羊蹄山(喜茂別 Co1200)
- GPS
- 03:37
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 897m
- 下り
- 884m
コースタイム
- 山行
- 3:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:38
天候 | 晴れ Co1000より上部は向かい風で強風 Co1200で−19℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
森林限界より上部は全方位雪崩の巣 |
写真
感想
今日はお初のシークさんと、いつものシロさん、コンさんと羊蹄山へ。いつもと同じようにヘッデンスタート。寒い。極寒だ。南極に来た気分だ。インナーグローブとその上からテムレスを付けてるのに寒さが貫通してきて指が冷たい。平地はシークさんと会話しながらで楽しいウォーキングだった。
平地を歩いたら尾根を登る。視界はそこまで期待してなかっただけに、木の隙間から羊蹄先生が見えた時はテンション上がった。800mぐらいから風が強くなる。-20℃の風が頬骨をビンビンに冷やす。口の開け閉めが難しくなってきた。やべぇ。寒すぎて1,000mぐらいで耐風装備に換装した。モンベルのメリノウールのバラクラバが調子良い。あったかいわ。でも指先はかなり冷たい。
1,200m付近では猛烈な地吹雪、辺り一体スラブとなってる斜面となってきたのでシロさんとコンさんの判断により撤退する事になった。この先あの風を浴び続けることは無理だし、何より上で進退極まることにならなくてよかった思う。
このスラブで発生しそうな雪崩の種類としては「雪崩教本」に書いてある「ウィンドスラブ」だ。風の影響によってスラブが滑り出して発生する面発生雪崩のこと。風によって砕かれ焼結し生成されたウィンドスラブは固いスラブになる。ちなみにスラブとは、結合の強い板状の載積雪層のことである。シロさんが滑走してる写真やスラブマンさんの写真など、雪が板状になって砕けた感じがわかりやすいと思う。
下山時に森スキーしてると、サンピラーやダイヤモンドダストが輝いて綺麗で見惚れてしまった。小鳥も鳴いてるし癒しの空間だった。みなさん下山が遅くなってすんません。
今日はベテランのシークさんと一緒に行けて楽しかった。素晴らしい景色も見ることができて楽しかった。その反面危険な事もたくさんあったと思う。山では現在の状況を正しく判断し、適切な行動を取れるようにしたい。とても勉強になった。
帰りに温泉入って凍えた体をほぐして、うまい味噌ラーメンを食べて、子供とたくさん遊んで、大河ドラマ見て素晴らしい1日だった。
シロさん、コンさん、シークさん、今日はお疲れ様でした。またよろしくお願いします。
今日はseekoutsideさんが参戦してくれた嬉しい日曜なのに、羊蹄先生は厳しかった。
明るくなってくると山も見え、振り向くと朝陽が燃えている。これは良い1日だ!と思った矢先に状況は悪化し、寒さと強風と危険な雪に見舞われて残念な結果になり、これで1月は全敗になってしまった…悲しすぎる。
でも来週からは2月!きっと楽しいスキーが待っていると信じます!
一緒に凍えた皆んな、ありがとう!
seekoutsideさん、是非またご一緒しましょう!宜しくお願いしますね。
去年僕のサングラスを拾って頂いたり、何度かニアミスをしてきたり何かと縁があるシークさんとやっと初コラボできた。
厳冬期の羊蹄のピークを目指すならそれなりのスキルが必要だが大丈夫だろう。
僕の仲間達は馴れ合いや誰かに依存すること無く、単独でもピークを踏める実力のある輩が同じ山を目指すから、安全のため一緒に行動する烏合の衆みたいなもんなので。
今日は風は弱そうだが、−24℃の極寒予報なので凍傷リスクが最重要課題と想定していた。ただ前日夜半から本日前半の西風がやや強いので雪崩にも警戒しつつと。
イメージは1,200〜1,300で耐風装備に換装し、目一杯の補給をしたら一気に山頂へ!だったが…日の出と共に900付近から向かい風が強くなり露出した肌がヤバいので1,000で全員完全武装にした。
風と寒さには耐えられるが、足元のパックされた雪の感触はヤバすぎで僕とコンさんのナダレーダーの針はオーバーレブ。残念ながら僅か1,200で終了のゴングを鳴らした。
