隣の赤岳が見え、険しい山だなと、登れるのかと思ってしまうが、実際は登れるし、登った。
テント場に戻り、乙女ノ水という水場で水を汲んで昼寝・読書でまったりした。15時過ぎから夕飯の準備をし、贅沢にα米・カレー・ハンバーグ・味噌汁・ポテトサラダを食べた。テント場は16時くらいには結構埋まっていて、団体客もいた。17時くらいには寝袋に入り、読書していると眠くなり寝た。
翌朝3時過ぎに起き、すぐに湯を沸かし、味噌汁・リゾッタを食べる。コーヒー・ココアを立て続けに飲む。起きてすぐに食べるのが、テント泊での習慣になっている。5時にテントの撤収完了し、pepeさん待ちしながら星や雲の流れを見たり、読書をしていた。5時半ごろ編笠山へ出発。朝焼けの富士山が見えた。ゴロゴロと大きな岩の上を登っていく、夜が明けきっていないので薄暗くて注意しながら足を滑らせたりしないように慎重に登った。また、風も強くて寒く、ダウンを着ていた。後ろを振り返ると霧がすごいスピードで青年小屋付近を北から南へと抜けていく。岩場を抜けるとシャクナゲが密生している中を登っていく。編笠山では、先の岩場よりもさらに風が強く、なかなかしんどかったが、辺りの眺めはすばらしい。特に南アルプス方面を眺めていた。南アルプスは計画を何度がたてたが結局登っていないので、なんだかとても惹かれてしまうのだろうか。今回もテント場が予約できていれば登っていたかもしれない。富士山にはレンズ雲がきれいにかかっていた。赤岳方面を見忘れ、見たときには霧がかかり見えずじまいだった。
観音平へ下山。最初は急な下りがつづく。山のことや仕事のことなど話しながらゆっくりのんびり下っていくと、いつのまにが登っていくすれ違う登山者が多くなっていった。観音平に着くと、駐車場はいっぱいだった。
今回で南八ヶ岳の主要な山は登った。今度は北八ヶ岳に行ってみたい。また来年くらいには南から北へと八ヶ岳を縦断できればと思っている。
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