和佐府ゼッコの北斜面と標高1690m地点付近からの南西尾根
ritz
komahisa57
ちゅき
- GPS
- 12:21
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,339m
- 下り
- 1,458m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:12
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 6:33
| 天候 | Day1 曇後小雪、Day2 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 割石温泉 大人410円 JAF割なし |
写真
拍手
装備
| 個人装備 |
帽子
バラクラバ
ネックウォーマー
ウェア上下
薄手ダウン長袖
薄手フリース長袖
zeropoint中厚の長袖とタイツ
アウター手袋
未脱脂毛手袋
ネオプレーン手袋
ネオプレーン長靴下
毛糸靴下
ブーツ
前爪ありアイゼン
高度計付腕時計
ストック
ビーコン
ピッケルorバイル
スコップ
ゾンデ
ザック
焼酎
ライター
コッヘル
箸
スプーン
ナイフ
地形図
コンパス
笛
計画書
ヘッドライト
予備電池単四
予備電池単三
ノート
鉛筆
三角巾
絆創膏
日焼け止め
瞬間接着剤
針金
ガムテープ
ロールペーパー
乾き易いタオル
スマホ
熊鈴
サングラス
眼鏡バンド
防水デジカメ
AMラジオ(単四x1)＆イヤホン
寝袋
シュラフカバー
マット
ダウン半ズボン
使い捨てカイロ
ヘルメット
ゴーグル
スノーボード
ウェストバッグ
ティッシュ
シュリンゲ
|
|---|---|
| 共同装備 |
komahisa
3m弱x3m弱のタープ
chuki
ガソリンコンロ
3人分燃料
ritz
250缶とバーナー
|
感想
◆当日早朝まで
2日前に一時的な冬型で降雪があったので、以前日帰り候補になっていた和佐府ゼッコの北面楽しめそうと推していたが、chuki氏の白山愛に押されて一旦は白山方面に決まる。が、chuki氏記述のように当日早朝変更で和佐府ゼッコへ。歩く距離も短くなって、少し気持ちが軽くなった。
あと、予備ビーコンの件は虫の知らせで、最後家を出る直前に思いついて忍ばせておいたのが役に立った。
◆1日目
・泊地まで
飛越トンネルへの道路歩きから始まるルートがメジャーらしいが、何となく遠回りに思えて、いくつか記録のある沢沿いからダイレクトに尾根に登り上げるルートを選択。雪が少ないせいか、先人の記した渡渉点では渡れず。しかし、板を脱げば飛び石で渡れたので、後の迷走を考えると渡ればよかったかも。それか、林道を最後まで詰めて川を渡らずに尾根(2日目に下ることになる)に乗るというのもありか。
渡渉と直後の急斜面に手こずるも、その先は難しい場所はなく、淡々と歩いて山頂に着いた。
・北面うろうろ��
最初目をつけていた斜面までは行かず、その手前で2本。それでも十分楽しめた。標高差こそ100~150mぐらいだが、程よい斜度・樹間、疑いのないパウダーでよかった。これなら明日も雪は生きていそうなので深追いはやめておいた。
・エセイグルー作り
chuki氏に教えてもらって、ブロックを削り出していく。意外と柔らかい雪でもしっかりとしたブロックになるものだと思った。積み木感覚で楽しくなり、黙々と作業をする。3人寝られて、かつ中腰になれるぐらいの天井高のシェルターができた。よほどの荒天でなければ、このスタイルで行けそう。まぁ、ソロなら幕張った方が早くて楽だろうが。
・宴会、就寝
3人いると室内も温かい。ソロ山泊と違って、パーティだと夜も楽しい。コンロ2台体制で沸かしたり、焼いたりで体温維持のために大目に食べた。湯たんぽも2つ作って安眠。寒さで目覚めることもなかった。
◆2日目
・絶景
昨日より天気も良く、剣・立山・薬師が朝日を浴びてかっこいい。北面へのハイク中も振り返って楽しむ。
・北面うろうろ��
googleマップの衛星写真でブナ大木があると思われる北面へ、途中つまみ食いをしながら向かった。地形図だけで言えば、有峰湖まで良さそうな北斜面。実際に行ってみると、気持ちよく滑れる標高差はその1/5ぐらいか。それでも予想通りの大木揃いで、雰囲気のある森だった。横幅はある程度広いので、違うラインをもう一本滑り、帰りがけにつまみ食い斜面ももう一本滑っておいた。
・南面すいすい
帰りは昨日の林道終点にダイレクトに下りられる尾根を選択。尾根は細めで両サイドが急斜面だが、滑りやすい斜面を拾っていくと意外と楽しめた。
◆感想
パーティで山泊なんて数年ぶり。あーだこーだ言いながら過ごすのは楽しかった。
●行先チョイス
土曜午前3時頃までは白山中居神社からの三ノ峰避難小屋予定やってんけど、ritz氏に拾ってもろて、「そういや、金曜夜にmountain forcast見たら別山の日曜が、もともと晴れやったんが曇りになってた」ってとこから「日曜笠羽谷周辺尾根など含めカチカチ山じゃねっ？」ってことになり、「ビーコン忘れた、ぐすん」ってゆう にわか茶屋で待ってたkomahisa氏に「ritz氏は予備ビーコンあり、行先は北面ツリー目当て かつ 日曜は より東のほうが吉なので、候補に挙がってた和佐府ゼッコ北面メインとする」とオコトバを下し、めでたく、行先が決まった。
●Day1
・林道歩き
最初、他パーティの3人の歩きの登山者と同じように飛越トンネルに向かう林道を辿って行こう、と言ったが、ritz氏が やたらと和佐府橋から北上する道からの林道アプローチを主張するので、まぁいいか、飛越トンネルへの道は10回以上歩いてるしな、と思い ついていく。
200mほどシートラした後、民家前の除雪終了点からシール歩行。以後、足元の木に引っかかってコケた時以外は板を外さずに尾根のとりつきまで行けた。
途中、なんとか対岸斜面にとりつこうと、5回ほど渡渉を試みたが結局無理で、まぁ、素直に地形図の林道通りに登るのがbetterと思われる。まぁもっというなら、飛越トンネル側への道からのアプローチのほうが楽やっただろうと想像しているが、あくまでも想像の域。
・尾根とりつき→和佐府ゼッコ
ログの通り、林道から外れてスノーブリッジを渡って支尾根に取りつく。スーパーエクストリーマーritz氏は 最短ルート？をサクサク登っていくが、俺とkomahisaは初心者向きのルートどりで確実に登る。シートラなどはせずに済んだ。
途中、パウダー斜面とクラスト斜面が隣あってるような区間があった。本当に、ビミョウな日射の影響で雪質が随分と変わることを感じ続けながら登る感じやった。
だいぶしてから飛越トンネルへの林道からのアプローチと思わしきスノーシュー跡に合流し、そこから少しで和佐府ゼッコ山頂。薬師岳や北ノ俣岳の頂上付近は見えなかったが、わりかし遠くまで見通せた。
ここで泊荷をデポ。
・和佐府ゼッコ→北斜面2本滑降→和佐府ゼッコ
ここで、タイトなツリーランでPTSDになっているkomahisa氏と別れる。komahisa氏は、デポ地からスグ近くの斜面を計8本ほど、おそらく標高差50〜100mぐらいずつ滑っていたと思われる。まぁオープンツリー。
ritz氏と俺は、軽くて底つきの無い雪が保存されてるであろう北斜面へ向かう。最初はコル過ぎて もう少し奥の北斜面にドロップするつもりやったが、その手前がヨダレでそうなほどのいい感じの斜面だったので、まずは1本ドロップ。ここは 斜度もまぁまぁあって、標高差は少しだが、すごい気持ちよかった。もちろん、クラストなどなし。
次にの登り返して もう少し奥の北斜面を もう1本。ドロップ前から 青空は覗かなくなり、風も強まり、小雪が舞いだした。あきらかに温度は下がっている。スプリットボードのボードモードへのチェンジ時も、接合部がアチコチ凍りついて、氷をかきだしたり、くっつけたりするのに普段より長く時間がかかった。
2本目は、1本目より長く滑った。が、所々クラストしてるところもあり、1本目よりはスピード出しにくかったかもしれん。1本目で あまりにもイイ思いをしてしまったので、舌が肥えてしまった、というのが実情説。
・エセイグルー泊