慎重に滑走始めるが足元はスラブの海でやはりヤメて良かった。顔見知りの後続ローカルに情報を伝えて無事マッキモPに帰還した。
途中振り返ると石山の沢の中腹に新鮮な雪崩の痕跡が確認できた。
昨今の天気予報は非常に精度が高く、信頼出来るが完全では無い。
最終的には現場で気温、風向き、雪質など総合的に判断できるスキルが無ければ危険を伴う遊びだと再認識した。
低温ながら悪い予報では無かったので、出発の時、下山途中、下山後を顔見知りのローカルが多数だったので心配していたが、ア族副長より全員無事に下山したようだと報告があり胸を撫で下ろした。
やはり山の天気は行かなければ分からない。
勿論、良い方にも悪い方にも。
近年稀に見る非常に険悪な羊蹄先生に改めて勉強させて頂いた1日でした。
>シークさん
僕達はルパン一味の様にドライな関係ですが、何度も修羅場や苦難を、辛い事も楽しい事も一緒に乗り越えたので誰よりも信頼しています。家族と同じくらいに。
それが僕の大切な仲間です。
Thanks コンさん、リョーさん、シークさん
勝手にSクラス(私はB−マイナス)と思っているsirfkinさんグループからお誘いを頂いた。とても名誉なことだけどレベルが違い過ぎる。なぜ誘われたのか?1人で危険な山に行ってるから説教されるのか?体育館の裏に呼び出されるのか?ついて行けるのか?不安だ。
15日に勝手に模擬試験と題してタイムアタックをかけたけど、結果はフツーでお供したら迷惑かけちゃうからお断りしていた。
馴れ合いはしないし、個の集団だから何かあったら勝手に降りても全然OK、ラッセルもするからどうぞ。と
、とてもありがたいお言葉を頂いて、新たな扉を開けてる事も冒険だから、是非ともお願いすることに。
当日4:30集合。挨拶もソコソコ皆様準備が速くて俺が一番早く来たのに遅く準備完了して出発。
初めてのコースで真っ暗闇。隊列の後尾に位置してお話ししながら喜茂別コースへ進路を向ける。
トップラッセルは全てSクラスの皆様。私は完全お客様モード。ラッセルで私の通常速度。私のレベルに出力を調整してくれていると思われるが結構100%出力ッス。
雲が少なく素敵な日の出を迎える。山がピンク色に染まる景色はsirfkinさん達の記録でよく見る光景だ。今オレはメンバーと共にその中にいるのだと思うと、とても誇らしい気持ちだが、感傷に浸る余裕は‥ない。
1000mを超えたあたりから地吹雪と低気温で耐風装備を装着。
1200m付近でsirfkinさんとコンさんが協議をしていて雪崩の危険が極めて高いからここまでにすると決まった。地吹雪の中、色んな話をしながらシールを剥がして滑走開始。途中に出会ったパーティに情報提供しながら無事下山。(逃げ足は速いのか結構ついて行けた)
片付けて着替えたら皆さん即解散でした。こんな馴れ合い無しのドライな感じが仕事人ぽくて素敵。
私は残って双眼鏡でじっくりと戦闘中の皆さんを観察。山頂を目指すであろうローカルさん達が悪条件と判断したのか続々と下山してくる。マッキモを登った方は雪がバックし割れて危険だったとも伺った。前日から当日の気象が特異だったらしく、今日は何処もかなり危険なコンディションとのこと。
完全な独立峰の羊蹄山。麓まで雪があって、気象も独特。そんな山は日本にここだけだから、他山の経験はさほど当てはまらないのだろう。
お客様として帯同し、感じた事。
何度か行ってるからそれなりに知ったつもりだったけど、実は何にも理解してなくて、目前のルートやトレースばかり追いかけ、山や雪をあまり見てない事に気がついた。晴れててこんなに怖い羊蹄山は初めてだ。sirfkinさんグループは常に山と雪を観察している事、流れるような足捌きと手捌き、リアルでシビアな経験談、道具の選定、加えて撤退の判断を目の当たりにしたことは、山頂に到達することより自身にとってこの経験は一生の宝物となった。もっとキチンと向き合わなければ大事になると痛感。
1cm足りともラッセルをしませんでしたが、勇気を出して新しい扉を開けたら、宝物が沢山得られた濃密な山行でした。やっぱし山スキーは色んな要素があって面白いよね。
次回は、1cm以上はラッセルしますので、またご一緒させてください。
sirfkinさん、konsaitoさん、I_am_Ryoさん
お誘いとラッセルと宝物をありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する