飛鳥駅から御所市文化財展示館チャリで往復
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 191m
- 下り
- 191m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
写真
感想
飛鳥駅前でチャリを借りまずは牽牛子塚古墳に向かう。事前に見た経路の映像の通り進むと道標があり、古墳に向かって緩い登りを進むと白い石で覆われた八角形の古墳だ。斉明天皇とその子孫がこの古墳と隣の越塚御門古墳の被葬者らしい。八角形墳が白い切石で覆われて本当にこんな姿をしていたのかな?と思いながら墳丘のある上まで登る。本当はチャリで上まで登ってはいけないらしいがチャリを押して上まで出てさらに真弓鑵子塚まで行こうと思ったが道が急に未舗装の道になりこの先をチャリで行けるかどうか不安になりもとに戻って下り下から真弓鑵子塚に出る。ここは恐らく私有地で上には上がれそうもないので説明板の先まで行って引き返す。明日香村教育委員会によれば、次のカンジョ(乾城)古墳同様、この周辺には穹窿式で巨石を用いた古墳が点在しており、渡来系の東漢氏の首長墳と推定しているようだ。撮影だけして次のカンジョ古墳に向かう。カンジョ古墳は見かけは大したものに見えないが近年の高取市の調査で一辺36メートルの方墳で石室は石舞台古墳を凌ぐ規模の古墳らしい。渡来系の遺物が多く出土し、東漢氏の首長墳の可能性があると高取市は見ているようだ。ここからは御所市の條ウル神古墳を目指してひたすら走る。
ここからは御所市の條ウル神古墳を目指してひたすら走る。削平が酷く元の形は見た目にはわからないが石室と石棺は石舞台や見瀬丸山古墳と同じような規模らしい。巨勢氏の首長墳と見られ国指定史跡になったらしい。中には入れないので外から解説板と古墳を撮影し室宮山古墳に向かう。この古墳は6~7年前に一度来ているがまだ駆け出しの頃で記憶は定かでない。神社の鳥居を潜って登っていくとすぐに墳頂に出た。私の前に女性一人が見学していた。葛城氏の首長墳とされ、巨大な石室、石棺があり、当時の大王クラスの墓にひけをとらない豪華さのようだ。
次に今日の最終目的地である御所市文化財展示室に向かう。そこは最近開設されたが、かつては御所市の文化財の調査室で、6~7年前に南郷遺跡群を訪ねたときにお世話になったボランティアガイドが御所市の文化財調査室に私を連れてきてそこの学芸員の調査官の藤田和尊氏を紹介して下さった。藤田氏は古墳時代の武具等の専門家でもあり、考古学の専門書を何冊も書かれていた。その藤田氏は四年前に急逝されてしまった。残念なことであった。その場所に展示室が完成したことは本当に喜ばしいことだ。今回は先に見た巨勢山こふんぐんに関する貴重な企画展だった。まだまだ一部しか調査されておらず未解明なことが多いが数百基に及ぶ古墳群の中の調査されたものの貴重な出土品と遺構などの記録を知ることができた。
巨勢氏を支えた渡来系の技術者集団やその配下の人びとの他、時期により別系統の集団があったことも古墳の切り合い関係からわかるようだ。
巨勢山古墳群、室大宮古墳の後、最後に今日の最終目的地である御所市文化財展示室に向かう。そこは最近開設されたが、かつては御所市の文化財の調査室で、6~7年前に南郷遺跡群を訪ねたときにお世話になったボランティアガイドが御所市の文化財調査室に私を連れてきてそこの学芸員の調査官の藤田和尊氏を紹介して下さった。藤田氏は古墳時代の武具等の専門家でもあり、考古学の専門書を何冊も書かれ、御所市の考古学調査を指導しておられた。その藤田氏は四年前に急逝されてしまった。残念なことであった。その場所に展示室が完成したことは本当に喜ばしいことだ。今回は先に見た巨勢山こふんぐんに関する貴重な企画展だった。無論藤田氏はこの古墳群の調査に大きくかかわっておられた。まだまだ一部しか調査されておらず未解明なことが多いが数百基に及ぶ古墳群の中の調査されたものの貴重な出土品と遺構などの記録を知ることができた。
巨勢氏を支えた渡来系の技術者集団やその配下の人びとの他、時期により別系統の集団があったことも古墳の切り合い関係からわかるようだ。
展示室を後にして、室宮山の陪冢(ばいちょう)とされる室ネコ塚を撮影し、高速をくぐって秋津中西遺跡の辺りを通過して八キロばかりの道を明日香村に向かって走った。
御所市には葛城氏や巨勢氏などヤマト王権ともかかわりの深い様々な遺跡があり、藤田氏の逝去後にようやく念願の展示室が開設された。今のところ平日しか開館していないのが残念だが、貴重な出土品を見ることができ、今回は巨勢山古墳群の特集だったが、別の機会に常設展示や他の企画展もみて宮いものだ。
御所市文化展示室を後にして、室宮山の陪冢(ばいちょう)とされる室ネコ塚を撮影し、高速をくぐって秋津中西遺跡の辺りを通過して八キロばかりの道を明日香村に向かって走った。途中掖上鑵子塚(わきがみかんすづか)古墳も探し、無事明日香に帰着し、チャリを返却して畝傍御陵前の橿原考古学研究所付属博物館に向かった。
参考:御所市文化財展示館(御所市)
御所市文化財事務所は、御所市の文化財行政の拠点となる施設です。
今までは展示施設がありませんでしたが、施設内の一室を利用して新たに展示施設を設けました。
小さな展示室ではありますが、御所市の歴史や文化に関わる企画展示を定期的に開催しています。
☆企画展を開催します☆
史跡指定20周年記念 「巨勢山古墳群―巨大群集墳の実像を探る―」
開催期間:11月1日(火)〜12月28日(水) 9時〜17時
※企画展を記念して講演会を開催いたします。詳細はイベント情報欄をご参照ください。
令和4年度企画展「巨勢山古墳群-巨大群集墳の実像を探る-」を開催します
平成14年に国史跡に指定された巨勢山古墳群は、令和4年で指定20周年を迎えました。当古墳群は、総数700基以上を数える全国有数の群集墳として知られていますが、さまざまな開発に先だって行われた発掘調査の成果は、十分に公開・活用されているとはいえません。
御所市においても過去に発掘調査を行いながら、その成果を十分に公表できていない資料が数多くありましたが、現在それらの整理作業を進めており、公開に向けた道筋が整いつつあります。
本企画展では、そのような巨勢山古墳群の出土品を展示し、その始まりから終わりまでを俯瞰的に眺めることで、巨勢山古墳群がもつ歴史性の変化について改めて考えてみたいと思います
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