いつも通りエセイグルーを作って泊。タープのサイズに合わせて作ったけど、まぁ、前回よりはうまく出来た気がする。今後の課題は出入口の防風。ガソリンコンロがファイアーして、タープ燃えるか？疑惑があったり、ritz氏が、加工肉をふるまってくれたり、まぁオッサン三人で呑み食いしてそれなりに楽しめました。
●Day2
・和佐府ゼッコ
起きると、晴れていて、薬師岳や北ノ俣岳、剱岳方面など、素晴らしい眺望で、もう、この日、雪質わるくても ええわ。この景色みれただけでも登ってきた価値あるわ、って思ってた。
・和佐府ゼッコ→北斜面、3〜4本滑降
途中で南東尾根のピークあたりに泊荷をデポり、その後、北斜面へ向かう。当初予定してた斜面の2本手前の尾根を滑って、これ、カルカッタ。殆どクラストなし。で、トラバース気味に予定の斜面の手前に登り上げる。で、まぁ、ritz氏のGoogle Earth画像解析結果による「ここいきたかった」斜面は、目視確認の結果、いまいちだろう、ということで1本手前の斜面にドロップ。斜度は緩めだが、ブナ林で保存されていて、すげーよかった。おすすめ。
俺は体力ないしゆっくりパンとか食べながら登り返してて、ritz/komahisaコンビは俺より1本多く滑ってた。こうゆう時、無線は便利。俺は3本すべった。
・北斜面→デポ地
ぷいぷいーっとお散歩を楽しみデポ地へ。
・デポ地→南東尾根滑降
泊荷デポ地で昼飯くってた二人を置いて、ritz提案で地形図的にも悪くなさげだなぁという南西方向の尾根の先に偵察に行き、覗いてみると、昨日今日で遊んだ斜面より斜度があるのでkomahisaが文句垂れるやろ思たが、少し標高を下げれば斜度が緩み、彼も滑って降りてこれるやろ、と。樹間間隔は、komahisa百瀬川栃谷中部以下と比べれば疎林、ってことで、ritzから無線で訊かれたので「斜度あるとこもあるけど、なんとか行けそうな感じ」と答える。俺的には早くドロップしたくてたまらなかった。
少し待ってkomahisaが来たが、thinking timeの後、「担いで降ります」とのこと。ある程度 予想の範囲やったので「斜度ゆるんでイケるおもたら また滑ったらええやん」と返事して先にドロップする。自分的には14:00泊荷デポ地が終電と予想していたが、尾根くだりで少し時間かかるかもと早めに北斜面から さらばしたのも良かった。
標高差40mほどkomahisaさんが担いで降り、その後、無線によれば、「また板はきます」とのことで、そっから林道最上部の標高差30mほど上までは彼も板のって降りてきて、そっから林道上に出るまでは また担いで降りたらしい。
尾根上は大きめの針葉樹林が生えてるし、少しup/downもあるので、尾根から標高差10〜30mほど下げたスキーヤーズライト側の斜面が かなり疎林で雪もところどころ生きていたので、まぁ要は片斜面やけど、気持ち良く降りれた。この2日間で最速レコードが出たと思うwww
・林道滑降
結局、途中の橋で登りがあるとこ1箇所と、除雪終点手前数百mの地点で もう一回板を持って歩いた以外は、ボードモードで板を着けたまま降りてこれた。雪は ほぼストップスノーだが、林道の勾配加減が絶妙で、up/downがほぼないので、少しストックで漕ぐだけで、重荷を背負ってるにも関わらず、予想よりだいぶ楽に下ってこれた。こんなに楽なら、北斜面もう1本おかわりしとけばよかった、なんて思ったりwww
除雪終了点でkomahisaの下山を待ってると、komahisaと もう一人 背中に子供を背負ってるように見える山スキーヤーが一緒に下ってきた。そのかたは、おそらく動物の毛皮の尻皮をつけてて かなりかっちょよかった。飛越トンネル林道側からinの周回コースを行かれたようで、でもワカンの同行者と はぐれ刑事純情派で俺らに「見なかったか」と何回か訊いてこられた。
少し後で そのワカンのかたも下山してきて、その人も毛皮の尻皮をつけてて、俺も尻皮ほしいなって思た。
●まとめ
そんなわけで この冬2回目の神岡町の雪山、またしても楽しめました。ありがとうございました。
こっそり拍手
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